マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

不要品を売るときはリサイクルショップかフリマサイトか

2019-08-08 | 日々の暮らし
gooニュース8月7日の記事が気になりました。

『フリマアプリ隆盛の今、あえてリサイクルショップを利用するワケ』

フリマアプリを利用して不要品を売る人が増える一方、リサイクルショップの利用者が減っているものの、フリマアプリ利用からリサイクルショップへ戻る人もいる、という内容です。

フリマアプリ利用のメリットとデメリット
フリマアプリは、モノを持ち込まずに不要品を出品して売ることができ、出品までの作業はアイコンをタップしていくだけ。
時間も場所も自由に使え、便利に思えます。
また、リサイクルショップでは買い取ってもらえないモノでも出品することが可能で、コアな購入者が現れることも少なくありません。

しかし、私がフリマアプリを使わない理由のひとつでもあるのですが、購入希望者とのやり取り(質問、値下げ交渉、確認など)は、相手に気遣いながら進めていかなくてはなりませんし、売買交渉が成立したら、出品物の梱包と配送手続きをしなくてはいけません。

梱包と配送については、それなりの費用もかかりますから、送料まで考えた金額で値下げ交渉に応じる必要があるし、それなりに利益が出る、もしくは梱包費用やサイト利用手数料を回収できる値段設定を考える必要があります。
たまに少額で出品されている場合もありますが、そういう方は本当に誰かに使ってもらえれば利益は要らないとお考えか、梱包費用がかからない状態の方(梱包材料をたくさん所有しているか無料で手に入る環境の方)なのだと思います。

また、セットで出品できるようなモノであればいいですが、1回の出品で1品にしないと買い手が付きにくいモノに関しては、出品予定のモノが多ければ多いほど、何度も出品までの手順を繰り返さなければいけません。

もし、服が50着ほど不要ならば、50回出品する作業を繰り返すことになります。
画像も50回撮影しなければいけないし、50着全部売れたら、50着分の梱包作業と配送手続きをしなくてはいけません。
もっとも、現実的には同じ購入者が何着か買ってくれることもありますから、50回より少ない手間で済むと思いますが、売れる前は、50着出品したら50回の梱包作業と配送手続きが待っていると考えておかなければいけません。

個人的には、フリマアプリを利用しての不要品処分は、それほど便利だとは感じていません。

リサイクルショップ利用のメリットとデメリット
リサイクルショップは、良心的なお店の場合は買取条件の基準がはっきりしていて、買取金額も市場価格の〇%と決まっているので、フリマアプリで売るよりも高額で買い取ってくれる可能性があります。

反面、傷や汚れがあるモノ、ジャンク品は、買取不可な場合がほとんどです。
また、買取拒否品も存在しますから、持ち込む前に買取可能かどうかを確認しておく必要があります。
買い取ってもらいたい不要品は、こちらから持ち込むか出張買取をお願いする必要があります。
出張買取については、手数料がかかるか買取額が下がります。
ただ、大型の家具などは引取り手数料がかかったとしても、フリマアプリで出品するよりも配送料が格段に安い可能性があります。

私は、以前は車に積める量か、自分が1人で持ち運べるモノを、こまめにリサイクルショップへ持ち込んでいました。
今はもう、買取してくれそうもない不要品ばかりが残っているので、せっせと捨てるか無料のリサイクルボックスへ持ち込みますが、もしリサイクルショップでも買い取ってくれる状態であれば、フリマサイトよりもリサイクルショップを選ぶと思います。

リサイクルショップは、交渉相手(リサイクルショップ)の顔が見えて、直接手渡しできます。
買取基準もはっきりしているので、買いたたかれることはあるかもしれませんが、基本的には提示額に納得できればそれ以上の交渉は発生しないし、納得できなければ買い取ってもらうことをやめるだけで済みます。
もっとも、持ち帰る手間がかかるし、持ち帰ると再度どこかに収納しておく必要があるので、片づけが苦手な人はうんざりしてしまうかもしれません。

フリマアプリでの不要品処分に疲れてしまった人
今回私が取り上げた記事では、フリマアプリで子供服を処分してきた女性が、家事育児の忙しい中で、購入希望者とのやりとりや配送の煩雑さに疲れて、リサイクルショップの利用を再開した話がありました。

フリマアプリの利用は、実際のフリマよりも準備や取引が簡単に見えます。
しかし、実際は体を動かす時間が短いだけで、イベントのフリマで売る場合と比較しても、やらなければいけないことはほぼ同じです。
違う点は、釣銭をたくさん用意しておく必要があることと、値段の設定は、スペース使用料や準備に使う消耗品や什器の費用を回収できるように決める必要があります。

フリマアプリだと時間を取られずに不要品を処分する目途が立つ点では便利ですが、メールでのやりとりや梱包作業時間、画像撮影時間、説明文を考えて入力する時間などなど、イベントのフリマでは発生しない作業時間が発生します。
また、メールのやり取りに関しては、早めに返信してあげなければ売れなくなってしまう、という焦りから忙しいさなかでもメールを返してしまい、結果自分の大事な時間を犠牲にする可能性があります。

フリマアプリは確かに便利ですが、自分の生活リズムの中では返って面倒くさかったり疲労したりしてしまう場合や、金銭感覚(この場合値段設定)がフリマアプリの利用者(購入者)と合わない場合は、利用は控えた方がいいかもしれません。

