ホテルのアメニティは、持って帰りますか?
テレビ東京『WBS ワールドビジネスサテライト』の中で、ホテルに備え付けのアメニティについての内容が放送されました。
内容をまとめると
・アメニティは人気がある
・大手化粧品会社がアメニティ事業から撤退
・別のアメニティ製造業者への発注が増加
・受注が増えた業者が、製造工場を増設するなどして対応
・男女兼用の化粧品を開発している業者も出てきた
・大手化粧品会社の撤退理由は業績好調だから
・大手化粧品会社の撤退によって他業者のビジネスチャンスとなるのでは?
番組の特性上、経済情報に絡めた内容でしたが、ふといろいろなことを考えたので、今回はアメニティのお話をします。
アメニティは必ず持ち帰っていた話
私が直近でホテルの泊まったのは、昨年ハワイ旅行したときが最後です。
海外のホテルは、ランクによってはアメニティを置いていない場合も多いらしいですが、日本からのツアーの場合は、アメニティが備え付けられているホテルが宿泊先になっていることが多いです。
まあ、ハワイは日本人観光客も多いし、日本企業が出資しているホテルも多いので、アメニティは大体置いてあるのかもしれません。
このとき、私はアメニティは持ち帰りませんでした。
理由は、香りが苦手なことと家に帰れば化粧品も石鹸もシャンプーもあるからです。
海外の製品は、どうしても香料がきつくて使えません。
泊まっている間は我慢して使っていましたが、使いかけで置いて帰ってきました。
使い慣れたモノを持って行かなかったのは、小さくても荷物になるのが嫌だからです。
宿泊する際は、好みではなくてもホテルのアメニティを使用して済ませています。
数年前までは、アメニティを必ず持ち帰っていました。
よく旅行へ行っていたので、次の旅行で使おうと思ったり、友達の家に泊まるときに使おうと思ったりしていました。
一時期は、自分が普段使っているシャンプーやコンディショナーなどを携帯用容器に入れて持って行き、アメニティは未開封で持ち帰っていました。
容器のデザインが可愛かったり、おしゃれだったりすると、どこか得をしたような気分になって、宿泊代に入っているわけだし持ち帰らなければもったいない、とも思っていました。
ふと気が付けば、引き出しの中がアメニティだらけになっていたこともあります。
ただ、消費期限のことを考えると、いつまでも置いておくわけにはいかず、いつしか家で消費するようになっていきました。
アメニティの持ち帰りはやめた
アメニティは、集めることが好きな人もいるようですが、思い出として持ち帰る方もいるようです。
観光名所などで、パンフレットやスタンプを貰う感覚と似ているのかもしれませんね。
私にも、集めて楽しんでいる心境や、思い出として持ち帰る心境はありました。
加えて、少しケチ根性があったことも事実です(笑)
アメニティを持ち帰れば、家で使っているシャンプーやコンディショナーの減りが遅くなる、というケチ根性。
実際は、2日から3日くらい分の足しにしかなりませんが、持ち帰っていたころはそれで得をしていると思い込んでいました。
しかし、よく考えてみたら自分の髪質や肌質に合わないかもしれないアメニティを、お得だとかおしゃれだとか、本来のヘアケアやボディケアの目的とは別の理由で持ち帰るのは、後から肌トラブルにつながる恐れもありましたよね。
幸い、いままで肌トラブルが起きたことはありませんが、無駄にアメニティが家に増えていく結果にはなっていました。
ちなみに、一度だけアメニティを使ってよかったと思ったことがあります。
某ホテルに宿泊したときに使ったシャンプーとコンディショナーが、使ってみたらすごく自分の髪に合っていたのです。
メーカーをすぐに確認しましたが、聞いたことがないメーカー。
家に帰って、通販がないかをすぐに検索して確認したところ、大手通販サイトで手に入ることがわかり、以来ずっとホテルで使ったシャンプーとコンディショナーを使っています。
もう、10年近く使用していると思います。
このように、たまたま自分に合うアメニティに出会うこともありますが、ほとんどのアメニティはそこまで自分にピッタリくることはありません。
加えて、持ち帰って使ったとしても、普段使っているモノと使用感が違うと、なんとなくモヤモヤしませんか?
