長崎は65年目の原爆の日である。
痛ましく、かつ非人間的な原爆投下から65年経ったのである。
ぼくは、11時02分長崎方向に向かい黙祷を捧げた。
やはり、涙が止まらなかった。
長崎の人々の心から、あの日の悲しみは癒えていないのである。
長崎は、山に囲まれた街である。
そして一番の低地に港がある。
稲佐山に登ればそれが良く分かる。
ここからの夜景は「100万ドルの夜景」と言われる。
坂が多く綺麗な、そして歴史的に貴重な街である。
長崎の鐘に
坂を上って
あなたは振り向いた事が
あるか
坂は
わたしの人生であって
振り返る事の
辛さに
満ちている
坂は上り切ると
街を俯瞰させつつ
浦上天主堂からの
鐘を響かせる
坂はいつもそうだ
坂は
無機質に傾斜して
未来への
道を紡ぐのだ
あたしは
振り返らなかった
65年経っても
振り返るのが
怖かったからだ
長崎の鐘は
坂を転げ落ちるように
あたしたちの心に
鳴り響き
坂を転げ落ちるようでいて
街中に
鐘の音を
跳ね返しつつ
鳴り響かせるのだ
ああ
長崎の鐘よ
いま一度
あたしの内部に入り込み
あたしを懐胎させよ
そしてその音色をして
散華せよ
時間という
おぞましくも
華美なる天女を制御せよ
理性と知性をして
散華させよ
歴史を鎮魂しつつ、風化を許さないとの決意を込めて哀悼の誠を捧げるものである。
2010年8月9日
にほんブログ村
荒野人
痛ましく、かつ非人間的な原爆投下から65年経ったのである。
ぼくは、11時02分長崎方向に向かい黙祷を捧げた。
やはり、涙が止まらなかった。
長崎の人々の心から、あの日の悲しみは癒えていないのである。
長崎は、山に囲まれた街である。
そして一番の低地に港がある。
稲佐山に登ればそれが良く分かる。
ここからの夜景は「100万ドルの夜景」と言われる。
坂が多く綺麗な、そして歴史的に貴重な街である。
長崎の鐘に
坂を上って
あなたは振り向いた事が
あるか
坂は
わたしの人生であって
振り返る事の
辛さに
満ちている
坂は上り切ると
街を俯瞰させつつ
浦上天主堂からの
鐘を響かせる
坂はいつもそうだ
坂は
無機質に傾斜して
未来への
道を紡ぐのだ
あたしは
振り返らなかった
65年経っても
振り返るのが
怖かったからだ
長崎の鐘は
坂を転げ落ちるように
あたしたちの心に
鳴り響き
坂を転げ落ちるようでいて
街中に
鐘の音を
跳ね返しつつ
鳴り響かせるのだ
ああ
長崎の鐘よ
いま一度
あたしの内部に入り込み
あたしを懐胎させよ
そしてその音色をして
散華せよ
時間という
おぞましくも
華美なる天女を制御せよ
理性と知性をして
散華させよ
歴史を鎮魂しつつ、風化を許さないとの決意を込めて哀悼の誠を捧げるものである。
2010年8月9日
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荒野人