実に、一気に咲いたのである。
梅はそうなのだな!
などと変に一人合点してしまったのだけれど、この合点は良いのだろうか?

梅は、咲き初めと咲き終わりが同時だと思わせるほど、一瀉千里に咲き競うのである。
開花の遅さが、一気に取り戻される。
だがしかし気温は乱高下であるのが悲しい。

遠出をしている間に、身近で梅が満開だったと云う顛末である。
満開の梅の木の下には、朧な記憶が埋まっているのだと寓話にある。

だから、あれほど朧に見えるのである。
梅は仄かに香ってくれるけれど、忽ち雲散霧消して香りは散逸する。

梅が香の留まるも無く消えにけり 野 人

一か所に留まらない。
香りは広がり、そのまま消え行く。
そんな香りなのである。

とまれ梅よ、きみは一気に咲いて鮮やかである。
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荒 野人
梅はそうなのだな!
などと変に一人合点してしまったのだけれど、この合点は良いのだろうか?

梅は、咲き初めと咲き終わりが同時だと思わせるほど、一瀉千里に咲き競うのである。
開花の遅さが、一気に取り戻される。
だがしかし気温は乱高下であるのが悲しい。

遠出をしている間に、身近で梅が満開だったと云う顛末である。
満開の梅の木の下には、朧な記憶が埋まっているのだと寓話にある。

だから、あれほど朧に見えるのである。
梅は仄かに香ってくれるけれど、忽ち雲散霧消して香りは散逸する。

梅が香の留まるも無く消えにけり 野 人

一か所に留まらない。
香りは広がり、そのまま消え行く。
そんな香りなのである。

とまれ梅よ、きみは一気に咲いて鮮やかである。


荒 野人