マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

食器を間引きできるようになるまでの道のり

2019-08-20 | 日々の暮らし
使わない食器やキッチン用品の処分を、少しずつ続けていました。
捨てる予定だったキッチン用品や食器は、あと1回の家庭ごみ収集日に全部出せそうです。

しかし、使うと決めていた食器の中で、1か月以上もまったく使っていない食器がありましたので、この食器は間引き対象になりました。

間引きできるくらい、食器の管理がしやすい状態になるまで、結構時間もかかり労力も使いました。
今回は、その話などをしつつ、現在の食器棚の現状をお話します。

使っていた食器
食器棚の中を大々的に整理する前は、かなりの数が所狭しと食器棚に収まっていました。
整理して、使う食器だけを残して、あとは全部捨てよう!と決めて取り掛かりましたが、直前まで使っていた食器は、決して使い心地がよかったわけでも、お気に入りでもありませんでした。

常に使っていた食器は、常に手前にあった食器。
たまたま、手前にしか置けなかった食器です。
食器の数が多すぎるので、同じ種類の食器を高く積み上げて、奥から順番に押し込める感じで、食器棚に収めていた母。
奥にある食器を出すには、手前に置いている食器を避けて、棚板の上ギリギリまで積み重なった食器を引っ張りだし、使う数だけ取り出し、食器の位置を戻すという、非常に面倒くさい方法で食器を出し入れしていました。

加えて、ドーナツ店やファストフード店で飲食した際にもらったノベルティの食器が、少しずつ増えては食器棚の手前に収納され、いつの間にか手前の食器がノベルティの食器に入れ替わっていました。

結局、整理する直前に使っていた食器のほとんどがノベルティになっていましたが、所詮は数千円の飲食でもらえるレベルの食器です。
色ムラがあったり、バリが取れていなかったり、釉薬の付き方が不均等だったりします。
その上、デザインが微妙だったり、使い心地がよろしくなかったりすると、モヤモヤした気持ちで食事する羽目になります。

奥に追いやられて出し入れが難しい状態の食器には、自分が気に入って買ったモノや使い心地がよい食器もあり、いつも私は思っていました。

「好きな食器で食事がしたいのに」

しかし、母が家事をしていたころは、食器にケチをつけると、大体
「その食器は出すのが大変。こっちでも十分でしょ?」
と返ってきていました。
半ばあきらめ状態で、好きな食器に思いを馳せながら、好きでもない食器で食事していました(苦笑)

使わない食器
数年前から母が家事をすることが難しくなってきて、私がキッチンに立つようになりました。
そして、食事の用意をするたびに、食器の出し入れにイライラする日々が続きました。
食器が多すぎることや、取り出しにくい状態で収納していたことが原因です。
しかし、私が仕事をしていたころは、食器棚の食器を全部把握して、整理整頓、片付け、使っていない食器の処分など、時間をかけて取り組む暇がありませんでした。

ところが、私の心境に変化が出て、生活はぎりぎりになるけれど仕事は思い切ってやめてしまおう、と決心するときが訪れました。
仕事をしなくなれば、これまで着手してこなかった場所を片付けて整理する、絶好のチャンス。
食器棚も、もちろんターゲットでした。
仕事を辞めてしばらくは、他のことをやりつつ食器棚や押し入れを、どういう手順で片付けていこうか、処分するモノはどれにしようか、いつ取り組むことがベストか、などを考えていました。

そして、いよいよ食器棚を片付け始める日がやってきます。
まずは、この先絶対に使わない食器を確認。

使わない食器の基準は、

 ・自分では買わないデザイン
 ・重たい
 ・大きすぎる
 ・セット食器
 ・デザイン重視の形で実用性が低い
 ・過去10年間で全く使っていなかった
 ・模様やイラストが大人向けではない

などに設定しました。
実用性が低い食器とは、デコボコが多すぎて汚れやすく洗いにくい特徴があるモノや、金を部分的にあしらっていて、食器乾燥機にも電子レンジにも入れられない素材のモノです。
こういう食器は、収納も難しいですよね。

