「わかりやすさ」効果抜群 ロート製薬、漢方薬「和漢箋(わかんせん)」(産経新聞) - goo ニュース
自然の素材を使った“安全な薬”というイメージのある漢方薬。しかし、「わかりにくい」「中高年向け」などの先入観もあり、なかなか購入しづらい商品でもあった。ロート製薬の漢方薬「和漢箋(わかんせん)」シリーズは、わかりやすさ、使いやすさを前面に打ち出す商品戦略が功を奏し、大ヒット商品となっている。
「わかりやすく表示すること。箱・瓶入りの形態は採用しないこと。この2点にこだわりました」
マーケティング本部プロダクトマーケティング部グループリーダーの角田康之さん(38)は、「和漢箋」シリーズの開発コンセプトをこう説明する。
同社は平成14年から本格的な漢方薬研究に着手、漢方薬市場への参入をもくろんでいた。18年9月、市場参入に向けた生活者調査を実施したところ、「(漢方薬に)興味はあるが使ったことがない」という回答が半数近くを占めた。その理由として「症状に合った商品がわからない」が一番多かった。
そこで、同社は“わかりやすい漢方薬”を目指すことを決定。商品パッケージには、漢字の処方名ではなく“溜まった脂肪を落とす”や“乾燥肌のかゆみに効く”など、どんな症状に効くかをわかりやすく目立たせて表示した。
さらに飲みやすいように錠剤化。1週間分タイプで価格を抑えて手に取りやすくし、店頭での吊り下げ陳列が可能な「パウチ(小袋)タイプ」を採用した。「当時、ブームとなっていたサプリメント商品の多くがパウチタイプだったことにヒントを得た」(角田さん)と振り返る。
こうして18年11月に「和漢箋」シリーズ4処方を発売した。新商品は、同社のねらい通り20~40代の若い世代にも受け入れられ、発売から5カ月でヒットの目安とされる10億円の売り上げを突破した。
売り方を工夫し、消費者に受け入れられる努力はどの商品にも大事なことといえるでしょう。
自然の素材を使った“安全な薬”というイメージのある漢方薬。しかし、「わかりにくい」「中高年向け」などの先入観もあり、なかなか購入しづらい商品でもあった。ロート製薬の漢方薬「和漢箋(わかんせん)」シリーズは、わかりやすさ、使いやすさを前面に打ち出す商品戦略が功を奏し、大ヒット商品となっている。
「わかりやすく表示すること。箱・瓶入りの形態は採用しないこと。この2点にこだわりました」
マーケティング本部プロダクトマーケティング部グループリーダーの角田康之さん(38)は、「和漢箋」シリーズの開発コンセプトをこう説明する。
同社は平成14年から本格的な漢方薬研究に着手、漢方薬市場への参入をもくろんでいた。18年9月、市場参入に向けた生活者調査を実施したところ、「(漢方薬に)興味はあるが使ったことがない」という回答が半数近くを占めた。その理由として「症状に合った商品がわからない」が一番多かった。
そこで、同社は“わかりやすい漢方薬”を目指すことを決定。商品パッケージには、漢字の処方名ではなく“溜まった脂肪を落とす”や“乾燥肌のかゆみに効く”など、どんな症状に効くかをわかりやすく目立たせて表示した。
さらに飲みやすいように錠剤化。1週間分タイプで価格を抑えて手に取りやすくし、店頭での吊り下げ陳列が可能な「パウチ(小袋)タイプ」を採用した。「当時、ブームとなっていたサプリメント商品の多くがパウチタイプだったことにヒントを得た」(角田さん)と振り返る。
こうして18年11月に「和漢箋」シリーズ4処方を発売した。新商品は、同社のねらい通り20~40代の若い世代にも受け入れられ、発売から5カ月でヒットの目安とされる10億円の売り上げを突破した。
売り方を工夫し、消費者に受け入れられる努力はどの商品にも大事なことといえるでしょう。