唐突のようだが、主夫の台所7年の経験から「自家調理」と「食糧自給率」の
関係について考えてみたい。
加工食品について
野菜でも、魚でも、肉でも、素材から調理するからこそ家庭料理と言えると思っている。
しかしながら、デパ地下の惣菜、コロッケ・シュウマイ・ハンバーグなど調理済み食品、
冷凍食品が氾濫し、消費者の需要に応えている。
輸入食材について
生活態様の変化から、それらを必要としていることは全てを否定するものではないが、
それらの多くは外国からの輸入素材に負うところが多く、これらが増加することが食糧
自給率の低下につながっている。外食産業の多くも輸入食材に依っていると言ってよい。
安いことはよいことか
調理済み食品や外食の便利さを求める消費者が増えれば、自ずと食糧自給率が下がる
のは自明の理。加工食品や外食産業は価格競争の世界だから1円でも安い原材料を求め
て世界中から調達してくる。また消費者も1円でも安いことを求める。自家調理率の低下が
食糧自給率の低下につながっていることは間違いない。
生産者について
食の素材から調理する自家調理率を引き上げれば、自ずと国内生産は回復すると考える。
米も、野菜も魚も需要が増えれば必ず新たな生産者は現れる。若者だってどんどん農業に、
漁業に従事することだろう。先の見込みがないから親の後を継がない。親も継がせようと
しない。
生鮮食材について
品質のよい生鮮素材は必ず身近なところにある。遠いところからは来ない。
自分で食材を買ってきて、自分で調理するとそのことがよく分かる。
最近は、野菜の農家直売が各地で盛んになってきているのは、それが美味しくて、安心・
安全だからである。決して単純に安いからではない。魚も手間ひまかかるが近海の小魚が
美味い。しかし手間ひまかかる魚はどんどん食べられなくなってきている。決して日本の
近海で魚が獲れない訳ではない。
食糧自給率の論点
いま、食糧自給率の問題は、農業従事者の老齢化と規模による生産性の低さとして捉え
られ、その対策が議論されている。漁業従事者についても老齢化と資源の枯渇が問題とさ
れている。しかし消費者の食生活の問題としては捉えられず議論もされていない。
「退職」したら「就食」する
二人が働く現役世代は、調理に時間はかけられないだろう。自分が現役の時もそうだった。
退職したら時間はたっぷりある。健康と長生きのためにも「食」にうんと時間をかけてみて
はどうだろうか。ついでに「主夫の台所」をされてはいかがだろうか。
ご飯からパンへ、魚から肉へ、素材食品から加工食品へと移行が進めば自動的に食糧自
給率が低下する構造になっている。消費の側が変らなければ自給率は上がらないと思う。
関係について考えてみたい。
加工食品について
野菜でも、魚でも、肉でも、素材から調理するからこそ家庭料理と言えると思っている。
しかしながら、デパ地下の惣菜、コロッケ・シュウマイ・ハンバーグなど調理済み食品、
冷凍食品が氾濫し、消費者の需要に応えている。
輸入食材について
生活態様の変化から、それらを必要としていることは全てを否定するものではないが、
それらの多くは外国からの輸入素材に負うところが多く、これらが増加することが食糧
自給率の低下につながっている。外食産業の多くも輸入食材に依っていると言ってよい。
安いことはよいことか
調理済み食品や外食の便利さを求める消費者が増えれば、自ずと食糧自給率が下がる
のは自明の理。加工食品や外食産業は価格競争の世界だから1円でも安い原材料を求め
て世界中から調達してくる。また消費者も1円でも安いことを求める。自家調理率の低下が
食糧自給率の低下につながっていることは間違いない。
生産者について
食の素材から調理する自家調理率を引き上げれば、自ずと国内生産は回復すると考える。
米も、野菜も魚も需要が増えれば必ず新たな生産者は現れる。若者だってどんどん農業に、
漁業に従事することだろう。先の見込みがないから親の後を継がない。親も継がせようと
しない。
生鮮食材について
品質のよい生鮮素材は必ず身近なところにある。遠いところからは来ない。
自分で食材を買ってきて、自分で調理するとそのことがよく分かる。
最近は、野菜の農家直売が各地で盛んになってきているのは、それが美味しくて、安心・
安全だからである。決して単純に安いからではない。魚も手間ひまかかるが近海の小魚が
美味い。しかし手間ひまかかる魚はどんどん食べられなくなってきている。決して日本の
近海で魚が獲れない訳ではない。
食糧自給率の論点
いま、食糧自給率の問題は、農業従事者の老齢化と規模による生産性の低さとして捉え
られ、その対策が議論されている。漁業従事者についても老齢化と資源の枯渇が問題とさ
れている。しかし消費者の食生活の問題としては捉えられず議論もされていない。
「退職」したら「就食」する
二人が働く現役世代は、調理に時間はかけられないだろう。自分が現役の時もそうだった。
退職したら時間はたっぷりある。健康と長生きのためにも「食」にうんと時間をかけてみて
はどうだろうか。ついでに「主夫の台所」をされてはいかがだろうか。
ご飯からパンへ、魚から肉へ、素材食品から加工食品へと移行が進めば自動的に食糧自
給率が低下する構造になっている。消費の側が変らなければ自給率は上がらないと思う。