エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

縄文のヴィーナス

2010年08月25日 | 日記
ぼくが縄文のヴィーナスに会った日。



鮮やかな陽射しが満ち満ちていたのであった。






         縄文のヴィーナス


      わたしは
      あなたから
      うまれた

      あなたの
      胎内の記憶は
      いまも
      この血の流れに
      残っている

      わたしは
      あなたから
      うまれた

      あなたが
      刻んだのは
      生きていく
      逞しき
      知恵という記憶

      わたしは
      あなたから
      うまれた

      あなたの
      乳房から
      迸(ほとばし)った
      生きる力

      あなたの
      豊かな腰部に支えられた
      わたしの
      平安

      あなたの
      なかで
      揺籃し続けた日々

      わたしを
      かたち作った
      豊穣の記憶

      わたしは
      あなたの
      豊かな肉体を
      おしいただく

      わたしは
      あなたから
      うまれた
      のだ





女性の美の原点とでも言ったら良いのだろうか。
あらゆる部分が美しい。



この日、あなたが使った炊事用や保存用の器もぼくはいとおしんだのである。






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                     荒野人