魚のアトリエ”うおとりえ”

新鮮な魚を美味しく食べたい!!
 「魚っ食いの365日

”浜なし”のケーキはいかが?

2011年09月06日 | 食材の源流を訪ねて

        

 浜なし 
 
 都会の横浜に、ブランド梨のあることを知らない市民も多い。
 それもそのはず、市場に出ることはなく、梨農家の庭先販売だけに限られているから。

 発祥の地は、横浜線中山駅近く、恩田川の流域という。
  河岸の堆積土壌が肥沃で、梨栽培に適していると聞いた。

 滴り落ちる甘い果汁が梨の魅力だ。
  幸水・豊水と穫れどきが移るようだが、わたしの大好きは、その前に穫れる「あきあかね」という種類。
  その木は、何本もないという。
 
 熟れどきを見計らって、その朝収穫したものを販売するから、美味いのもさることながら、
  午前中に売り切れてしまうからご用心。

 いつでもあるものよりも、その時しかないものをわたしは尊ぶ。
  ことしも2回訪ねたが、この時季もう1回味わっておきたい。
  
 
       ”浜なし”を使って、ケーキを焼いてみた。
               魚はさばくが、ケーキ作りは初めて。

 われながら、上手にできたものと、ひとり悦に入っている。
  熱したフライパンにバターをとかし、その上に薄切りの梨を、花びらに並べる。
  その上に、小麦粉・卵・砂糖・水・ベーキングパウダーを溶いた生地を流し込む。
  弱火で10分、ハイ出来上がり。ただ、それだけ。
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越後へ米買いに

2010年10月20日 | 食材の源流を訪ねて
 食材の源流を訪ねる旅
 「主夫の台所」を始めてみると、先ずは買い物、食材調達をすることになる。しっかりとした家を建てるには、確かな建材・資材を調達をするのと同様に、健康的な食事を作るには確かな<食材調達>は欠かせない。何が確かな食材なのかを知るには、食材の生産者を訪ねてみるのが一番。
 食材の知識のみならず、独特の食べ方、産地の事情、生産者の意見、生産者から見た消費者の姿など、得るところが多い。より良質な食材を求めて、「源流を訪ねる」ことにしている。その多くがわが家の定番食材となっている。

 魚沼産コシヒカリ
 越後にお米を買いに行き始めて8年る。新米のとれる秋と、初夏5月の年2回。新潟・南魚沼市の知人を頼って頒けて貰う。
1回に60kgの玄米、これが半年分、精米をしながら食べる。わざわざ遠いところを行かなくても宅急便で送ってもらえばよいのだが。
それでは、生産者との会話が出来ない。会話がしたくて出かけることになる


 紅葉見物を兼ねて
 10月18・19日新潟・長野に行く。魚沼から秋山郷を経て、志賀高原へ。さらに妙高高原へと車を走らせた。ことしの紅葉は、夏の猛暑のせいか、鮮やかさがないように見受けられた。米作りにも影響が出ていると言う。自然の力は偉大で良くも悪くも従わなければならない。 

秋山郷のはちみつ
 養蜂家の売店がある。りんご・とち・アカシアなど、500g入りを3壜もとめる。秋山郷に来たら必ず此処による。途中、近くに巣箱を見ることもある。信濃川流域で採取するものが多いという。流域には果樹が多い。真っ赤に実るりんごの樹も沢山見た。女王蜂、働き蜂、雄蜂の3種類がいて、それぞれの役割があること。働き蜂の寿命が2,3ヶ月であることを養蜂の現場で聞くと、いとおしくなる。

 放牧場の牛に牧舎がないこと
 牧場の中にある宿に泊まる。夏の間中ここで過ごし、秋に里に下るのだと言う。三千坪に一頭と聞く。大変贅沢な避暑である。旅館の周囲の草を朝から食んでいる。辺り一帯そここに大きな糞が落ちているが、汚いとも感じない。ここが牧場なのだから。ここには周囲の柵はあっても牧舎はない。風雨の中でも樹木の元など外で過ごすのだということを始めて知って驚いた。この牛が肉となり、牛乳を供してくれることになる。牛肉や牛乳を買うとき、食すとき、この牛の姿を連想することがあるだろうか。ただ陳列の肉を見て、うまそうかどうか、値段を見るのみである。元の姿を見ずに忘れていることが何と多いことか。申し訳ない。

 魚は切り身や刺身、回転寿司のネタのみ。元の姿を知らない人が多い。意識もしない。目のある魚は怖いからいやだと言うことも聞いたことがある。落花生は空中にぶら下がってなっているものと思っていた、と言った人を知っている。これこそ怖い話である。

 長くなってしまったが、これからも「源流の話」を書いてみたいと思う。
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