AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

外側から聴けば

2023-10-30 23:46:29 | 音楽・ライヴ

とりあえず、昨日のライヴも録画してはいるんで、ここでも晒しておく。

まァドラムに関してはあからさまに判る部分もあるっちゃあるが、何とか面目保てている様な状態では聴こえているかなとは思った。
スネアの聴こえ方は、まァ仕方ないという事で。

因みに、この時はPAISTE ALPHAも引っ張り出したが、Metal Crashはこんなに音通りスゲーんだなと改めて知った。

同時に、ショットした時の薄っぺらいと感じた質感にもヒヤッとさせられた。
やはり、今は900のHeavyモデルがオレには適しているのかな。

【ライヴ】MEISTER @四王寺ROCK FESTIVAL 2023.10.29 - YouTube


あってほしくないあるある

2023-10-29 22:48:20 | 音楽・ライヴ

先程、ライヴより帰宅。

今回、ライヴにあたって久々のスネアを引っ張り出してみた。

YAMAHAのSD2076B。
ブラック塗装を施したスティール材のスネアである。

コイツはオレが初めて手にした自分のスネアで、もう25年が経過している代物。

まァずーっと使い続けてきていたかと言われればそうでもないが、そのうちの10年以上はかなりの頻度で使ってきたのは間違いない。

故に、パーツのあちこちが傷んでいるのも避けられない事実でね。
特にラグは8割がた破損という事態に陥っていた。

最後に使ったのが、丁度2年前の同じ場所でのライヴ。
場所が場所だけに、一先ずテメェの中で信頼のおけるスネアでやっておこういう事で引っ張り出した。

その時点で、ラグの損傷が既に進行していたのは何となく解っていて、更に遡る事7年ほど前に、一ヶ所ラグがその時に破損が出ていたんだよね。
その時はその部分を交換して事なきを得たんだケド、一ヶ所出たならば当然、他の箇所も同様の症状が出てきてもおかしくないワケで、実際触ってみたら「おや?」と思える亀裂がそこかしこに出始めていた。

で、気になったんで一度スタジオに入っていかがなものかと試してみたら、速攻で一ヶ所が破損(苦笑)。
他の箇所も、もう時間の問題とばかりの亀裂が生じてきた。

現行パーツとして同形状のラグは出ているが、ソレはもう日本製パーツではない。
チューニングに際しての精度は、正直なところ今日のライヴでも気にはなった。
が、背に腹は代えられないんで、半分以上を現在は現行パーツへと交換している。

この辺りも、ぶっつけ本番でやるべきじゃなかったとは思うがね。

んで、
肝心のライヴはというと、今回は完全にハードウェアのセッティングに振り回された。

特にスネアスタンド。
これは去年の様に持ち込みすべきだった。
添え付けのは貧弱で、叩いていたらテメェの方へと動いてくる状況に泣かされた。

お陰で、様々なセットアップに不都合を感じる様になり、結果としてヒデェ演奏になってしまったと自分で感じた。
MEISTERでやったライヴでは多分、一番酷かったんじゃねェかと思うほど。

周囲からは称賛を述べて貰えたが、こーいう時に限ってよくある光景だったりするんだよなァ・・・・・・複雑な気分だよ。

昔と比べると、ライヴをやる数は相当に減っている。
だからこそ、こういったしょうもない事でパフォーマンスを下げる様な真似は起こしたくない。

もう少し、足下をしっかり見るべきだと痛感したね。

 

~四王寺 ROCK FESTIVAL 2023~

MEISTER Set List

1.PRIDE
2.ESCAPE
3.BADMOON RISING
4.SOUL TAKER
5.WHITE OUT
6.DARKNESS OF LIGHT

 


2番じゃダメなんデスか?

