AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

1よりは2

2015-12-28 03:00:00 | ドラム
昨日はスタジオで叩き納めてきた。
今テメェの中でメインスネアとして使っているYAMAHAのDS6465というカパースネアを持ち込んで、もう一度コンディション調整を行った。

まァ、
前回DAMEDETHでライヴやった時に、その直前に妙にヘッドを換えたい衝動に駆られ、馴染んできたヘッドを取り外して新品のヘッドで臨むという暴挙に出たワケだが(苦笑)、どう考えてもベストコンディションではなかった。

その後、もう一度スタジオでその状態で鳴らしてみたんだが、大分ヘッドに馴染みは出てきたのだが、違和感も出てきたね。
その時に使ったのは、EVANSのG12という、1プライで分厚いというモデル。
このG12というシリーズは、基本タム用として販売されているヘッドなのだが、スネア用としても勿論使用は可能。逆にスネア用と称されている中に、コレに相当するスペックは存在していないので、最も標準なG1のオープンな鳴りを保持しつつ、もう少しアタックの強調された響きにしたいという向きにはお勧め。

ただ、
このヘッドの鳴りは、オレからしたら「あー、やっぱ1プライのヘッドの鳴りだわ」と感じてくるようになり、そこに違和感を覚えた。

1プライヘッドは構造上、スネアの胴鳴りを得やすいと同時に、ヘッドそのものの鳴りも引き出される性質がある。
下手をすると、ヘッドだけが鳴っていると思わせる事も。
オレはドラムに於ける胴鳴りは好きだが(まァ、ドラムやってる人間ならそこは当然じゃないかと思うんだが)、そこに伴うヘッドは1プライではちと違うと感じている。
オープンサウンドに聴こえるのは気持ち良いケドね。それでも、変に広がり過ぎている感がある。広がり過ぎて胴鳴りの邪魔をしていると感じてしまうんだよな。

なので、
今回スタジオに入る直前に、また2プライのものに戻した。
今回は、以前に購入して置いていたST DRY。
現在のEVANSの中では、やや厚めな2プライ仕様であり、音の減衰を調整する事によりアタックを絶妙に引き出す為に、ヘッドに極小のサウンドホールが施されている。

このスネア以外では、よく使っていたヘッドで、懐かしい。
当時はメーカー内で強力なヘッドの代名詞であり、デイヴ・ロンバード師匠も愛用していたというのもあり、コレを買ってつけた当初は、自分もパワーヒッターの仲間入りをした気分になったモンである(笑)。
で、このヘッドをメインのスネアに装着するのは初だったのだが、思っていた以上に鳴りが気持ち良かった。
多分、通常のSTではなく、DRY仕様だったのが大きいのだろう。1プライと比べれば当然重みのかかる響きになっているが、音の抜け具合が硬さもありながら強調されているのは、いかにもという感じで、今のスネアのスペックにかなりマッチしている感じだった。

いざとなればHYBRID SNAREを装着すれば全て解決する話だが、今はまだまだそこに落ち着きたいとは思っていない。
今回は良い気分で練習にも臨めたので、暫くはこのST DRYで使用していくつもりだ。

もしかしたら、今装着しているPURESOUNDスナッピーのP1420も良い形で貢献していると思う。
やっぱり定番は強い、という事かね。

いつかは、ヘッドの打面をEC SNAREにし、スナッピーをT1420にするという、自分の理想のスペックにしていきたいが、現在のコンディションはかなり好きな状態なので、理想のスペックがダメだった時に、自分の定番のコンディションとして記憶しておこう。

さてさて、今年ももう終わるな。
何とも早い一年だった。何かをやれたのかどうかもあやふやな年だったと思う(笑)。
来年こそは、NOUMENONを動かしたい。

良い年になればねェ。

維持、そして意地

2015-12-21 01:30:00 | 音楽・ライヴ
昨日、SCARIFEED30周年記念ライヴがあった。
このバンドは、現在オレがやっているE.O.D.でベースを弾いているHIDE氏が、10代後半の頃からやっているバンドで、中心人物的存在のギターのTAKA氏とドラムのKUNI氏との3人が言わば“SCARIFEED”である(ヴォーカルに関しては、ここまでの歴史の中で何度か変わっており、現在のNAO氏が、ヴォーカルとしては歴代最長)。