使わない食器の基準を決めたら、やっと使う食器の取捨選択です。

使いたい食器
数年前に家族が2人になり、使う食器の数はかなり厳選されてしかるべきの我が家。
2人分の食器とは、一体どのくらいが適正なのだろうか?
と考え始めると、意外と曖昧なことに気が付きます。

毎日、毎食、形式にこだわって食事を摂るのであれば、さまざまな食器を2つずつ持っておく必要があります。
和食であれば、ご飯茶碗、汁椀、小皿、中くらいの皿、魚を盛り付ける皿、小鉢、豆皿、丼などは欠かせない。
お客様が訪問してくる頻度が多い場合は、湯呑、コーヒーカップとソーサー、デザート皿、各種グラスなどを5セット、10セット単位で揃える必要があるかもしれません。
逆に、和洋中伊仏、どのような料理でもワンプレートで主食やデザートのみ別皿、という場合は、大き目の皿を2枚、小さ目の皿やサラダボウルを2つずつ、ご飯茶碗を2個、あとは飲み物に使うコップとカップがあれば十分です。

さて、我が家は普段どうやって食事をしていただろか?と考え始めると、たまに凝った料理を作ることもあるので、やはり“最低限必要な食器”が見えてきません。
ですから、まず適正数のことは忘れて、絶対に使いたい食器を選びました。
まさに、食器棚の奥に追いやられていた、使いたい食器です。
絶対に使いたいと言っても、私個人が使いたい食器ですから、母の意志は関係ありません(笑)

絶対に使いたい食器を選んだあとは、使ってみたかった食器を選びます。
これまで、用途が重複していた別食器を使っていたりしたので、片付けのときに思い切って入れ替えました。

次に、いままで使っていて使い心地もいいし、デザインもシンプルで視覚的にうるさくない食器を選びました。
これらの中には、ノベルティもいくつか含まれているのですが、ノベルティには珍しく、使いやすい大きさで質感もよいモノで、ずっと使い続けてもモヤモヤしない食器です。

必ず使う食器
使いたい食器の中でも、間違いなく使う食器がありました。
我が家の場合は

 ・ご飯茶碗
 ・丼椀(麺類や丼ものを入れる)
 ・大きめの皿(カレー、パスタなどが盛り付けられる大きさ)
 ・小さめの皿(パンやケーキなどに使う大きさ)
 ・小鉢やサラダボウルなど深さが多少ある食器(汁気があるおかずを入れる)
 ・シリアルボウル(マルチに使う)
 ・グラタン皿
 ・マグカップ
 ・ガラスコップ

以上でした。
これらは、現在フル稼働している感じですが、それぞれの個数は現在見直し中です。

残したけれど使用頻度が低い食器
使うだろうと思って残したのは以下の食器です。

 ・汁椀(そもそも味噌汁やお吸い物をほとんど飲まない)
 ・スープ用マグカップ(現在、スープの季節ではない)
 ・湯呑(飲み物は基本全部マグカップで飲む。来客用に残したが来客がほぼない)
 ・豆皿(本当にたまにしか使わないが、使うときもある。微妙な食器)

汁椀に関しては、大き目のお椀と普通の味噌汁椀があり、味噌汁椀の出番がほぼありません。
大き目のお椀は、麺類、汁物、ご飯ものと、結構マルチに使っています。
丼椀もあるのですが、陶器製なので熱々を盛り付けると、手を添えたり持ったりできなくなるので、料理の温度で使い分けている感じです。

スープ用マグカップは、スープと温かい飲み物を一緒に頂く場合があるので取っておいたのですが、今の季節はスープを飲まないので、涼しくなったら使うかもしれませんし、使わないかもしれないし、まだジャッジできない状態です。