2023-10-09 01:47:42 | 音楽・ライヴ

前から聴いてみたいと思っていて、漸く入手。

DIETHの『TO HELL AND BACK』。

元ENTOMBED A.D.のギリェルメ・ミランダ、元DECAPITATEDのミハル・リセイコ、そして元MEGADETHのデイヴィッド・エレフソンからなる、デス/スラッシュメタル要素を軸としたバンド。

最初、youtubeでふと上がってきたんで視聴してみたら、デスラッシュ的なサウンドの中でキャッチーに聴かせる展開をしっかり持ち合わせた曲だったのと、トリオ編成であるという事から興味を持ち、数曲MVをチェックして良いバンドだと思った。

実際、バンドで聴こえてくるギターの音とかはデス系とかでよくあるタイプの音で、音を一聴しただけでこのバンドだと断定できるほどの個性は無いと感じるんだが、メンバーでの曲としての練り上げ方は同系で括られるバンドと比べるとケッコー異質に感じる。

ヘヴィなサウンドを利用した、重たさやいなたさで押せ押せ一辺倒にならず、一曲の中でしっかり要となる展開を設けており、そこに至るまでの流れも嫌味にならない抑揚を持たせて変調していく。
このメンバーなので演奏力は当然確かではあるが、複雑の為の複雑さはなく、聴いていても意外とスッキリした、空間を感じさせる点も大きい。

この面子だと、どうしてもエレフソンの存在が目立つ様になってしまうが、作曲の中心人物はあくまでもギリェルメであるという事から、彼がこのバンドで曲に於けるアイディアの出し方のセンスが光っている、と捉える事が出来る。

というか、オレはそもそも、このDIETHのメンバーにエレフソンが居ると思わなかった。
MV見てても、「エレフソンに似たベーシストだな」と思ってたくらいだからな(笑)。
まァそのくらい、彼が携わる音楽としては意外だったという意味だ。

正直、エレフソン自らが立ち上げたバンドに関しては、「何でこんなパッとしない事をやるのかね?」と思えてしまうものばかりだった。
んで、DIETHに関しては、MEGADETHに携わっていたとは言え、エレフソンが望んで参加するような音楽にはどうにも思えなかったんだよな。

ただ、このバンドに関しては、現状エレフソンが関わった、MEGADETH以外のバンドではベストにあたる。
誤解を恐れずに言えば、エレフソンが中心にならなかったからこそ、DIETHは上手くいったと思える。

SIGHの川嶋氏のライナーによれば、そもそもギリェルメがエレフソンに曲を聴かせて「一緒にやってみないか」と声をかけたのがきっかけのようで、エレフソンも半信半疑で始めていったら思っている以上に興味深いものになり、結果的にバンドとして進めていく事になったらしいね。

ミハルがどういった経緯で加わる事になったのかは表明されていないが、ギリェルメが元居たバンド同士で活動していた時に知り合ったものじゃないかと思う。
ヴィテックや、ジェイムズ・スチュアートと比べると見劣りしてしまうのは仕方ないが、それでも一定期のDECAPITATEDを支えてきたドラマーであるので、実力は確かなものであるし、過去DECAPITATEDのライヴで叩いてる姿を観ていた分にしても、ミハルはDIETHくらいにストレートな音楽の方が、自身の演奏が生きていると感じる。

因みに、DEIETHというバンド名はエレフソンの発案のようで、結局「デス」という呼称に属するものからは逃れられないというか、執着めいた感が漂う(苦笑)。

しかもエレフソン、「このバンドメンバーは、元々居たバンドではナンバー2の立場に甘んじていたというフラストレーションも共通している」と発言しているみたいなんだが、その言い分は間違えも甚だしいだろと思ってしまう。

ギリェルメがENTOMBED A.D.でそう思ってたのか疑わしいが、少なくとも、MEGADETHはデイヴ・ムステインあってこそっていうのは、最早覆しようのない事実であり、そこにエレフソンが不在でも問題は無い事も、キャリアの中で立証されてしまっている。
過去のインタヴューでも、「自分はこのバンドではナンバー2の立場で良いんだ」と言っていた記憶があるんだが、結局は恨みつらみかい、と思えてしまう(苦笑)。
あと、ミハルに至っては、ナンバー2とかそんな問題じゃない、っていうのも言っておこう。あのバンドはヴォッグが居なけりゃどうしようもないし、当時メンバー瓦解後にこれまでずっと足並み揃えてきているのは、フロントマンであるラスタなのだから、この2人こそが今のDECAPITATEDの顔であるのはファンからしたら疑う余地は無かろう。

まァ、そんなメンバーが集まって元居たバンドを超えるものを創れるのかというのは、現実的に無理だとしか言えないが、現時点では創作意欲に溢れた楽曲を提供する期待のバンドだと個人的に思える。
現在はライヴも精力的に行っているので、実力者揃いの演奏はそこから更に次への期待感は高まる筈だ。

