現在、月に2枚のペースでシンバル買ってる勢いだ(笑)。
まァ、金額的に見れば、入手してるものはそう高額なモデルでもないんだが、それにしたって物理上の数字で言えばこの3ヶ月で最早2桁に近い入手率なのは個人的に異常。
気など済む筈無いんだよ、音楽やってる以上。
生業としては、そこに触れる機会が近く多いので、自分がその気になればそれらの長短を見出せる事が可能となる。
だから、
自分の持っている機材に対しても、もっとどうするべきか、深く探れるようにもなる。
単純に、今持っている機材がやっている音楽に通用しないと考えてしまうのも時期尚早と思えてくるようになるワケだし、懐に余裕があれば、一方で自分が未だ手にしたことの無い仕様の機材を所持してみて、より多角的に魅力を実感することだって有り得るワケだ。
コレクター気質としては、オレはそんなに気持ち悪いほど仕様に拘りを持った知識を蓄えているとは思わないし、手にしたから大事に保管・・・という考えはあまり持ち合わせていない。
飽くまでも演奏で使っていけるようになる上での知識であり、手にするのは当然ながら自分のドラムで使っていく為だ。
ま、色々と御託並べてるが、とりあえずコイツを入手してみたワケだよ。
MEINLのClassics 14 China。
Classicsは、リーズナブル価格ながら、その明るさと一音の粒の大きさを感じさせる様なドライな響きが持ち味になっているシリーズ。
正直、コストパフォーマンスに優れたモデルと思っていて、事実10年近く前に入手した18 Chinaは今でも現役で使用。
コイツを手にしたことによって、Classicsシリーズを軸に、MEINLに対してしっかり向き合ってみようと思わせてくれるようになった。
当然ながら、今所持しているMEINLのシリーズは、Classics系が圧倒的に多い(系と称したのは、現在Classicsはその中に様々なモデルを内包する様になったから)。
その大元となるClassicsであるが、実はこの10年近くの間に、デザインが若干変更されている。
レイジングとハンマリングの入り方が、ちと違っている。
これは昔のデザインを今でも使っているからこその実感であり、現行デザインは硬質な高域をより主張する様な響きを出すようになっている。
Classics Customという、実用面が非常に強いモデルが並列する事により、互いにその持ち味の差をつけようとした結果か思える(オレの記憶が正しければ、Customも発売初期から数年後に、若干デザイン変更がされている筈。鳴りを聴いた時、良い意味で「違う」と感じた)。
なので、
当時の感覚でそのまま購入したら、その音に違和感を感じると思う。
実際、オレはそう感じた(笑)。
だからといっても、
それでこのシリーズが使えなくなった、という判断を下したくはない。というか、そう言える程にしっかり向き合えていないと思うんだよね。
この14 Chinaに関しても、サイズがサイズである分、明るさが優先されて鳴るモデルなので、炸裂感を伴わせて使うという形になると、従来のドライな太さが見込めないので、一発の決まり方として押しの弱さは気になる。
今のところは、だ。
ここからどうやって、自分なりに使えるようにセットアップしていくかが重要だと思う。
実はMEINLって、「同じモデル同士での鳴りの違いが非常に小さい」というのも売りとなっている(ベニー・グレブがそこを公言した事により、現在のセールスポイントとして営業側は推している様だ)。
しかし、
オレとしては、そこから使い込んでいく事により、更に響きの変化が生じてくるのに期待したい。
ま、ソレ言ってしまうと今使ってるシンバルだって響き変化していく事になるワケで、気に入ってる状態から変化するのは好ましいものではないんじゃないか!?と訝しく思う事にもなるだろう。
ハッキリ言ってしまうと、ソレはソレ、である(獏)。
実戦で使う事を控えてしまうか、或いは配置を変えて異なる用途として使っていくか・・・選択肢はそれなりにあったりする。
余程「使えねェ」と思わせるもの以外、殊にシンバルに於いては、どうにかして使用活路を見出せるんじゃねェのかとオレは思っている。
ちょっとセッティングしてドラム全体に合わせて鳴らしただけで、「コイツは使えない」という結論を下す気にはなれない。
それでオレの気が済む筈など無い。
なので、このClassics 14 Chinaも、今後に期待したい。
状況が形成されれば、コイツはライヴという実戦でも使用していくつもりだからね。