私は、モヤモヤします(笑)
髪のまとまりが悪かったり、肌がなんとなくかさついたり、逆にべたつきが気になったりと、気分が上がることの方が少ないです。
そう思うようになってから、アメニティは持ち帰らなくてもいいのでは?と思うようになりました。
また、不要品処分をするときも、アメニティがあるとどこに収納していいのかがよくわからないのも、持ち帰らなくなった理由のひとつです。
旅行用グッズとしてまとめるか、バスルームにストックしておくか、化粧品と一緒に収納するか。
小さいので、収納しても収まりがいまいちで、これまでに何度も移動して収納していました。
そのようなことを繰り返すうちに、もう持ち帰るのをやめた方が、片付けや整理整頓が捗るのでは?という気持ちが勝り、今ではアメニティはホテルで使い捨てるか、まったく使わないようにしています。
エコの観点で考えるアメニティ
アメニティは、旅行に行く際に手荷物を減らせる点でありがたいサービスです。
しかし、最近ではプラごみになるなどの環境問題を考慮して、備え付けのボトルにシャンプー、コンディショナー、ボディソープが入っているホテルも増えてきました。
たしかに、持ち帰りができるアメニティはプラごみが出てしまいます。
備え付けボトルの方が、環境的にはいいですよね。
以前脱プラスチックの取り組み(WEB版日本経済新聞の記事より)の中で取り上げた記事の中で、企業がリユースボトルなどを利用したシステムをつくって、プラごみ削減へ取り組み始めたことが書かれていましたが、ホテルなどもこのシステムを採用するところが増えるかもしれませんね。
しかし、WBSの中で紹介されたアメニティ製造業者の場合、持ち帰り用のアメニティを製造していたので、もし環境に配慮して全国のホテルがリユースボトルを採用すると、この製造業者の受注が将来的に減ってしまわないか、心配です。
ちょっとした、アメニティバブルと言ってもいいかもしれませんが、業者は環境問題も考えながら事業を拡大する必要があるかもしれませんね。
アメニティとは、おまけやノベルティと同じ部類のモノだと、私は思っています。
モノを減らす、不要品を処分する観点で言えば、まぎれもない不要品ですから、最初から手に入れないようにしなければいけません。
しかし、持ち帰ることができるアメニティに関しては、使い捨てると環境のことを考慮していないことになってしまうので、これからは、事前にホテルのアメニティが持ち帰るタイプかどうかを確認して、普段使っているシャンプーやコンディショナーをマイボトルに入れていくことにします。
ホテルのアメニティに限りませんが、こんな年齢になって、やっと細かいエコについても考えるようになりました。
これからは、ホテルも環境問題に配慮したサービスに切り替わっていく時代でしょうから、今から自分ができることを実践していかないといけないな、と思うきっかけになりました。
テレビ東京『WBS ワールドビジネスサテライト』の中で、ホテルに備え付けのアメニティについての内容が放送されました。
内容をまとめると
・アメニティは人気がある
・大手化粧品会社がアメニティ事業から撤退
・別のアメニティ製造業者への発注が増加
・受注が増えた業者が、製造工場を増設するなどして対応
・男女兼用の化粧品を開発している業者も出てきた
・大手化粧品会社の撤退理由は業績好調だから
・大手化粧品会社の撤退によって他業者のビジネスチャンスとなるのでは?
番組の特性上、経済情報に絡めた内容でしたが、ふといろいろなことを考えたので、今回はアメニティのお話をします。
アメニティは必ず持ち帰っていた話
私が直近でホテルの泊まったのは、昨年ハワイ旅行したときが最後です。
海外のホテルは、ランクによってはアメニティを置いていない場合も多いらしいですが、日本からのツアーの場合は、アメニティが備え付けられているホテルが宿泊先になっていることが多いです。
まあ、ハワイは日本人観光客も多いし、日本企業が出資しているホテルも多いので、アメニティは大体置いてあるのかもしれません。
このとき、私はアメニティは持ち帰りませんでした。
理由は、香りが苦手なことと家に帰れば化粧品も石鹸もシャンプーもあるからです。
海外の製品は、どうしても香料がきつくて使えません。
泊まっている間は我慢して使っていましたが、使いかけで置いて帰ってきました。
使い慣れたモノを持って行かなかったのは、小さくても荷物になるのが嫌だからです。
宿泊する際は、好みではなくてもホテルのアメニティを使用して済ませています。
数年前までは、アメニティを必ず持ち帰っていました。
よく旅行へ行っていたので、次の旅行で使おうと思ったり、友達の家に泊まるときに使おうと思ったりしていました。
一時期は、自分が普段使っているシャンプーやコンディショナーなどを携帯用容器に入れて持って行き、アメニティは未開封で持ち帰っていました。
容器のデザインが可愛かったり、おしゃれだったりすると、どこか得をしたような気分になって、宿泊代に入っているわけだし持ち帰らなければもったいない、とも思っていました。
