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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

梅が一気に咲いた

2012年03月26日 | ポエム
実に、一気に咲いたのである。
梅はそうなのだな!
などと変に一人合点してしまったのだけれど、この合点は良いのだろうか?



梅は、咲き初めと咲き終わりが同時だと思わせるほど、一瀉千里に咲き競うのである。
開花の遅さが、一気に取り戻される。
だがしかし気温は乱高下であるのが悲しい。



遠出をしている間に、身近で梅が満開だったと云う顛末である。
満開の梅の木の下には、朧な記憶が埋まっているのだと寓話にある。



だから、あれほど朧に見えるのである。
梅は仄かに香ってくれるけれど、忽ち雲散霧消して香りは散逸する。







      梅が香の留まるも無く消えにけり        野 人







一か所に留まらない。
香りは広がり、そのまま消え行く。

そんな香りなのである。



とまれ梅よ、きみは一気に咲いて鮮やかである。





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      荒 野人

北帰行

2012年03月25日 | ポエム
北帰行、想像するだに難行である。
飛来地の気候が、春めくと北へ帰る。
彼らの宿命であって、生きる術である。

オッペ川のコハクチョウたちの、一部は飛び立った。

春めいてきたからである。

   春はあけぼの。
   やうやうしろくなり行く、山ぎはすこしあかりて、
   むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。



清少納言の枕草子である。
実に、紫式部と双璧を成す才女である。



雲の向こう側に明るみが見える。
雲は暗いけれど、明るさが勢力を増しているのである。



河原も下草が萌えている。
そんな季節なのである。



気力を溜めるコハクチョウの泳ぎは、しなやかであり。



そう思わせるかと思うと、羽ばたきを始める。
筋力を確認してでもいるように・・・。







       旅立ちぬ凍てる故郷コハクチョウ       野 人

       白鳥の矢の如くなり北帰行           野 人








群れるコハクチョウの姿は優雅である。

白鳥の河川である。
誰か、白鳥の湖ではなく、白鳥の河川なんて楽曲書いてくれないかな~。



キラキラした水面に映える白鳥である。



ホラホラ・・・。



羽ばたいている。
彼らの北帰行も間もなくなんだろうな!
と感慨も深いのである。

元気で戻り、そしてまたおいで。
そんな風に声かけをしたくなるコハクチョウたちである。





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      荒 野人


デジブック 『立花の美空間』

2012年03月24日 | ポエム
昨日の雨が、今も残っている。
しとしとと、柔らかに降り続いているのである。

今日は「からまつ俳句会」同人で「ほとけ泥鰌句会」の責任者の立花さんの春を詠う句の紹介をしようと思っているのである。






デジブック 『立花の美空間』







ぼくは、からまつ俳句会の主宰の由利雪二先生の圧倒的な指導力に支えられつつ、俳句を学ぶ身である。
立花さんは、ぼくの先輩でありご指導も頂いているのである。

白梅の向こうに咲く紅梅の様な女性である。

雨の日。
ゆっくりと俳句を楽しんで頂きたいのである。





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      荒 野人

白木蓮咲く・・・一輪の

2012年03月23日 | ポエム
一輪だけ白木蓮が咲いているのである。
なんということであろうか。

我が家の周辺ではまだ蕾なのに、この木だけ綻びかけているのである。



しかも、一輪だけ咲いているのであった。

今日は雨模様である。
昼にかけて降りだし、気温が下がっていく。
そう天気予報が言っている。
真冬の気温だそうだ。

この白木蓮は閉じてしまうのだろうか?




       一輪が白妙に見ゆ白木蓮        野 人




咲いているのは一輪だけなのであるけれど、周辺がその白さに染まっていく。
そう・・・白妙(しろたえ)の様に。
白妙は、白い布であり白い綿毛のことである。



帰りしな、ド・トールでサクラ・オーレを頂いた。
サクラをイメージしたもののようである。
まるで白妙の様なオーレであった。

春だし!
と思って注文したのである。
甘かった・・・だから美味しかったのである。

先日、ホトケノザをお見せしたのだけれど、花が今一だった。
そこで、綺麗に咲いているホトケノザを見つけたのである。



よそのお宅の壁際である。
舌の模様が特徴なのである。



とっても魅力的な花である。





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      荒 野人

神代植物公園の梅

2012年03月22日 | ポエム
東京界隈では、未だ咲かず!
と、昨日決めつけてしまった。

ごめん、見頃な感じで咲いている所があった。
神代植物公園の梅林である。



梅を見上げながら歩く感触が味わえるのである。
良い感じだ。







      枝垂れたる古木にのせる梅が香や         野 人





何たって白梅が咲いているのが良い。
紅梅だけでは、目出度くないのである。



白梅、白梅、白梅である。
街焦がれた白梅である。



どう?
良いでしょう。
こう咲いてくれると、春本番が身近になって、記憶の桜が追っかけてくる。



ついでに・・・。



もっと、アップで。



白梅って・・・いいね!

ここ神代植物公園では、梅に合わせ「サンシュユ」が満開である。



しかもたわわである。



近づくとこんな風に咲いている。



愛い奴である。



もちろん、紅梅も見事であるのだ。



梅の色は、様々である。
しかし自分の好きな色に染め上げられる白は、シャープな印象を受けるのである。



梅林の道向こうは椿園であるけれど、椿はまだまだであった。



椿園から望む梅林である。
この霞んだような色合いこそ梅の楚たる美である。



梅を満喫して、温室に向かうバラ園の噴水に虹が架かった。





       プリズムのその向こうなり春の虹       野 人







春分も過ぎ、明日からは春の温さが来ると云う。
そうであって欲しい。

被災地の皆さんに思いを馳せる。





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      荒 野人