先日、ドイツのワイナリーを久しぶりに訪問しました。約14年ぶりの訪問で、やや浦島太郎状態でしたが、情報をアップデートできて大変充実したものになりました。今回「ヘー」っと思ったのが、生産者の変化です。まず第一にブドウ品種の呼び方が、ドイツ語表記からアルファベット表記になっていること。例えば、シュペート・ブルグンダー、「Spätburgunder」とドイツ語で書きますが、実はピノ・ノワールのことです。「Pinot Noir」と書きます。以前は、ドイツワインで「Pinot Noir」と書かれてものはほとんど見ませんでした。「Spätburgunder」と書かれていて、生産者も「シュペート・ブルグンダー」と発音していました。
しかし、今回、ご覧のようにラベル標記も「Pinot Noir」とフランス語読みでアルファベット表記されているものが多くあり、生産者も「ピノ・ノワール」と発音していました。やはり販売戦略を考えると、ドイツ語圏だけで通じる標記より、ユニバーサルな標記の方が良いということなのでしょうか。あと、もう一つ、少々高価格帯のワインでも、スクリューキャップが多いことです。写真のように、当店のドイツワインを並べただけでも、スパークリング・ワイン以外全てスクリューキャップになっています。
確かにスクリューキャップの方がコルク臭と呼ばれるワインにダメージを与える問題を回避することが出来ます。しかも、今、環境問題が叫ばれる中、コルク材を切り出すことに反対を唱える方もいます。しかし、それでもフランスではなかなか高級路線では、スクリューキャップは進んでいないのが現状です。しかし、ドイツでは、どんどん進んでいるように見受けられました。ドイツ人の合理的な気質によるものなのか、これもスクリューキャップの方が消費者が開けやすいという販売戦略上のことなのかわかりませんが、これも以前には見受けられなかった変化です。さてさて、難しいワインの話は横に置いておいて、旅と言えば、食べることですが、やっぱりドイツはソーセージです。その種類の多いこと多いこと。朝・昼・晩と食べ続けても飽きません。
そして、ドイツはワインも良いですが、ビールも最高です。日本ほど、冷えて出てこないのがドイツ風。
そして、最後に旅の終わりに寄り道をしても行きたかった「ヴィース教会」。ユネスコの世界遺産にも登録されています。その天井画の素晴らしいこと。写真で見て、一度は本物を見てみたいと思っていたのがかないました。(H.M)