湯呑は、思い出したら使ってみたりするのですが、実際なくても困らないアイテムです。
来客もないし、もし来客があったとしたら、きれいめなマグカップでコーヒーを出してもいいかな、と思っています。
たまにしか来ない人に気を遣って、わざわざティーカップのセットを用意するのは面倒に感じます。

豆皿は、お寿司や刺身用の醤油をさすときに使うのですが、それだけだと使用頻度がとても少ないので、たまに小さいおやつを盛り付けたり、香の物を盛り付けたりして、気分を出しています(笑)
なくても大丈夫そうですが、あったら使うときもある、微妙な立ち位置です。

意外にも大活躍している食器?
食器ではないのですが、耐熱ガラス製のフタ付き保存容器が、現在大活躍しています。
大、中、小と数個ずつあるのですが、フタを外したらそのまま食卓に出しても違和感がない、シンプルなモノです。

作り置きの保存はもちろん、ちょっとしたデザートを作って冷やしておいたり、サラダを入れておいたり、葉物野菜を一枚ずつに分けて保存したり、浅漬けやキムチを作ったりと、マルチに活躍しています。
ガラス製なので、匂いが器に移らないのもいいですね。
以前は、これを使ってケーキやプリンを作ったこともあります。

ご飯の冷凍もできますし、自分でもびっくりするほど使っています。

間引きする食器
処分する食器も決まり、それらもやっと捨て終ろうとしています(少しずつ捨てていたので、数ヶ月かかりました)
食器棚の中は、一目見ただけで何が入っているかがわかる状態になりましたし、見た目もスッキリしています。

所有している食器が一目瞭然でわかるので、余分な食器もすぐにわかります。
いつも同じ場所から動かない食器は、整理したあとに一度も使っていない食器です。
片付けた当初は必要数が把握できていませんでしたが、この一度も使っていない食器は間引きしても大丈夫ですので、少しずつ捨てます。

数日前に間引きした食器に、小さめのお皿があります。
パンやケーキを盛り付けるために残した皿です。
小さいので、数枚同時に使うことを想定して、12枚くらい残しておいたのですが、常に使う枚数は3~4枚でした。
予備も考えて、必要数は6枚と判断し半分間引きして捨てました。

これから間引きしようと思っている食器は

 ・湯呑(来客用に2客と自分のお気に入り1客を残す)
 ・味噌汁椀(他で代用できそう)
 ・スープ用マグカップ(普通のマグカップで兼用できる)
 ・小鉢とサラダボウル(数を減らしても大丈夫そう)
 ・豆皿(なぜか7枚あるので4枚に減らすつもり)

数も少ないし、大きさも大したことないので、すぐに捨てられると思います。

現在の食器棚
我が家の場合なのですが、母はワンプレートが好きなので、基本1回の食事で食器ひとつとマグカップしか使いません。
大きめの丼椀やお皿に、主食とおかずを盛り付けて食べています。
私も基本ワンプレートにマグカップかガラスコップですが、温かくして食べる料理と冷たくして食べる料理は分けて盛り付けたいので、食器を数個使うときもあります。

食器棚の中は、現在上半分に収まる種類と数にしています。
しかし、例えば一日中食器洗いをさぼったとしても、まったく困らない数を収納しています。
家族2人で基本ワンプレートで食事をするならば、茶碗、大きめの皿、マグカップ、の3アイテムが2人分あれば十分かもしれませんね。

もちろん、誰かをご招待して食事を振舞う場面があるかもしれませんが、そういう場合は外食へ誘うか、出前を頼んで紙皿や紙コップで対応してもよさそうです。
常識のない家庭だと思われても構わないので、食器は徐々に間引きして、所有している食器全てを使いこなせる数まで減らすのが、今の私の理想です。


今回は、食器のことを少し掘り下げて考えてみました。
老後は、食器を洗ったり片づけたりすること自体が、しんどくなってくると思います。
しんどくなる前に数を最小限にしておけば、少し楽に暮らせると思うので、頑張って間引きを繰り返していこうと思います。