しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 ネヘミヤ記1章 <ネヘミヤの祈り>

2016-07-11 | ネヘミヤ記

丹波市「 しかしどうか、あなたのしもべモーセにお命じになったことばを思い起こしてください。『あなたがたが不信の罪を犯すなら、わたしはあなたがたを諸国民の間に散らす。』」(ネヘミヤ記1:8新改訳)

ネヘミヤがこのように祈ったとき、最初の帰還から90年、神殿が再建されてから70年が過ぎていた。▼ユダヤ人たちは神殿を建てたものの、攻撃的な異邦人に囲まれ、エルサレムは城壁が崩れたままの無防備状態で、民族としての存立が極めて危うい状態だった。もちろんエズラはすでに帰還し、律法を教えていたと思われるが、学者個人の働きには限界があり、強力な権限を与えられた政治的指導者が必要だったのである。▼そうした中、神はふしぎな摂理により、ペルシャ王のかたわらにネヘミヤというユダヤ人を置かれた。彼の持つ献酌官という立場は、王を毒殺などの危険から守る重要なもので、王や側近から厚く信頼されていたことを示している。このネヘミヤがペルシャ帝国ユダヤ地方総督の地位を与えられ、種々の困難を乗り越え、エルサレム城壁再建の使命を果たすのである。▼私たちが何かに困難に直面したとき、神は思いがけない人を起こし、ふしぎな解決の道を開かれる。だから決して絶望する必要はない。道端の石をアブラハムの子孫に変えることができるのが、私たちの神なのだから。  *急な葬儀のため、ブログアップが遅れました。乞御容赦