天然魚にこだわるわけ
養殖魚を食べないわけ
朝日新聞連載の「食卓のタネあかし」 サケ 上・中・下
2013ー3/6-8
・食文化を変えた養殖サケ
・身の色合いも調整自在
・すしネタ育てて海が悲鳴
大変興味ある記事が掲載されていました。 記事見出しから大よその察しかつくと
思いますが、記事の中からいくつか断片を抜き取りしてみよう。
南米チリの南部の町に、日本からサケの卵を持ち込み養殖を始めた。
そのサケが日本に輸入され、いまや人気No.1魚となった。
生きたまま締め、骨を抜き、刺身用に加工し、すぐ冷凍し、ほとんどを日本に運ぶ。
養殖サケは配合飼料を食べるため、寄生虫の心配がなく、刺身食が広がった。
養殖サケのエサは、アジやイワシでつくった魚粉や、身を赤くする着色料の入ったペレット。
人工合成のアキスタキサンチン(色素)で身を赤くする。
稚魚に、病気を防ぐため1匹ずつ、注射器のような器具でワクチンを打つ。
魚病「伝染性サケ貧血症」が蔓延したことも。
広がる養殖は、海にも見過ごせない影響を与えている。
サケの排せつ物やエサで海底が汚れ始めた。
養殖に適した海も、アジやイワシで作るエサも限りがある。
環境も視野に入れたサケ養殖を考えていく時がきている。
世界人口が増加するなか、養殖魚は食糧として期待されているが問題も多い。
サケ養殖の今後を考えることは、水産食料の将来を考えることにもなる。
養殖サケの影響を受けた北海道産サケの一部は、イクラを取った後に中国で
加工され、欧州連合・EUに天然ザケとして販路を求めている。
というようなことが書かれている。
わが国で獲れる天然サケを食べないで、わざわざ遠くチリで養殖サケを食べる不思議。
食品添加物には過敏と思いきや、身を赤くする飼料添加物・人工合成色素にはお構いなく
脂の乗りや食感、割安感から、若者や女性の間で人気が高いという。
養殖サケに限らず、養殖魚には同様の問題を抱えている。
あえて海を汚し、海洋という「天然の大食料生産牧洋」の生態系を破壊して、
将来の海洋食料資源を危うくしていることに危機感を覚える。
サケを食べるなら、天然のサケをルイベにして食べればよい。
骨抜きは他人にさせて、美味しくて、安ければ、構わないという無神経、不仕付け。
養殖魚1kgを育てるためには、天然のアジ・イワシを5~15kgを飼料として
必要とする不合理。
天然のアジ・イワシを、人が食べれば済むことを、
そうか、アジ・イワシの骨は、誰かが抜いてくれなければ食べられない人間になって
しまったのだっけ。
アジ・イワシを食べてる・必要としている大型の魚のエサを、不必要に人が横取り
していいものか。
人は不遜になってはいないか! それに気づいていない人が多すぎる。
だから、わたしは決して「養殖魚」は食べない。
そうして、今日もイワシを買ってきて食べた。
この天然魚の美しさを見てください。
俺の食料を横取りするなとカツオが怒っていた。