立春が過ぎ暦の上では春になりましたが、現実はまだまだ寒い日が続いています。先日は東京ほどではありませんが、大阪でも積雪がありました。もうしばらくは温かいものが嬉しい気候が続きそうです。
こんな寒い時期、酒蔵では酒造りで活気あふれる季節です。長野県安曇野にある「大雪渓酒造」さんにおうかがいしての「日本酒造り体験」に今年も行ってきました。忙しく大事な時期にお邪魔するのはとても恐縮なのですが、またとない貴重な体験をすることで、日本酒販売のためには大いなる自信となります。
今回はエスポア加盟店有志3名、本部スタッフ1名がお世話になりました。もちろん全員日本酒造りは初体験です。熟練の蔵人さんたちに比べてぎこちない動きですが、一所懸命に取り組みました。そんな無我夢中な様子をご紹介いたします。
まずこちらは、麹室(こうじむろ)での蒸米をひっくり返したり混ぜたりする「切り返し」という作業風景です
蒸米全体の温度を均一にするために行いますが、水気を含んだ蒸米はかなり重く、腰に負担のかかる作業です。
次にもろみをかき混ぜて発酵を促進する「櫂入れ」のシーンです。
「万が一発酵中のタンクに落ちたら即死です」という杜氏さんの注意を聞いて、笑顔が消えました。
次はお米を蒸すための甑(こしき)にお米を平らに均す作業写真です
下から噴出している蒸気を浴びながらで、お肌ツルツルになる作業です。朝の寒く澄んだ空気の中を立ち上る蒸気が酒蔵らしくて大好きです。
夜は蔵に泊めていただき、遅くまで蔵人さんたちと喧々諤々の議論を交わしました。旨い酒もたくさんご馳走になりました。
この写真は朝礼に参加した時の様子です。
酒造りを担当している蔵人さんたちだけでなく、ビン詰・出荷や受注・事務などたくさんの方々が携わっていることが分かりました。
さらには、サプライズのイベント(?)もありました
タイミングよく搾るお酒があり、搾りたてをそのまま直接ビン詰させていただき、その超特別なお酒を、商品として販売させていただけることになりました。参加者の皆様は自分で販売するためのお酒を1本1本丁寧にビン詰しました。名付けて『特別純米 中取り 直汲み 泡がらみ 無濾過生原酒』です。
大雪渓酒造さんは、チームワーク抜群の明るく活気ある酒蔵です。今回もたくさんのことを体験し学ぶことができましたが、その中でも『和醸良酒』、仲間の「和」が「良い」「日本酒」を「醸す」基本であることを体験できたのは大きな収穫でした。
大雪渓酒造さんどうもありがとうございました。心より感謝いたします。
皆様も機会があればぜひ酒蔵を訪問してみてください。きっと日本酒の新たな魅力を発見できることと思います。(O.K)