そんなバンドのお祝いという事で、今回のイヴェントは敢えて顔知りのバンドばかりを集める形となり、E.O.D.もそのうちの一つとして出演する事になった。

あと、
今回はスペシャルゲストとして、盲目のギタリストとして知られる田川ヒロアキ氏も出演。
HIDE氏とは10年以上前に知り合ってからの仲だという。
田川氏と言えば、HR/HMファンであれば大抵耳にした事はあろう、へヴィメタル・シンジケートというラジオ番組で、聴者からのお便りを寄せる為の宛先を歌でルーティンさせるという所謂「宛先ソング」で名を知る事になった人物で、それ以前より、彼は出身地である山口でプロギタリストとして活動していた。
現在は東京に活動の場を移し、その界隈でも知られているミュージシャンと交流しながら様々な活動を展開している。

動画とかでも確認した事はあったが、実際に目の当たりにすると、その凄さが実感できるのがライヴというもので、音の処理などは機材で制御をかけているのだろうが、とは言えあれ程までの演奏をこなすというのは、目が見えないという事実からすると驚異的だ。
「ホントは見えてんじゃないのか?」というくらいに軽々と演奏をしているのだが、コレはもう並大抵の努力ではないと思う。
好きなものに対しては、身体的ハンデはある程度越えられるものだというのを体感させるライヴで、そんな情熱を持った人は素晴らしいと思えた。

その好きなものというのに対しては、SCARIFEEDにも言える事だ。
普通、50近くの年齢になる社会人が、10代からずっと一つのバンドをやり続けるというのは、そうそう簡単にやれるものではない。家族を持ってしまうと尚更である。

TAKA氏は当日何度も「別に大した技量を持っているわけでもなく、なんとな~くで30年やってきただけの話。本気になってバンドをやってきたわけじゃないから続けてこれたんであって、そんなバンドにここまでのお祝いやってもらうのも、実は照れくさいんだよね」と語っていた。
それでも、好きなものでなければやれるものではない筈。「齢甲斐もなく」と言わせないところまでやり続けているその情熱を持っているのが、素敵な事だと思う。

ただ、
TAKA氏の言っている事も、やはり解る。
“ただ続けていれば、それだけで称賛されるものなのか?”
歴史の長いものが尊ばれるのであれば、ソレは「早いうちから行動しなければいけない」のであって、「年功序列に抑制されてしまう」傾向となってしまう意味も持つようになる。
だからと言って、
短い期間で名を馳せるようになり、そこで消滅してしまう在り方も、やはり敬意を表せるかと言えば難しい。

そこは結局のところ、その人物によるところが大きいのではないかと思う。
いかに一般的に才能があると見られるものでも、その姿勢に問題があっては、自然淘汰される運命にあるし、際立って見える能力でなくても、長く続けてきた事でいぶし銀の味わいの如く重宝されるものも居る。

その人の姿勢/意地、だろうな。
今、オレがこれから新たなバンドで歴史を作るとしても、30年も出来るとはとても思えないし、続くかどうか以上に、いつ何が起きるか判らない。明日いきなり事故にあって死ぬなんてのも、何かの病気によって急死、なんて事だってあり得る話だ。

大事なのは、自分の情熱をそこに注げているのか、だ。
とにかく、オリジナルのバンドを再び始動させたい。
以前に味わった経験を基に、同じ様な状態にならないような活動をし、そのバンドをやり続けていける様にしたい。
それが、今のオレの姿勢/意地だ。

あ、因みに、
今回のE.O.D.のライヴは、しょっぱなからコケました(笑)。
それぞれミスやトラブル出て苦々しい思いをしている箇所もあったが、コレもまたライヴ。
次があるなら、そこを改善するまでの話だ。