フリマアプリとリサイクルショップの使い分け
記事中には、使い分けしている例も挙がっています。
梱包が簡単で、郵便扱いできるモノについてはフリマアプリを利用し、梱包や配送に手間がかかるモノはリサイクルショップを利用すると書いてあります。
私自身は、何度も言ってしまいますが、フリマアプリの手間が嫌だし、不要品が自分の手から離れていくまでに時間がかかってしまうことが嫌なので、フリマアプリを利用することはほぼありません。
気まぐれで出品してみようかな?という気が起きたら、試してはみるつもりですが。

生き残っているリサイクルショップ
リサイクルショップが、一時期よりも店舗数が少なくなってきていることは、私も実感しています。
以前は数件あったリサイクルショップが、今は2件しか残っていません。
そのうちの1件は、以前は我が家からアクセスがあまり良くない場所にあったのですが、2年ぐらい前に歩いていける場所へ移転したので、少し嬉しかったです。
今となっては、リサイクルショップで買い取ってくれる不要品がほとんどなくなってしまいましたが、片づけをするうちに買い取ってもらえそうなモノを発掘するかもしれませんから、近くにあるとありがたいです。

閉店してしまったリサイクルショップと残っているショップの違いですが、私なりに思い当たる理由があります。
まず残っているショップの特徴として、

 ・美品(傷や劣化がない品)しか買い取り対象にしていない
 ・食器類に関しては、未使用品で箱入りしか買い取らない
 ・店内ディスプレイがわかりやすく商品を探しやすい
 ・持ち込み品を丁寧に扱う
 ・買取価格が適正だと思われる
 ・電話営業をしない(不要品があったら今から見積もりに行きます、など)
 ・ネット販売をしている
 ・メール査定や出張査定を無料でしてくれて、買取不可品は持ち帰らない

購買者の視点を考えたら当たり前のことですが、この当たり前のことができていないショップは、残念ながら閉店や店舗数縮小という結果になっています。
ただ例外があって、ネット販売をしている場合は、実店舗のディスプレイが多少悪くても売上があるようで、お客様の出入りが無くても、生き残っています。
そういうショップは、むしろネット販売がメインで、実店舗は在庫保管のついでになっているようですよ。

閉店したショップに関しては、当たり前ですが残っているショップの真逆をしていることが多いです。
あるリサイクルショップですが、そこは買取品の基準がほぼありませんでした。
多少汚れていても、傷ついていてもOKでしたし、ジャンルも車の部品や販売規制がある品物以外は、ほとんど買い取り対象になっていました。

その代りといっていいのか、買取価格が他店よりかなり低く、査定時の取り扱いが雑な上に、売らずに持ち帰りますと言ったモノを、ぐちゃぐちゃにして返してくるようなショップでした。
私は洋服でやられたのですが、買取価格がバカにされているような値段だったので、持ち込んだ服は返してもらうことにしたところ、入れてきた袋にぐちゃぐちゃに入れられて返されました。
持ち込んだ時は、丁寧に畳んだ状態にしていたし、私が売りませんと言っているモノは私の所有物です。
まだそのショップの商品にはなっていないのですから、丁寧に扱うのが筋だろう、と不愉快になりました。
そもそも、そのショップの売り物になるかもしれないのですから、もっと丁寧に扱うべきなのですが、残念ながら店員の心がけがダメでした。

腹が立って、違うショップへ持ち込んでみたところ、数着のうち1着しか買い取りできないと言われたのですが、10倍の買取価格を提示されたので、即決で買い取ってもらいました(笑)
前述のショップでは、数着の値段で数十円といわれ、このショップでは1着の金額が千円に満たないくらいの値段。
しかも、買取不可の服は丁寧に畳んで袋に入れてから返してくれました。

以後、買取基準が甘く、持ち込み品を丁寧に扱わない店には、捨ててもいいようなモノだけを持ち込むことにして、新品や未使用品は適正価格で買い取りしてくれるショップへ持ち込むようにしました。

結果、そのお店は採算が取れなくなったのか、かなり前に閉店。
チェーン展開もしていたのですが、次々と閉店に追い込まれ、今は数店舗しか残っていないようです。

それから、買取の営業電話をしてくるショップもあまり印象がよくありません。
一度だけ、母が営業電話に服の買い取りを頼んだことがあるのですが、私は仕事中で立ち会えませんでした。
帰宅してから、どうだったのか聞いたところ、1円にもならなかったがあっても仕方ないので、全部持って行ってもらったとのこと。
正直、泥棒と一緒だと思いました(苦笑)
買い取ることができないなら、手ぶらで帰るのが基本だろう、と。
もしも、母が言い出したことだとしても、きちんとした査定をしてくれるショップは、出張買取に来ても買取不可品は持ち帰りは拒否します。
以来、電話営業してくるショップは全部お断りしています。


不要品を売ろうと思った時、フリマアプリもリサイクルショップも、存在自体がありがたいのは同じです。
自分や家族が使わなくなったものを、必要としてくれる人がいることで、むやみにモノを捨てる罪悪感が少し軽くなります。
それでも、不要品がまだまだ出てくるのは、結局自分や家族がむやみに買い物や頂き物を受け取った結果、所有物が過剰になっているからです。
リサイクルショップやフリマアプリの良し悪しを勝手にジャッジする前に、不要品にしてしまうようなモノを買ったり手に入れたりしている自分を、改めないといけませんね。