魚のアトリエ”うおとりえ”

新鮮な魚を美味しく食べたい!!
 「魚っ食いの365日

食材の源流を訪ねる・・・横浜・緑区 浜梨農家

2012年08月22日 | 食材の源流を訪ねて
 大都市・横浜に特産農産物がある。
ブランド名は”浜なし”。横浜市内でも知らない人が多い。

緑区の梨栽培農家を尋ねる。
もちろん、その朝もぎたての”浜なし”をわけてもらうために。
 一番先に獲れるのが、「秋あかり」、甘味があって、水分たっぷり、食感なめらか。
 ことあと、「幸水」「豊水」と続くという。

梨のおもてなしを受けながら、ひとしきり雑談をして帰るのだが、
梨の種類や、特徴、栽培方法など、お聞きするのが楽しみ。
そうすると、美味しさが倍加するような気がする。

 新しい梨の栽培方法「樹体ジョイント仕立て」なるものを見せてもらった。
 一列に整列した梨の木が、枝と枝と手を繋ぎあっている。

     

 一本の樹に異常があっても、隣り合った樹から助けの手が伸びるという。
 興味深く見せてもらった。 (8月10日)
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走水の海苔・・・食材の源流を訪ねる

2012年02月05日 | 食材の源流を訪ねて

  走り水の海苔

2月4日、立春。

 横須賀・走水の海苔養殖のFさんから「いい海苔が出来ましたよ!」と嬉しい便り。
 東京湾入り口の走水は、流れが速い。そこで育つ海苔はいかにも美味そうな感じがする。

      

 かつて、東京湾沿岸一帯は海苔の一大産地だった。江戸前の海苔として名高い。
 自分の知っている限りでも、横浜本牧海岸から磯子・金沢(小柴)にかけの海岸は
 海苔しびが連なっていた。海苔ばかりではなく、魚も豊富で良く釣れた。

 走水海岸では、今でも海苔養殖が続けられている。
 食材の生産者を訪ねるのが好きで、Fさんのところへは、ここ数年冬になると訪問する。
 目的はもちろん海苔を買うことだが、行くたびに新しいことを教わる。
 
 今シーズン一番の海苔だという。素人のわたしには、見た目の色味とか光沢は分かる気が
 するが、本当のところは分からない。一言で言えば、香りがあって旨味のある海苔がよい
 海苔ということだろうが、それを知らせてくれるのが嬉しい。

      

 明日の朝が楽しみだ。


 今では、焼き海苔が主流で家庭で焼くことは少なくなったようだが、やはり、その都度焼
 く方が美味しいように思う。焼き海苔は簡便だが、食べ物はいくぶん手をかけることの方
 がよいように思う。

 海苔は湿気に弱いから、湿度の高い夏を越すと、どんなに乾燥剤を入れて保存しても、紫色
 に変色して困った経験がある。ところが乾燥剤を使わなくても、ビニール袋にいれて、冷凍
 庫に保管をすれば湿気をくわない。だから、一年分をまとめ買いしても全く心配がない。
 このことも、Fさんから教わった。

 走水の海岸から、少し南に行くと観音崎の灯台がある。
 
      

 灯台の上を羽田に向かう飛行機、沖を行き交う船を眺めるのも楽しい。 

         
                                   横須賀美術館のレストランからの眺め
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”新芽を摘みました”!!

2012年01月01日 | 食材の源流を訪ねて

 ">”新芽を摘みました!!”
 
暮れも押し詰まった12月30日の朝、横須賀の海苔養殖漁師の知り合いから
”新芽を摘んだから今日、よかったらどうぞ”という電話があった。

毎年冬の初めころ、生海苔を煮込んで佃煮を作る。
生海苔は、海苔漁師のもとを訪ねなければ手に入らない。

      
   走水の景色                     この浜の沖合いが海苔養殖場がある

横須賀走水の漁師さんにいつもお願いしている。
先日電話をしたところ、今年はもう摘まないから、新芽は来年になるという
ことだった。年内はダメかと諦めていたところに突然の電話だった。
新芽が生育したのだろう。新芽にこだわって知らせてくれたことが嬉しい。

海苔養殖の詳しいことは知らないが、海苔の生育にしたがって新芽、二番、三番
と摘む由。当然新芽は柔らかくて繊細だ。二番、三番とこわくなる。
生で食べたり、佃煮にしてもこの新芽の方がよいことは素直に分かる。

それを教えてくれたのが海苔養殖のFさんだ。
出会いがあってから5年になろうか。偶然地元漁協のイベントで知り合った。
生産者を知ることが、その食材のことを知る一番の方法だ。

”食材の源流を訪ねる”ことを旅歩きのテーマにしている。
米、味噌、醤油、酢生産者をはじめ、野菜、果物農家、養蜂家、北海道のイカ釣り漁
の網元、しらす漁師の方など、沢山の知り合いが出来た。

二つ返事で了解し、車を走らせる。
横須賀走水は、東京湾口で地名の通り、潮の通りがよいところで良質の海苔が獲れる。
摘みたての新芽の生海苔をわけていただく。

          
   ザルに洗い上げた生海苔
  

これを煮て佃煮を作る。
濃い目のかつお出汁と、醤油・味醂を調味して煮る。煮詰めるまで2~3時間、ゆっ
くりと煮詰める。隠し味に蜂蜜を加える。今回は海苔の香りを生かすため砂糖は使わ
ないことにした。上々の出来栄えに満足する。出来上がったのは深夜、ことし最後の
食づくりとなった。