~2015.12/19~

E.O.D. Set List

1.LOST
2.MADNESS
3.THIS IS WAR
4.MY FINAL DAY
5.TERRORIZER
6.MEGALOMANIA

お呼ばれ

2015-12-05 03:11:00 | 音楽・ライヴ
暦の上では昨日になるが、SWORD OF THE FAR EASTのライヴに行ってきた。

ヴァイオリンを軸に、オリジナルはもちろん、様々な音楽ジャンルの曲を演奏するというバンドで、その公演によっては色々なゲストも交える。

The Street Rock Violinというコンセプトを謳っているだけあり、バックの演奏はやはりハードロックに通じるものがあり、キーボードとヴァイオリンがその中に入り込む事で、ギターで奏でる主旋律と異なる耳心地で、ダイナミズムを生んでいる。

まァ、
オレが普段聴く/演る音楽とは趣が違うものなので、大抵の人はこれを観に行ったという事実に意外性を示すかもしれん。
言っても、オレもメタルだけを聴くばかりの人間ではないのでね。
そこだけだと、やはり表現者としての範囲は狭いものになってしまうし、音楽としては興味を惹かれるものに基本ジャンルは問わない。
自分の耳に入ってきた時に、「コレは良いな」と食指を動かされるものは、非メタルであっても全然許容範囲。

オレのバンド関連周辺で、このバンドの事を知っている人達が何人か居て、動画を確認したところ、良いバンドだと感じた。
が、正直、のめり込むほどまでではなかった。

では何でライヴに?となる。
今回、このSWORD OF THE FAR EASTの姉妹バンドとなる琴線幻夜という和楽器プロジェクトも福岡で演奏をする予定があり、そこで琴を弾いている吉永真奈氏が、実は今オレの働いている仕事場のスタッフの従妹だという事で、その人を仲介してライヴに招待してくれるという話が浮上。
職場でこのバンドの事を知っていたのはオレだけであり、上述の事もあり、招待してくれるなら観に行っても良いかと思い、お言葉に甘えた次第である(笑)。

このバンドをプロデュースしているのは、浜崎あゆみやDo As Infinityも手掛けているD.A.I.氏。
過去に確認した動画の時と、バンドのラインアップは変わっていたが、そこは大物プロデューサーが固めた編成。
超メジャー級ではないにしても、プロ集団としての演奏とパフォーマンスは板についており、世間一般の大衆が耳にした事のある曲も交え、約2時間の演奏時間を全く長く感じさせないライヴだった。

その中で、先の吉永真奈氏もゲストとして2曲ほどに参加。
琴という楽器の不思議な音色を魅力的に操る真奈氏は、その見た目でもやはり引き付けるものがあった。
本日、琴線幻夜はディナーショウ形式でのライヴを行う予定だが、行く人は存分に堪能出来ると思う。
MCでちょこっと喋っているのを聴いた時、「ああ、やっぱり従妹っていうのは判るわ」と思った(笑)。

また、今回は更にサプライズがあり、なんと福岡市長の高島氏が飛び入り参加。
何でも、10年以上も前からD.A.I.氏と知り合いらしく、セッションとかもしていた仲であったいう事で、その時にやっていた曲を2曲ほど、高島市長がドラムを叩くという形で披露。
普通に上手いってのにビックリし、思わず笑ってしまった(笑)。
叩き方からして、高島市長はハードロック好きなんじゃねぇかと思ったし、この人の見方が完全に変わった(笑)。

今回の様な条件でなければ絶対に行かなかったライヴであったが、そーいう機会であったからこそ、観に行って良かったと感じている。

まァ、自慢げに言うつもりは全く無いが、オレも今の業界に携わって長いので、そーいったお話も最近になってちらほらと戴ける状況になってきている。
実際に、この間もANTHEMのライヴの招待を持ち掛けられたりしたんでね。
コレは流石に仕事とぶち当たって無理だったが、こーいうライヴのお誘いが来たら、オレとしても良い体験になるものは是非受け取りたいものだ。