風まかせ

ふと思ったこと、ちょっと気がついたことを気ままに

地デジ対策どころじゃない!

2010-08-22 19:10:27 | Weblog
地デジ対策どころじゃない!:山本一郎(イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役)(Voice) - goo ニュース

 テレビ放送の地デジ移行まで1年を切っていますが、地方の放送業界は疲弊してしまっているようです。
 既存のテレビ局を主軸とする日本型メディアコングロマリットは急速に疲弊している。地デジは進めてみたものの、現在ある民放五社のうち、生き残ることができるのは3社といわれる。電波は残しながらも社としてはグループ化するなどで再編しなければ、財務面から見るかぎり、メディア事業が生き残れないのはほぼ確定的だ。
 テレビ以外の通信事業も拡大しており、今後どのように変化していくのでしょうか。

日本がものづくりで韓国に勝てない理由

2010-08-22 15:26:21 | Weblog
元サムスン電子常務・吉川良三氏「日本がものづくりで韓国に勝てない理由」(GLOBIS.JP) - goo ニュース

グローバリゼーションとデジタライゼーションという大きな潮流の中で、なぜ韓国企業は伸し上がり、日本企業は長い低迷に喘いでいるのか。元サムスン電子常務で、東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員の吉川良三氏が、2010年6月10日、グロービス経営大学院の学生を対象とした講演会に登壇。気を吐く韓国企業の勝因を内側から支え、見続けた経験を踏まえ、語った。(文中敬称略、この記事は8月21日に配信した記事「『もの』と『つくり』を混同した日本の製造業」の後編です)

■サムスンはグローバリゼーションに伴い「開かれたものづくり」に移行した

ここで再び話を韓国に戻しましょう。私は87年にサムスンと知り合ったころから、韓国にはときどき行っていました。そこで見ていた印象としては、韓国は83年から93年まで、他の国の“良いとこどり”ばかりしていた。すべてが中途半端でばらばらなシステムだったんです。そこでサムスン会長がもの凄い危機感を持ったんですね。きっかけはサムスン製のテレビと日本製のテレビを見比べたときです。遠くからみると2台ともまったく同じで、色もちゃんと映る。デザインはどちらかというとサムスン製のほうが良いぐらいです。ところがそれを分解してプリント基板を見てみると韓国製はばらばら。日本は整然となっている。そこまでは同じ機能だからまだいいですよね。でも裏を見ると、日本は一本の線も通っていない。でもサムスン製には、プリント基板をつくった後に配線を変更しようとして取り付けたジャンパー線がたくさん走っているんです。色とりどりのジャンパー線があちこち通っていて、もう時限爆弾みたいになっている。これだと、ちょっとしたことで外れ、それが故障の原因になるんですね。「なんという技術力の無さよ」ということで危機感を持ったのが93年。トップダウンで“新経営”というフレーズを掲げ、「女房と子供以外はすべて変えたい」とまで言い切った。さらに会長は「三星」という社名も良くないと言いました。そのころからグローバルの意識を持っていたんですね。それで横文字のSamsungになりました。

転換点は97年の金融危機のようです。あっという間に韓国へ飛び火して外貨がぜんぶ逃げていった。
そんなところからもの凄く頑張って、97年に国際化からグローバリゼーションへ移行していきました。結局、危機意識があったんです。日本人に足りないのは危機意識。
その結果、AV、情報通信、白物家電、半導体…、十数年前は日本が押さえていた多くのグローバルシェアも、サムスンやLGが奪いました。デジタルカメラも現在はキヤノンが一位ですが、そろそろ来年ぐらいに抜かれますね。李会長がいちばん言っていたのは、「グローバル企業の条件は営業利益が二桁以上あること」です。
日本の企業はこれから産業構造の変化に合わせて大きく進化していかなければいけないと思います。「地球上に生き残った生物は強い生物ではなく、環境に最も適応した生物である」と、ダーウィンも言っています。危機の経営というのは、支配則にいち早く気付き、社会の要求や変化に素直に対応するということ。過去の成功体験、固定概念、惰性、利己主義、高慢さ…、これらが進化を妨げるんです。とくに高慢というか奢りですね。その殻を破らないといけない。

 お客が何を求めているのか、よく研究し、迅速・的確に対応することが重要なようです。今の日本は、組織が硬直化し、柔軟性がなくなっているようです。