エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

白き蘭

2012年03月19日 | ポエム
昨日は蘭に寄せて、一つの詩を歌った。
今日は白い蘭を愛でたいのである。



例えば、あのチンギス・ハーンの母「ホエルン」は蒼白き牝鹿であった。
蒼き狼こそ「テムジン」である。
テムジンとはチンギス・ハーンの幼名である。

例えば白い梅の花は、どうしても花弁の一番外側にあたる部分は青白いのである。



まるでこの蘭は「鷺草」ででもあるようだ。



純白の花は、さしづめ蘭をもって嚆矢とするのである。
それほど蘭は気高さを持つ。





      白き蘭春の日差しに侵されぬ          野 人







温室にあって、だがしかし春浅き大気を跳ね返すような強さを感じさせるのが蘭であると言っても過言ではなかろう。



更に敷衍すれば、誰もが蘭を手折れないのである。
だがしかし、花の部分だけを手折り、水鉢に浮かべる風流はあって良かろう。



気高く美しい。
気高く思慮に富んでいる。
気高く静謐である。
気高く触れ難い、というのが真実かもしれない。





       気高くも思惟的に咲く春の蘭          野 人







白い蘭に潜む妖精は、君だったのだろうか・・・。
そうであるなら、ぼくは嬉しい。






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