単発で終わるのは勿体ない。
いつかエレフソンが再びMEGADETHにお呼びがかかる時までは、続けていってもらいたいバンドだね。


存在が必要、という事なのか

2023-08-29 02:46:55 | 音楽・ライヴ

リリースされてたのに気付いてなかった。

CYHRAの『THE VERTIGO TRIGGER』。
元AMARANTHのジェイク・Eと、元IN FLAMESで現THE HALO EFFECTのイェスパー・ストロムブラードによるバンドの3rd。

スウェディッシュメタルの持つ、鋭利且つザラついた質感のギターサウンドと、ジェイクの歌唱とポップセンスが融合したHR/HMであり、曲によっては凡そメタルと言い難いほどのものがあったりもする。

アルバムリリースされる度に、作曲に於けるジェイク主導感が強くなっているが、エレクトロニクス要素を加えていながらフックの焦点を忘れがちな曲にしているよくあるバンドと違っている点は、ヴェテランであるメンバーだからこその個性ある重みの利いたサウンドメイキングと、ジェイクによる歌唱によるところがやはり大きい。

前作『NO HALOS IN HELL』は、そんなメタルとポップの融合と拮抗の境界性を上手く描いた、傑作といっても差し支えないアルバムだった。

今回、メンバーに元THE CROWNのマーカス・スーネソンが加入。
アルバムでも早速曲作りに参加し、その存在感をしっかりと顕示。
前作以上にジェイクのポップセンスが前に出てくるような楽曲陣の中で、ヘヴィなギターを随所に入れ込み浮足立たせない、「コレはあくまでもハードな音楽だ」と黙認させているサウンドは、やはりスウェーデン人であるマーカスの貢献がここで活きていると思う。

で、
そうなってくると「あれ、イェスパーは?」ってなるんだが、今回彼はアルバム制作上ではベーシストとしての役割となっている。

まァ、IN FLAMES時代から知っている人からすれば、彼は中々に「難しい気質」な人間である為、この立ち位置の変動は、何とも今後の不穏を感じさせられると思ってしまうよな。
CYHRAの後に結成されたTHE HALO EFFECTでは、メロデスファンが望む様なギター弾いてるワケだし。

ただ、
この辺りの動きは、CYHRAに於ける活動では「起こり得る事」としてメンバーも捉えているらしく、その一環の中で、マーカスが加入する事になったそうだ(つまり、場所によってはイェスパーは不在になってしまっていた、という事)。

何よりも過去のインタヴューでジェイクが「このバンドで、自分達はイェスパーを守っているんだ」という発言。
元々、友人同士として始める事になったこのバンドは、そんなイェスパーの挙動を気遣う為に、当初はライヴ活動を活発に行う様な真似をしないようにしていた(とは言うものの、このレヴェルのバンドがツアーを期待されないワケがなく、それなりに規模は拡大していた様な気はするし、マーカス加入はそこが最大の理由だろう)。

存在が必要、という事だろう。
ビジネスとしての間柄以上に、友人同士でいられる活動のできるバンドとして。

酷な話、現状でイェスパーが居なくなっても、CYHRAは機能する。
でも、ジェイクの発した言葉が事実であれば、このバンドに居続けてほしいと、個人的にも思う。

今回のアルバムでは、イェスパーは作曲に一切関与してない。
だが、いずれまた、彼がこのバンドで作曲に関与する可能性は大いにあり得る。

その時に生じるマジックの衝撃を、待ち望みたいモンだね。


老いを言い訳にしない・させない。

2023-08-23 02:03:23 | 音楽・ライヴ

そこまで期間を空けず、リリースしてくれた。


RAVENの『ALL HELL’S BREAKING LOOSE』。
現在のドラマー、マイク・ヘラーが加入してから2枚目のアルバムとなる。

現段階ではもう離脱しているようだが、マイクはこのバンド加入時にはFEAR FACTORYにも在籍していた。
当初、RAVENがツアー中にジョー・ハッセルヴァンダーの代役としてマイクを起用したと聞いた時、「ハマるか?アイツで」と思った。

FEAR FACTORYで演奏しているという時点で、彼が正確無比なテクニックの持ち主であるのは立証されている様なモンだが、過去のドラマーが重量級の体格から繰り出す突進力に比べ、マイクは正直軽さを感じたのが正直なところ。