ふと気が付けば、引き出しの中がアメニティだらけになっていたこともあります。
ただ、消費期限のことを考えると、いつまでも置いておくわけにはいかず、いつしか家で消費するようになっていきました。
アメニティの持ち帰りはやめた
アメニティは、集めることが好きな人もいるようですが、思い出として持ち帰る方もいるようです。
観光名所などで、パンフレットやスタンプを貰う感覚と似ているのかもしれませんね。
私にも、集めて楽しんでいる心境や、思い出として持ち帰る心境はありました。
加えて、少しケチ根性があったことも事実です(笑)
アメニティを持ち帰れば、家で使っているシャンプーやコンディショナーの減りが遅くなる、というケチ根性。
実際は、2日から3日くらい分の足しにしかなりませんが、持ち帰っていたころはそれで得をしていると思い込んでいました。
しかし、よく考えてみたら自分の髪質や肌質に合わないかもしれないアメニティを、お得だとかおしゃれだとか、本来のヘアケアやボディケアの目的とは別の理由で持ち帰るのは、後から肌トラブルにつながる恐れもありましたよね。
幸い、いままで肌トラブルが起きたことはありませんが、無駄にアメニティが家に増えていく結果にはなっていました。
ちなみに、一度だけアメニティを使ってよかったと思ったことがあります。
某ホテルに宿泊したときに使ったシャンプーとコンディショナーが、使ってみたらすごく自分の髪に合っていたのです。
メーカーをすぐに確認しましたが、聞いたことがないメーカー。
家に帰って、通販がないかをすぐに検索して確認したところ、大手通販サイトで手に入ることがわかり、以来ずっとホテルで使ったシャンプーとコンディショナーを使っています。
もう、10年近く使用していると思います。
このように、たまたま自分に合うアメニティに出会うこともありますが、ほとんどのアメニティはそこまで自分にピッタリくることはありません。
加えて、持ち帰って使ったとしても、普段使っているモノと使用感が違うと、なんとなくモヤモヤしませんか?
私は、モヤモヤします(笑)
髪のまとまりが悪かったり、肌がなんとなくかさついたり、逆にべたつきが気になったりと、気分が上がることの方が少ないです。
そう思うようになってから、アメニティは持ち帰らなくてもいいのでは?と思うようになりました。
また、不要品処分をするときも、アメニティがあるとどこに収納していいのかがよくわからないのも、持ち帰らなくなった理由のひとつです。
旅行用グッズとしてまとめるか、バスルームにストックしておくか、化粧品と一緒に収納するか。
小さいので、収納しても収まりがいまいちで、これまでに何度も移動して収納していました。
そのようなことを繰り返すうちに、もう持ち帰るのをやめた方が、片付けや整理整頓が捗るのでは?という気持ちが勝り、今ではアメニティはホテルで使い捨てるか、まったく使わないようにしています。
エコの観点で考えるアメニティ
アメニティは、旅行に行く際に手荷物を減らせる点でありがたいサービスです。
しかし、最近ではプラごみになるなどの環境問題を考慮して、備え付けのボトルにシャンプー、コンディショナー、ボディソープが入っているホテルも増えてきました。
たしかに、持ち帰りができるアメニティはプラごみが出てしまいます。
備え付けボトルの方が、環境的にはいいですよね。
以前脱プラスチックの取り組み(WEB版日本経済新聞の記事より)の中で取り上げた記事の中で、企業がリユースボトルなどを利用したシステムをつくって、プラごみ削減へ取り組み始めたことが書かれていましたが、ホテルなどもこのシステムを採用するところが増えるかもしれませんね。
しかし、WBSの中で紹介されたアメニティ製造業者の場合、持ち帰り用のアメニティを製造していたので、もし環境に配慮して全国のホテルがリユースボトルを採用すると、この製造業者の受注が将来的に減ってしまわないか、心配です。
ちょっとした、アメニティバブルと言ってもいいかもしれませんが、業者は環境問題も考えながら事業を拡大する必要があるかもしれませんね。
アメニティとは、おまけやノベルティと同じ部類のモノだと、私は思っています。
モノを減らす、不要品を処分する観点で言えば、まぎれもない不要品ですから、最初から手に入れないようにしなければいけません。
しかし、持ち帰ることができるアメニティに関しては、使い捨てると環境のことを考慮していないことになってしまうので、これからは、事前にホテルのアメニティが持ち帰るタイプかどうかを確認して、普段使っているシャンプーやコンディショナーをマイボトルに入れていくことにします。
ホテルのアメニティに限りませんが、こんな年齢になって、やっと細かいエコについても考えるようになりました。
これからは、ホテルも環境問題に配慮したサービスに切り替わっていく時代でしょうから、今から自分ができることを実践していかないといけないな、と思うきっかけになりました。