AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

つきまとうシンドローム

2024-04-30 04:10:44 | ノンジャンル

現在、絶賛伝説更新中。

今年の10月で、アニメ放送55周年を迎えるという、生ける伝説アニメであるマダム劇場。

その中で、4月29日から5日間連続放送という偉業をもやってのけている(いつもの30分ではなく、一話(10分)程度の、過去の傑作選を放送するという感じ)。

これはアレだな。
GWという、長期連休で浮かれる愚かどもに、常にマダムシンドロームがつきまとっているという警鐘を鳴らしているのだろう。
気を引き締めよ、と。

まァ、この期間で見る機会があるとしたら、オレは一日あるかないかってところだがね。


心変わることは・・・?

2024-04-24 00:55:59 | ノンジャンル

恐らく、このバンドのアルバムとしては最後になるのかもね。

SAVAGE MESSIAHの『DOWN AND OUT IN TOKYO』。
2019年の来日公演の、神田明神ホールでのライヴを収録したもの。

2019年には、5th『DEMONS』をリリースした年で、それに伴うツアーとして来日。
バンドは3rd『THE FATEFUL DARK』で日本デビューし、以降はファンの支持も強固になり、3度来日をしている。

オレは当時、BURRN!のディスクレビューで2nd『PLAGUE OF CONSCIENCE』でバカ高い点数がついていたのと、その時の評価内容が気になったので、是非入手して聴いてみようと思ったのがきっかけ。

ツインギターや音楽フレーズの構築性が、NEVERMORE やARCH ENEMYを彷彿とさせるという点で、あの時は聴いてみたいとは思っていた。

『PLAGUE OF CONSCIENCE』リリース前、NEVERMOREは『THE OBSIDIAN CONSPIRASY』をリリースしていたが、前作の強烈さに比べると何処か加減をしたかの様な印象が強く、悪くはなかったが手緩さを思わせたのが何とも消化不良を覚えた(その後、NEVERMOREはジェフ・ルーミスとヴァン・ウィリアムズが脱退した事で、事実上の解散となった)。
そんな中で、これからという新進気鋭のバンドとしてSAVAGE MESSIAHが、件のアルバムをリリース。

プログレッシヴ/テクニカルなフレーズ構築をみせながらも、基盤となっているのは1980年代のHR/HM、METALLICA、MEGADETHなどの草創期のスラッシュメタルで、その中で中心人物であるデイヴィッド・シルヴァーがちゃんと歌っている点が大きかった。

やや高域で線が細めには感じるが、グロウルなども交える事が特に珍しくもなくなってきてた当代シーンの歌唱、特にギターも兼任しているフロントマンとしては個人的に好感が持てた。

メタルはバンドメンバー全員がフロントマンたる存在感を示せる音楽であるのは納得してもらえるところかと思うが、それでも、ヴォーカルという存在が放つその声質・歌いまわしに特徴があればあるほど、楽曲に於ける魅力というのは深く伝わるものである事も納得してもらえる筈。
ことロック音楽というものに於いては、歌い手と演奏陣の拮抗/ぶつかり合いによって生じるエナジーが、体現する音楽としての最大の美点となっていると、オレは信じている。

当然、『PLAGUE OF CONSCIENCE』は個人的に良い手応えを感じ、次を期待した。
そして、『THE FATEFUL DARK』はその期待感を確信に変えてくれるほどの内容として、日本デビューを飾る事になった。

オレにとっての確信は、スラッシュメタルの影響下を強めた様なリフ/リズムのスピード感と強靭さを伴った、よりキャッチーさを増した楽曲もそうなんだが、最も大事なのは、彼らがブリティッシュメタルバンドであるという事。
前作と変わらず、バンドはその部分を消すどころか、それが存在するのが当たり前と言わんばかりに『THE FATEFUL DARK』で押し出してきた。

ヘヴィメタルは、イギリスから生まれ出てきたもの。
HR/HMファンの中では、この史実に惹きつけられている人達も少なくないと思うし、その史実を定義づけた伝説級のバンドの「ブリティッシュ」という感覚は、特別に感じるのもひとしおだと思う。

