カマスは騎士かギャングか

　　　３月２７　横浜中央卸市場

　平塚からカマスが入荷してきた。
　鮮度抜群、細身の体形ながら丸々と太っている。

　　　　　

　やや黄色味を帯びて銀色に輝く姿は精悍そのもの。
　鋭く尖った長いくちばしは、騎士の風格がある。

　　　　　
　　　　
　アングルを変えると獰猛さが見えてくる。

　　　　　　　　　　　　

　口をこじあけたら、鋭い歯が指に刺さった。

　　　　　　　

　　　　　この鋭い歯は餌となる小魚を捕える武器だ。


　大きく発達した眼は視力が良さそうだ。
　どんな獲物を狙っているのだろうか。
　　　
　　　　　


　裁きを与えることとした。

　　　　　

　干物となる運命を。

　　　　　

　そして我が胃袋へと誘う。
　食べるということの残酷さと、食への感謝と。

　　　　　

　　　　　残さずすべていただきました。　　　　　　　　　　

サヨリ・海の貴婦人その素顔

横浜中央卸市場　３月２３日

　海の貴婦人、サヨリの超美人にお目にかかる。
　今朝早く夜明前、平塚の海から、ブルーライト・横浜に着いたという。

　　　　　　
　　　　
　　　　　美人３姉妹の姿だが、
　　　　　互いの健闘を誓い剣を交わす騎士の姿とも見える。

　　　　　　　

　　　　　ちょっとなまめかしいポーズ。



　早速、ステージならぬまな板にご登場願いました。

　　　　　

　　　　　鼻筋の通った貴婦人は銀ラメの装い、
　　　　　あるいはメカジキの精悍な姿とも見える。


　口先を開けてビックリ！　一転してユーモラスな姿に。

　　　　　
　
　　　　　小鳥がさえずる姿にも似て。
　

　これが有名な美人の・・・・。
　　　　　
　　　　　

　　　　　上層を泳ぐサヨリのとって、太陽光線から内臓を守る遮光幕であると信じる。
　　　　　決して腹黒いわけではない。　　
　　　　　むしろ、あの透き通るような肌を透かして、外から黒い腹膜が見えないのが不思議なくらい。


　かくして、３枚に下ろされ、　

　　　　　
　
　美味しく、美味しく頂きました。

　　　　　

　　　　　さすが高級魚、味も抜群だがお値段も抜群でした。
　　　　　お供の平子イワシの８倍。どちらも同じくらい美味かった。



　
　　

ブリを１本仕留める！！

　２月１８日、横浜中央市場：市場日記。

　冬の魚が並んでいる中、快適なブリの姿が目にとまる。
　何が快適かって？　そう、魚の鮮度感・顔つき（魚相？）
　それに値ごろ感。ピッタリ嵌ってブリ１本仕留める。

　小振りと言ってもブリはブリ、９．３ｋｇの巨体。
　これを２人家族で、かブリつこうとというのだから、やや乱暴。

　持ち帰り、早速記念写真。

　　　　　

　まん丸目玉が透き通って、それこそカワイイ。

　　　　　

　さて、この巨体がわが家の小さなまな板・出刃で下ろせるだろうか。
　もちろん、初めての試みだ。

　　　　　

　なんとか、半身を下ろす。２本に節取りする。
　腹身は照焼きか。背は刺身にしよう。

　折角だから、少しばかり進物お裾分けして、
　残りの半身は、明日の仕事にしよう。

　今年の冬は不漁続きで、わが魚っ食いの食卓も、貧食を囲っていたが
　その反動がブリを買い込む衝動となったか。

　今日から一週間、いや二週間、このブリ君を如何にして胃袋に納めるか
　”魚っ食いの食卓”などで紹介したい。

　初日はカマの照焼きから。

　　　　　

　

立春の魚たち・・・市場日記２月３日

　横浜中央卸市場・２月３日（金）

　明日立春、今冬一番の冷え込み。朝６時半の気温ー１℃。
　冷え込みで、真冬の魚を期待して市場に向かう。

　期待に違わず好魚が迎えてくれた。

　　　　　
　　　　青森県下北産　サクラマス（本マス）２．９ｋｇ

　　　　　
　　　　気仙沼産　ナメタカレイ（ババガレイ）　　　

　　　　　
　　　　寒サワラ　　　メジマグロ

　１月は入荷が乏しかったが、月が変って魚たちも賑わいを見せてきた。


　銀ピカのサクラマスと、刺身でも食べられそうなナメタをゲット。
　
　　　　　
　　　　この色合いが食欲をそそる。

　　　　　
　　　　今夜は、煮つけしよう。　少し刺身にして。

　これからしばらくは、この魚たちが食卓に登場することになる。

　

メジマグロが大漁

　１２月８日（木）横浜中央卸市場

　長崎県壱岐から、メジマグロが大量入荷。
メジは、クロマグロの幼魚であり（幼魚と言っても１０ｋｇの堂々たる大魚であるが）
成魚となれば、１００ｋｇにも２００ｋｇにもなるものだけに、巻き網で一網打尽に
捕えてよいものか・・・と考えると買うことにいささか躊躇するところがあったが、
１本買うことにした。

　　　　　　

　特大カツオの大きさだが、マグロ専用の薙刀のような包丁で下ろしているところに
たまたま通りかかったので、その見事さに惹かれて食べたくなった。
頭に浮んだのは、先日も食べたメジマグロ（石巻産）の美味さだった。

　
　宮古産のヒラメ１ｋｇもゲットして、さて今夜は久々に握りずしにしようかと考える。
早速、昆布で締めることにした。

　　　　　　


　上手くは握れないが、我が家で食べるには極上の贅沢ではある。

　　　

　　　皿の左上はメバチマグロ。