         
   鍋に出汁・調味料を加えて時間をかけて煮る        煮あがった海苔の佃煮

いま、瓶詰めの佃煮は冷蔵庫に眠っている。何日かすると味が馴染んでまろやかな
旨味を醸す。発酵させるわけではないが、煮物が時間を経て旨味を増すのは発酵作用
に似ている感じがする。甘味料の加わった市販の瓶詰め海苔佃煮とは全く違った旨さ
が手作りで味わえる。
 
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食材の源流を訪ねて・・・山梨県・北杜市武川町

2011年11月01日 | 食材の源流を訪ねて
 秋晴れの一日、八ヶ岳連邦の紅葉を見ながら甲州街道を走る。

もう一つの目的は、帰路北杜市にある「武川町農産物直売センター」に寄り、
新鮮な野菜などを買うことにある。

 今や、道の駅をはじめ、農協や町営の直売センターは珍しくないが、直売所に
立ち寄るのは、ドライブの楽しみの一つである。

 町村合併以前は「武川村農産物直売センター」としてこの地にあり、わたしの
お気に入りのところである。春は桜・桃の花見、夏は桃、秋は栗・ぶどう、冬は
新酒・新米をもとめて、四季折々ここを訪ねる。

      

  八ヶ岳山麓から富士山を見る                武川町農産物直売センター

 御殿場から富士五湖道路を経て河口湖へ向かえば、秀峰富士山がある。
御坂峠を越えれば、桃とぶどうの里一ノ宮である。特に桃の花のころは素晴らしい。
中央高速を韮山方面へと向かえば、右に八ヶ岳、左に南アルプス甲斐駒ケ岳を見る。

 須玉IC.を下りて国道141号線を北にたどれば八ヶ岳山麓へと通ずる。
引き返して長坂IC.入り口へと下り、国道20線の白州町へと向かう。白州町台ヶ原
は、旧中仙道の面影を残す家並みがある。そこにある酒蔵の風情をみて、清酒「七賢」
と酒粕をもとめる。酒粕は「粕漬け作り」の原料として一年分を買い込む。(2月)
酒蔵の向かいの「和菓子」が美味しいので立ち寄るのが楽しみ。

 国道20号線を甲府方面に向かえば程なく、左側に「武川町農産物直売センター」が
ある。今回は、新鮮野菜の数々と青大豆味噌をゲット。一休みして、韮崎方面へと向
かう。ここからは富士山を正面に見ながら下る。夕暮れのシルエットが特に美しい。

 韮山IC.で中央高速に乗り、朝来た道を引き返す。横浜から約400キロの道程は一日
のドライブとしてはやや長いが、いろいろお目当てがあるので道中いつも楽しい。

 八ヶ岳山麓一帯は高原野菜の一大産地であり、見渡す広々とした畑がすがすがしい。
 そこに通ずる甲州街道はフルーツ街道である。
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食材の源流を訪ねて・・・米・蜂蜜・りんご

2011年10月16日 | 食材の源流を訪ねて
<よい食の原点は、食材に在り>

 よりよい食材を、その産地=源流を訪ねる旅をして買い求める。

魚沼産コシヒカリ
 食材探しの一年は米に始まる。新潟県南魚沼市塩沢の知人を訪ねる。
昨年は夏の高温気象から大半が二等米であったが、今年は出来がよいという。
辺りは大雨による水害に見舞われたが、幸い免れたという。
農産物は、自然の営みの中で生産するものであるから、天候・自然現象に
大きく左右される。そのリスクは農家の方々が負い、われわれ消費者は殆んど
負うことがない。申し訳なく思う。
 
 魚沼川流域に広がる米どころは既に殆んど稲刈りが終っていた。
谷川岳を源流とする清冽な水が、良質の米を育むのであろう。
その地を訪ね、人を訪ねて話をききながら、恵みを実感し感謝する。

 秋・新米60kg/2袋、有難くいただく。これが半年分をまかなう。
備蓄玄米はその都度精米する。残る半年分はまた来春いただく。

 
秋山郷の蜂蜜
 新潟と長野の県境にまたがって秋山郷はある。養蜂家は新潟側の津南町にある。
アカシア・とち・りんご蜂蜜を各1壜(600g)を求める。
洗米のとき、蜂蜜を小さじ1ほど入れて炊く。
 スーパーにある輸入蜂蜜は安いが、安すぎるように思う。
 あの小さなミツバチが集めるにしてはと疑問に思う。  
 価格もピンからキリまで、何を信用したらよいのか分からない。
 秋山郷の蜂蜜を買い求めるわけ。

今年の紅葉
 秋山郷から、雑魚川林道を経て奥志賀高原の紅葉を訪ねる。
去年も同じ道を、10月18日に通っている。今年は10月12日。
去年は雑魚側の紅葉が真っ盛りであったが、今年は少し手前の紅葉。
そのかわり、奥志賀高原がちょうど見ごろとなっていた。
今年の紅葉は鮮やか。当たり年ではなかろうか。

        
     奥志賀高原の紅葉                      信州長野のりんご畑

 
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