RAVENも、スピードこそFEAR FACTORYの様な苛烈さは無いものの、ドラマーとしてのパワー/ヘヴィネスは必要であるので、代役とは言え・・・と思ってしまった。
両バンドとも大好きであるだけに、その分互いに相容れない要素もある、と感じたんだよね。

杞憂に終わったよ(笑)。
マイク加入時のライヴアルバム『LIVE IN AALBORG』を聴いた時、バンドが著しくレヴェルアップしたと感じてしまった。

全てが凄まじい切れ味の下、スピードアップして甦っている様になったんだから、コレはもうマイクのドラムの影響と言わざるを得ない。
しかもマイクはただスピードアップさせただけじゃなく、自分なりの演奏アレンジを施してリズムに刺激を与えている。

そうやって他のバンドでの演奏を耳にすると、マイクはFEAR FACTORYで披露していたドラミングが、元々マイク特有のスタイルなんだなと把握できるようになる。
簡単に言えば、FEAR FACTORYでドラムを任されたドラマーは、「ツーバスプレイに強みを持つオールラウンダー」といったところなんだよな。

そんなマイクが正式加入して第1弾となったアルバム『METAL CITY』は、アップグレードしたRAVENを見事に反映させた快作だった。
新曲が放つスピード感は、正にマイクが加わったからこその恩恵であり、更に全体の創作意欲を掻き立てるリズム構築感を擁していた。
ジョン・ギャラガーが「とんでもない兵器」とマイクを称えていた点で、RAVENにとってこのドラマー交代劇は、劇薬と言えるものだったワケだ。

そして今回の『ALL HELL’S BREAKING LOOSE』は、ほぼ全曲速い曲という、RAVENの狂気を如何なく見せつける痛快作である。

元々、ジョンとマークのギャラガー兄弟は年齢的にグラムロックに影響を受けた世代であるため、ミッドテンポの楽曲でバンドの音楽にも俄かに出てくるそんな要素もあってこそ、と思う部分も個人的にはある。

今回もない事は無いが、「DESPERATE MEASURES」の冒頭でのリフくらいが該当する程度で、一気にパワー/スピードメタルにギアを振り切った感じもあるが、バンドにとって吐露しなければいけない状態だったんだろう(とは言え、しっかり聴きやすいキャッチー感覚があるのはRAVEN流)。
実際、今回のアルバム制作では、他にも色々と曲が出来上がっていたらしいが、リリース時に10曲まとめるにあたって相応しい流れは?と考えた結果が『ALL HELL’S BREAKING LOOSE』収録分だったのではないかと推測してしまう。
ミッドテンポの曲とかもあったんじゃないかね。
日本盤ボーナストラックの「ROTTEN」も、中々スラッシーなスピード曲だし、今回は敢えてスピードチューンでまとめ上げたかった節はありそうだ。

まァその結果として、バンドの暴走度合がかつてないほど披露された感はある(笑)。
コレも間違いなくマイクが原因だな。『METAL CITY』収録曲の比じゃないくらい音を詰め込みにかかっている。
が、それでも曲を台無しにするものではなく、全員が呼吸できる間合いをしっかり捉えての演奏である。

勿論、ギャラガー兄弟も、そんなマイクのドラミングに刺激されての演奏となっている点も間違いなくある。
相乗効果だね、これは。

ギャラガー兄弟とマイクとの年齢差は、親子ほどの差がある。
影響を受けた音楽自体も違っている。
でも、HR/HMを演奏するという大きな共通項があり、パワー/スピードメタルの元祖と言われるスタイルのRAVENは、殆どのメタルの世代を包括できる許容範囲を持っていると個人的には考えている。

最終的に、そんなRAVENにマイクは上手く嚙み合ったというワケだ。

とは言え、
このバンドも高齢バンドであるのは明らか(笑)。
ギャラガー兄弟に関していえば、スラッシュ第一世代よりも上で、もう還暦を超えている。

それでも、今も変わらずアクティヴなライヴパフォーマンスを見せるどころか、新曲に至っては過去曲よりも狂的なスピードを持たせて演奏している。

年齢を盾にして減退する事を良しと考えない、結成時から前を向いて変わらぬスタイルを貫き進み続けてきたバンドならではの、ファンからすれば嬉しい輝きを放っている。

こーいうバンド、やはり憧れるよね。
ロックであるからこそ成せるパワーでもあると、オレはそう感じる。

なんせRAVENは、今が一番狂ってるんだからな(笑)。