AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

真偽のほどは

2024-03-24 22:19:11 | ノンジャンル

先行MV見て、入手したくなったので。

EXHORDERの『DEFECTUM OMNIUM』。
前作から5年振りとなり、今回から大きなメンバーチェンジが起こっている。

確か、MV公開は「FOREVER AND BEYOND DESPAIR」だったかと思うが、パンキッシュなグルーヴを滲ませた、所謂初期スラッシュメタルの持つサウンドと疾走感、そしてバンドが演奏しているのみの演出が、シンプルながら刺さった。

今回でアルバムとしては4枚目となるが、バンド結成は1985年であるため、このスラッシーな感覚は納得といったところ。
スラッシュ初期の、ヴェテランでないと出せない妙な説得力のあるサウンドなんだよね。

アルバムデビューした時期がスラッシュメタル衰退期に差し掛かっていたという不運により、一度解散をしている。
だが、その解散後に、ちょっとした噂が乗り始めたという。

今回のアルバムのライナーである川嶋氏によれば、EXHORDERの音楽は、PANTERAにきっかけを与えたというのである。

『COWBOYS FROM HELL』以降のPANTERAは、今や誰もが知る強靭なサウンドがうねる、所謂グルーヴメタル(正直、この呼称は好きではないが、当時のサウンドを形容する上で一番わかりやすい呼称であるのも事実)の象徴であるワケだが、実はPANTERAは『COWBOYS FROM HELL』から変化したというのも、また誰もが知る事実だったりする。

そこはフィリップ・アンセルモが加入した事によるのが大きいと言われているが、その際に彼がメンバーに教えたのがEXHORDERの存在だというのである。

EXHORDER自身は、自分達の事をグルーヴメタルなどと名乗った事は当然無いだろうが、一介のスラッシュメタルバンドとは一味違うグルーヴを、そのヘヴィネスに宿していたのは間違いないだろう。

パンキッシュな、ささくれたスピード感が今回のアルバムの軸となっているが、その隙間を縫うように導入されているミドル/スローな展開に於いては、なるほどPANTERAっぽいヘヴィなうねりが垣間見える。

EXHORDERが生み出したものを、PANTERAが完成形へと導いた感じだろうか。

真偽のほどは定かではないが、時期背景考えればこの考察は外れているワケじゃないから、興味深いね。

因みに、今回のアルバムリリースにあたりメンバーチェンジが起こっていると書いたが、ギタリスト2人が脱退し、ヴォーカルのカイル・トーマスがギターも兼任。正式なギタリストには、何と元CANNIBAL CORPSEのパット・オブライエン。

パットは6年前に隣家に強盗押し入り、警官にも手を出したという事で逮捕。
そんな不祥事を起こしたという事で、その時点でCANNIBAL CORPSEを解雇されている。

それがまさかEXHORDERでシーン復帰してくるとは。
人間的問題も懐疑的だが、音楽的な面で満足できるのか?と懐疑的になる。

なにせ、パットは昔NEVERMOREに在籍していたが、デスメタルが好きである事でCANNIBAL CORPSEへ加入と至ったワケだからね。

この辺りの人事は、また変動が起こりそうだね。


自らであるままの前進

2024-03-16 03:33:59 | ノンジャンル

今月、というか、今年始まって先ず一番の注目のアルバムだな。

JUDAS PRIESTの『INVINCIBLE SHIELD』。
前回上げたSTRIKERも6年振りだったが、こちらも6年振りのアルバムである。

こっちは覚えているよ。
前作の『FIREPOWER』は、2018年のメタルシーンの最注目アルバムと見なされ、その年はある意味PRIESTの年と言っても良かったほど、バンドの活動は活性化していた。

同時に、グレン・ティプトンがパーキンソン病である事を告白した事により、ツアー/ライヴでは一部の曲でしか演奏しないという状態には、ちょっとした影を落とす事にもなっていた。
現在も闘病中の身であるが、作曲・レコーディングという環境に於いては今でも関与している。

まァ前作からこれだけ時間がかかったのも、例に漏れずウンコロの影響であろう。
ヴェテラン勢に関して言えば、この状況は寧ろ曲作りに対して良い作用を齎したと考えれる。

その間に一抹の希望を抱いたのは、2022年の「ロックの殿堂」記念式典でのライヴだった。
あの時、K.K.ダウニングとレス・ビンクスを加えた当時のラインアップを祝うパフォーマンスが興じられ、特にK.K.がPRIESTのメンバーと並んでいるという光景を見た際に、誰もが「これはもしかして、復帰への兆しでは?」と思ったに違いないし、オレもそう思った。

実際は、かなり冷ややかな扱いであったとK.K.自身が語っており、あの状況を取り持ってくれていたのは、リッチー・フォークナーであったというのだから、この拗らせ方はどうにもならんのか・・・と、彼らの今の関係に失望の念を抱かざるを得なくなったね。

