今日も近くの魚屋さんが一軒廃業した。
通りかかるたびに気にかかっていたのだが、何もアドバイスですることなく、
申し訳なく、残念に思っている。
町の魚屋さんは、本当に少なくなってしまった。
でもその分、消費者はどこかで魚を買っているのでだろう。
あるいは、買わなくなってしまったかも知れない。
たいていのスーパーで、鮮魚を扱っているが、
どこのスーパーも鮮魚の扱いは不得手のようで、売り場の活気がない。
確かに、消費者も鮮魚を買わなくなってしまったが、
新鮮で美味しい鮮魚を扱う店がなくなったからか、
消費者が買わなくなったから、店がなくなったのか、
どちらとも言い難い。両方相俟ったのかも知れない。
魚屋さんに限らず、八百屋も、肉屋も、町から商店街から少なくなってしまった。
でも、一部には流行っているお店もある。
何か客を惹きつける特長を持っているのだろう。
特に魚の場合、流行っていなければ鮮度の良い物を売れない。
それに、下ろし調理しなければ売れない。
先日、デパ地下の魚売り場でビックリの光景を目にした。
マグロのサク取りのパックを手にして、「これ、お刺身にしてください」と
店員さんに頼んでいた。持ち帰って、自分で切って盛り付けしないんだ???
すべてがそうとは思わないが、消費者の志向がそうであれば、
(町の)魚屋さんのやりようもあろうと思う。
新鮮で美味しい魚を食べたいと思っていても、それを買う手段を持たずに
鮮魚を買えない消費者は少なからずいる筈だ。
それを、わたくしは「鮮魚難民」と名付けている。
わたくし自身も、かつては鮮魚難民だったから。
わたくしは、自ら「魚屋」になって解決した。
ごく、ささやかだがお客さまもあって、営業している。
やり方と、一定の条件を満たせば、立派に営業できると考えている。
鮮魚難民のニーズをどのように捉えるかがキーポイントだ。
ともかく、スーパーが最も不得手とするのが「鮮魚」であればこそ、
個人営業の町の魚屋さんに商機ある。
いまこそ、起業のチャンスと思いませんか?