現在でも、イギリスに於いてはメタルバンドはちゃんと存在しているが、かつての伝説級のバンドたちと比べると、メタルファンが思うブリティッシュ感はかなり薄いと思えるし、実際オレもそんな一人であった。
今のイギリスのメタルでデカイバンドはBULLET FOR MY VALENTYNEだと思うが、個人的には彼らからはブリティッシュな雰囲気は感じられない。

SAVAGE MESSIAHは、その中で堂々とブリティッシュメタルと言えてしまうバンドとして登場。
結成した年代としても、シーンに通用するに足るヘヴィネス/アグレッションを持ち合わせながら、ただただコア的な要素を放出するにとどまらない、楽曲として耳を傾けるに足る構成を武器にしていたところは、正に「今の正統的ブリティッシュメタルバンド」である。

その後、『HANDS OF FATE』『DEMONS』と、よりリスナー層を拡大させるべく更にキャッチーな方向性も取り入れたアルバムをリリースして、日本でもその名を定着させてきたワケだが、正直この辺りになってから、個人的には首を傾げる様な状態のバンドなってきていた。

感性が鋭いというか、周囲の反応に対して敏感といった方が良さそうなデイヴィッドの思考によるところが、良くも悪くも大きく作用していたんだろうな。
自分たちの存在が更に大きくなる為には、という事も考えていた結果がアルバムに反映されたんだと思うし、まァその考え方がオレの感じていたバンド像とズレが生じ始めていたという事でもあったワケだ。

で、
2020年以降にバンドの主だった活動が特に耳に入ってこなかったのは、あのコロナ禍が大きな原因となったようで、その辺りに関しては、今月号のBURRN!でデイヴィッドのインタビューが掲載されている。

そして、そのインタビューを見るにあたり、現状では、このライヴアルバムが、SAVAGE MESSIAHとしては最後になるだろう・・・と。

残念だよなァ。
5~10年くらいであれば、メタルバンドでのアルバムリリースとしては辛抱できる範囲(笑)であったりするものだが、そもそも中心人物がバンドとしての活動を考えなくなってしまったら、そこで途絶えてしまうからねェ。

この辺りも、周囲の反応に敏感なデイヴィッドである故の行動かと思えるし、ある意味ではまっとうな現実主義者と言えるかもな。

ただ、ここから心変わりする可能性というのも、なくは無い。
その時に、また始めれば良いと思う。

再始動した暁には、また応援できるバンドであってほしいところだね。


【記録用】スネアの音 2024.4.20

2024-04-22 00:43:13 | ノンジャンル

あんまりほったらかしにするのもアレだったんで、久し振りに動画投稿。
そして晒す。

自分としちゃあ、手持ちの木胴スネアの中でもかなり気に入った音にまとまったと感じたので、記録しとこうと思った次第。

演奏に関しちゃ、言及すべき事は何も無ェわ。

【記録用】スネアの音 2024.4.20


穏やかさと寂寞さ

2024-04-17 02:10:02 | ノンジャンル

ちょっと前に描いてた事を思い出した。

「まぎれたたずむ」。

この間上げた際の緑のペンとはまた違ったモデルのものを使用。
この時は、空の雰囲気を色で出したかったので、ライトブルーを使ってみた感じ。

色合いによるところは大きいモンだが、雲の有無、空の濃淡を意識した結果、ちょっと寂寞感を感じさせる雰囲気になった。

ここで空に対してこの色を選択せずに、白地を活かしたままだったら、何処となく穏やかな感じだけになっていたと思う。
主体となる不思議な空間は、しっかり変わらない事を前提として。


包括した独自性

2024-04-14 01:02:31 | ノンジャンル

前進バンドAVENGERから数えて40年の節目か。

RAGEの『AFTERLIFELINES』。
前作『RESURRECTION DAY』ではツインギターの4人編成と、初期の編成に戻っていたが、去年7月に片割れのギタリストであるシュテファン・ウェーバーが無期限活動休止の状態となった(まァ、簡潔に言えば離脱したって事だろう)ので、再び3人編成へ。