だからこそ、K.K.は見切りをつけたという意思表示として、早々にKK’S PRIESTで『SINNER RIDES AGAIN』をリリースしたと見て取れた。

PRIESTも、去年から少しずつ曲をMV公開し始めていたが、やはりアルバム一曲目にあたる「PANIC ATTACK」は鮮烈だった。
聴いた感触としては、サウンドプロダクションとしては『FIREPOWER』と同質のため、一瞬延長線上にあるスピーディーな曲に思えるのだが、それでも明らかにあのアルバムに入るには違うと思えるものが潜んでいる。

PRIESTは、アルバムに於ける色というものが曲に付着している。
なので、「この曲って、あのアルバムに入っていてもおかしくないよね」と思わせるものが、アルバム収録曲の中にほぼほぼ存在しない。

以降で公開された曲も、『INVINCIBLE SHIELD』というアルバムのカラーの下であるからこその魅力となる曲だと言えた。

今回、ボーナストラックを含めたら前作と同じ14曲が収録されている事になるが、本編は11曲で、一曲の尺は正直そこまで長いと感じるものではなく、最長のタイトル曲でも6分半程度。
だが、曲に渦巻くエナジーというのが妙に濃いと、前作と比べると感じるんだよね。

ライナーノートで伊藤氏が述べていた箇所で、「敢えて類似するとなれば、『SCREAMING FOR VENGEANCE』と『DEFENDERS OF THE FAITH』の流れを想起させる」というのが、妙に腑に落ちた。

JUDAS PRIESTというバンドの存在証明を再掲示すべく再構築させたのが『SCREAMING FOR VENGEANCE』『FIREPOWER』であり、それに手応えを感じつつも深化を露出させるべく研鑽したのが『DEFENDERS OF THE FAITH』『INVINCIBLE SHIELD』。
こんな関係性を確かに感じた。

ぶっちゃけ、個人的に言えば即効性のある印象はそう強いとは言えないが、何度も聴いてみようと思わせる求心力が、アルバムには存在している。

やっぱりPRIESTにしかできないんだよね、この雰囲気。

K.K.は以前、ロブ・ハルフォードが復帰してきた事に対して、「彼はJUDAS PRIESTをHALFORDにしたがっている」と、K.K.自身が居なくなり、グレンの容体が容体である事を利用し、自分(ロブ)が絶対のバンドであるという乗っ取りを考えているという発言をしていた。

でもソレは違うんだよなァ。
グレン、ロブはバンド本位で考え、その中で中立的立場をとろうと考えているのは解るし、そこにリッチーが加わってソングライティングチームを確固としているからこそ、JUDAS PRIESTであるワケでね。

勿論、そこにK.K.が居る事が望ましいだろう。
が、意地悪な言い方をすれば、リッチーが加入してきたからこそ、PRIESTはロブ復帰後、間違いなく息を吹き返したとオレは思うんだよね。

そーいった意味に於いても、今のPRIESTは❝らしさ❞を保ちながら、未だに創作的歩みを止めていない。

これも意地悪な言い方だが、現状でPRIESTに対して革新的なものを提示してほしいなどと思っているファンは居ないと思う。
過去の偉大なる革新的功績によって創り上げられたJUDAS PRISETというものを続けてくれればそれで良いと思っている筈。

デビューから50年。
HR/HMというシーンに於ける革命的スタイルってのは、演奏技術という点で見れば、もう飽和状態。
なら大事なのは、バンドという個の集合による一つの生命体自体の存在。
そこがバンドの醍醐味の原点だろう。

メタルであろうとなかろうと、放たれる魅力がそのバンドから放出していれば、それだけで成立する。
自分達が演奏していて気分が良くなれば、正直ジャンルは大した意味を成さない。

そうであったとしても、この御大はそれだけを良しとしない姿勢を見せているワケである。
畏敬の念を抱くよ。
当人達よりも若い年代がお手上げ状態になっていてもおかしくない中でよくぞ、と思うよ。

このバンドはまだあと一太刀以上、振るえそうだな。


テンションとのバランス

2024-03-12 21:21:14 | ノンジャンル

エロイ・カサグランデがまさか2月でSEPULTURAを脱退してたとは思わなかったよ。
コレに関しちゃがっかりだね。他にも色々と活動をしていたのは知っているが、せめてバンドの最後まで完遂してくれたらと思ったよ。

その情報があまりに残念だったから先に書き込んだが、本題はこっち。

STRIKERの『ULTRA POWER』。前作から約6年振りの7th。

何気に、今年入ってからの新譜で初なんだよね、手に入れたのは。
全然食指を動かしてくれそうなのが無かったんだよなこれまで。悲しい事に(苦笑)。

バンド自体は5th『STRIKER』で名前は知っていたがスルー。
前作6th『PLAY TO WIN』で入手して耳にするようになったんだが、正直なところ、思っていた様なバンドとは違っていたなというのがあった。

根幹はHR/HMで、どっちかと言えば1980年代に出てきたLAメタル系列に通じるポップ感覚を持った音楽で、そこに現代までに至るメタルで培われた要素を取り入れた演奏流儀などがまぶし込まれている。

