エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

越生梅林

2012年03月20日 | ポエム
越生梅林に出かけてみたのである。
四分咲きだという観光協会の言葉を信じて出かけたのであった。

四分咲きなら、それなりに見応えありだと思ったのである。



入口である。
善男善女が、さしづめゾロゾロといった風情である。

上には雲雀がピーチクパーチクとはいかないまでも、比較的穏やかな大気が充満しているのである。
ただ風が強いのである。



ここ越生梅林には初めて行ってみたのである。
梅の枝が、顔の位置にあって満開ならば確かに見応え充分であろうと予感させる。

なかなか素敵な梅林である。



そしてまた、ここには古木も多いのである。
梅の里としての時の流れの豊かさが思われてならない・・・そういった印象である。






       梅咲けどかんばせ近く眺めたり        野 人






四分咲きは、梅見としてはかなり苦しいと思うのである。
かほりも充分とはいかない。



噎せかえるような花が見られないのは、何といっても虚しい・・・そんな春である。




       遅き春時の流れは淡きかな          野 人






イヌフグリである。
例えば、昼咲月見草やネモフィラのような花である。
小さく小さくしていくと、イヌフグリになる、そんな感じである。




       イヌフグリ下草に咲く小紫         野 人




イヌフグリの花言葉は「神聖」「清らか」「春の喜び」「忠実」「信頼」である。
イヌフグリの語源ハ、イヌフグリの実生があの袋に似ているからである。



さて、これはホトケノザである。



これはヒメオドリコソウである。

花は全く同じと言っても良いのだが、似て非なるものである。




       舌出して微笑みたるはホトケノザ       野 人




越生梅林、見頃は来週末だと言う。
そうだとしたら、再訪して梅の枝に触れぬよう「にじり」つつ鑑賞したいものである。







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      荒 野人