メンバー編成で言えば、オレは個人的に3人編成で続けてくれた方が嬉しい。
卑下するワケではないが、ほぼ同期にあたるジャーマンスラッシュの重鎮DESTRUCTION、SODOMは4人編成へとなってしまった事に一抹の寂しさを感じていた中で、RAGEが前作で4人になったのを知った時に「やっぱりギターもう一つないとこれ以上やれないと感じてるのか・・・」とガッカリしたのを覚えている(苦笑)。

だから、去年SUMMERBREEZE Festでのライヴをチェックした時に、3人になっていたのを見た時は「あれ?」と思った(驚きだったのは、因縁めいた別れ方をしたヴィクター・スモールスキ時代の曲を演奏していた点も挙げられる)。
で、今作の先行MVを見た時に、3人に戻ったんだなと確信が持てた。

現在のラインアップはピーター❝ピーヴィー❞ワグナー(Vo&B)、ヴァシリオス’❝ラッキー❞マニアトプロス(Ds&Vo)、ジーン・ボーマン(G)となっている。

そんな中でリリースされた『AFTERLIFELINES』だが、今作は2枚組。
純粋なバンド演奏のみで展開される一枚目と、オーケストラが加わった2枚目という構成であるが、楽曲が同じというワケではなく、飽くまでもメロディックパワー/スラッシュメタル然としたバンドの核である表現と、その時々に表出されていたシンフォニックメタルというもう一つの表現を、この40年という節目でまとめあげたという考察ができそうだ。

なので、
この2枚は表現された雰囲気としてはそれなりにハッキリと分かれた形をとっているが、全てアルバム構成として繋がっている。
曲目を見ると、一枚目最初が「IN THE BEGINNING」で、二枚目最後が「IN THE END」となっているので、そう考えるのが順当かと。
一枚目のボーナストラック扱いとなっている「HIGHER THAN THE SKY」のライヴトラックに関しても、実はこのアルバムの流れの中に組み込まれていると考えられるんだよね。

ヴィクター在籍時のプログレ/テクニカル強化時代と比べると、現在のRAGEは初期のパワーメタル然としたストレートな曲調が強まるようになったのは、まァ当然かと思う。
ただ、現在在籍しているジーンはヴィクター時代の楽曲もこなせる技巧派であるというのが去年のライヴでも確認できたので、現在のラインアップはバンドの歴史を包括するに足る状態であると言えるだろうね。

それに、正直オレからするとRAGEは決してよくあるパワーメタルという風に聴こえた事は無い。

彼らが出てきた時期は、それこそ世界的にスラッシュメタルが頭角を現し始めた時期であり、同郷ではHELLOWEENがメロディック・パワーメタルを具象化しつつある時期でもあった。
そんなバンド達が周囲に存在し、恐らくそこから刺激を受けつつも、独自のスタイルを磨き上げて行った末の今であると思う。
また、『LINGA MORTIS』でのオーケストラとの共演は、シンフォニックメタルというカテゴリーを先んじて体現させたとも言われ、楽曲のオーケストレイション導入にあたっては、RAGEの中ではあって当然の表現であるのがそこから理解できる。

フックを持たせたフレーズと歌唱、攻撃性と壮大性を組み合わせた音楽形態は、最早RAGEというバンド、延いてはピーヴィーというシンガー/ソングライターでないと有り得ない唯一無二の存在だと言える。

まァ、曲一つ一つに於けるインパクトという点に関しちゃ、個人的にはヴィクター時代が強烈に感じたものだが、それでも今のRAGEが弱体化したかと言われれば、そうでもない。

この数年、RAGEはメンバーが不安定な状態が続いているから、できればこのラインアップが長く続いてほしいモンだね。
今回のアルバムは、前作よりも聴き応えのある力作だと感じたしね。