簡単に言えば、このバンドはそんな音楽形態といったところで、悪くはないがアルバムを聴き込もうと思うほどの訴求力はオレの中では感じなかった。

そしたら、今年になってから新しいアルバムがリリース。
前作から約6年も経っていたとは。
リリース自体は、やはりウンコロが最大の原因でもあったようだね。とは言え、『PLAY TO WIN』からそこまでの期間が空いていたとは思ってなかったんで、まァどんだけバンドに関心が無かったんだよ、という話にもなってしまう。

で、
今回のアルバムの内容に関しては、かなり好感触。
アルバム本編収録の楽曲は、色々な装飾音を交えながらも同じ様な曲調に聴こえない様に練られ、曲単体での主張どころが判りやすく表出している。

アルバム全体で一貫しているのは、そのテンションの高さだろう。
楽曲は細部を取り上げれば、散漫な内容のアルバムにも捉えられるが、ソレを一つにまとめあげているのが、全楽曲から放たれているテンションで、そこが今回は良い方向に作用している。

前作を聴いていても、別に音楽自体のテンションが低いワケではなかったが、特に突き抜けているものも感じなかったのは事実。
今回はある意味、ここまでバラけた曲が居並ぶ事で、逆にバンドとしての音楽的統一感が露わになったのではないかと感じる。

ボーナストラック3曲は、アルバム本編前に作られて発表されたものであり、聴いていると本編から外されている理由は、やはりテンションの違いなのだろうと伺える。

今回は個人的に良いアルバムだと思う。
このテンションだからバラエティに富んだ曲を聴いて通せるってのもあるし、このバンドが一番の武器としているであろうポップセンスが際立っていると感じられる。

やはりバランスは大事。
狙っていってやれるものではない(それが音楽の良いところでもある)が、一見極端であっても、そう感じさせるところのバランス感覚で結局成り立っているんだよね。

でも平坦に見える様なバランスは、オレとしちゃこと音楽に求めていない。
今回のSTRIKERは、妙なはっちゃけ感が覆う楽曲の凸凹感が耳を引いた。

今回のアルバムを通したライヴがあっても良いと思う。

バンドの拠点国であるカナダではそれなりに大きな存在になっているようだが、『ULTRA POWER』を期に、世界的になにか動きが変わってくる可能性はありそうかもね。


これからも起こっていく

2024-03-10 00:46:13 | ノンジャンル

一昨日、昨日と、漫画/アニメ界で大きな訃報が続くね。

先ず、鳥山 明。
ビックリしたよ。確かにもう70近い齢ではあったものの、そんな直ぐに亡くなると思ってもいなかった。
ソレは本人もそうだった筈で、これからの活動がまだまだあったと聞く。

所謂、漫画というサブカルチャーを完全定着させた世代の代表という点に於いては誰も否定しないだろう。
キャラクターデザインに関して、世に生み出したものの影響ってのは計り知れないと思うよ。
モンスターのスライムと聞いて、ドラゴンクエストのアレを思い浮かべる人って相当多いんじゃないかと思うんだが、アレをデザインしたのが鳥山 明その人だからね。

あと、ちびまる子ちゃんのまる子の声をしていたTARAKO。
ヴェテランの声優/役者になるほど、その役を演じている役者そのものが透けて見える様な感覚がでてくるワケだが、この人も当然その一人だった。

まる子=TARAKOと言っても過言じゃないほど、キャラクターが固着していた。

寝耳に水だね。
自分がガキの頃からアニメでやっていたタイトルで、それらは永遠に続くんじゃないかと思わせる程、今でも続いてきてるから、作者の存在をふと忘れてしまったりする。

そう、あの国民的マダムの様に。

なんでだよ、と思うだろうな。
上げるのが遅くなってしまったが、昨日は3月9日でミクの日という事で、コレを描き上げてた。

その中での訃報。
逝去した2人にちなんだものを描いても良いだろうが、正直なところ、オレにはその気は起こらない。
描く事でその時流には乗れるが、そこまでして他者の目を意識してする必要はないと、感じている。

勿論、ご冥福をお祈りする。
でも、絵で描いて表す事が最上というワケではない。

思い出をありがとう。
安らかに。


ブレまくる寒暖

2024-03-05 23:47:14 | ノンジャンル

ホント、気温差が滅茶苦茶で困る。

実際のところ、今の月でも炬燵は例年全然必要な状況だったりはする。

ただ、この冬はどっちかと言えば暖冬寄りではあるが、ふとした時に一気に気温が下がる。
しかも、その時の最高~最低の温度差がヒデェんだよな。

下手したら十数度くらいの開きが出てる事もあるから、こっちとしちゃ着るものにマジで困る。

これじゃあ、日々の生活での体調も崩れてしまうよ。
そこにつけ込む様にインフルやウンコロ感染とか俄かに流行しているんだから、たまったモンじゃねェよ。

加えて花粉。
オレの体感上今年はヒドイ。
マスクが必須になってしまったな、また。