AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

過ぎたるは

2015-10-23 03:26:00 | 音楽・ライヴ
本来ならば、大阪から戻ってきているであろう日にち。
無意味とは言わないが、普通に連休を過ごす事になった。

FEAR FACTORY、まさかの来日中止である。
15日の段階で中止が決定したらしく、こっちにもチケット販売会社から連絡があり、チケット料金の払い戻しとなった。

来日中止の理由に関しても探ってみたが、「アーティスの都合により」で公表は留まっている。
一応は来日延期の交渉もしていたらしいが、ソレも叶わず、今回の来日は無くなってしまった。

招聘先のSMASHERは、海外バンドを呼ぶ際に過去何度かポシャらせている経歴があり、そこに不信感を抱いている人も実際少なくないと思う。
SOILWORKの来日公演で、当日公演は行ったものの、22時からという、単独公演としては有り得ない時間帯からまさかの開始になったという、始末の悪さが印象に残っている。

今回の中止を推測するのであれば先ず、チケットの売れ行きの悪さだろう。
こう言っては何だが、FEAR FACTORYの人気って、日本では実のところ正当と言えるものではない。
幾ら『DEMANUFACTURE』リリース20周年記念のライヴを行うと言えど、その間の年月でどれほどこのバンドを本当に支持し、ファン層を拡大してきたかを考えれば、まァ少ないと言わざるを得ないだろうな(苦笑)。
しかも、ソレを行うのが平日。週末であれば、興味がちょっとあって都合つけて来る人も居ただろうが、今回はワケが違う。名前の知られる前座バンドでもつけばまた違ったんだろうケド。

もう一つ邪推するとなれば、招聘先とバンド側で、スケジュールのやりとりがしっかりとなされていたのか。
今回ライヴに行こうとしていた人の話によれば、近日になってバンド側から来日するというアナウンスや、キャンセルという話も出ていなかったという。
オレはFB上でFEAR FACTORYのオフィシャル情報を仕入れられるようにしているが、大抵大物アーティストになると、近日のライヴ日程を公表するのは最早当たり前になっており、FEAR FACTORYも例外ではない。
確かに、ソレは無かった。

諸々が重なり合った末にキャンセルになったんだろうが、こんな形で日本でのライヴをぶっ飛ばされたくねェわ。
招聘先の不甲斐なさを露呈するのも然ることながら、FEAR FACTORYに対しても良い印象はつかなくなる。

何せ、このバンドはメンバーの間柄が実に滅茶苦茶であるのは、ファンであるならば承知である筈。
一時解散となった理由は、そもそもにしてディーノと他3人の仲違いにあり、特にバートンとは折り合いがつかなくなるほどに険悪になり、嫌気が差してバートンが離脱、果てはバートン無しではバンドは出来ないと判断したクリスチャンとレイモンドも離脱する形に打って出てたからだ。

以前にもココで書いたからもう話は省略するが、バンドでまたメンバーがもめたとかいう憶測が出てきてしまうのも、このバンドにとっては容易でもあるのだ。

今年はもう来ることは無い。
それは、『DEMANUFACTURE』全曲再現ライヴを観れない可能性が非常に高くなったという意味でもある。
特別さを噛みしめたい想いを持った、少ないながらも来日を喜んだファンは、実にガッカリしている事だと思う。
オレもその一人だ。

せめて、観れなかったにしても、LOUDPARKに出演してさえすれば、今後の来日に大きく影響は出たんじゃないかとも、今になって思ってしまう。

バンドとしての存在意義

2015-10-16 23:33:00 | 音楽・ライヴ
この数日、FB経由であるミュージシャンの投稿した記事が上がっているの見かける。
ブログで書かれた記事で、まァ簡潔に言えば、「SNSを利用したバンドの宣伝は効果ない」といった内容だ。

曰く、「バンドのライヴの告知をして動員数を増やそうとしても意味はない」「ソレを見て関心を持つのは、結局以前より繋がりのある人達に過ぎない」と。

他にも色々と書いているのだが、大枠で述べたいのは結局、「チケットでも物販でも、売りたいと思うなら、身内びいきした内容でなく、もっと他者を意識したセールスアピールを本気で考えるべきだ」って事だ。

ごもっともな話だと思う。

オレもFB上でライヴの告知はしているが、それで不特定の誰かが来てくれるようになるという期待は最初から考えていない。

正直なところ、オレはライヴにおけるチケット捌きや物販にはさして興味はない。
アマチュアでやっている以上、生活レヴェル維持できてこその音楽活動であると思うし、チケットノルマを支払える金銭面を最悪一人頭分、自腹出来てこそのライヴ活動だと思っている。
それこそ、オレは自分でやるバンドに関しては、一般大衆の興味を引き寄せられるほどの事をやっていないと言えるし、やるつもりもない(笑)。

自分の発言が正しいとは絶対に言わない。
でも、メタルやロック、そこに連綿と関わる音楽形態ってのは、人に聴かせる/見せる事を念頭に置きながらも、何よりも先ずは自分自身の為にかき鳴らす衝動的形態ではないだろうか。

ココでも何度か書いたと思うが、
オレはアウェイな環境は歓迎する方だ。
何故なら、そーいった中でこそ、本当にバンドとしての存在感を浮き立たせる機会が与えられるからだ。

今、オレが活動している福岡のメタルシーンは、率直に言ってちょっと馴れ合いになっている部分が多い気がする。
まァ、メタルをやっているという点で、少数派に追い込まれるのは致し方ない。
その中で知り合いとなっていくのはある意味必然だと言える事だが、それだけの話だ、個人的には。

イヴェントやっている面子なんかも、やはりと言うべきか、既に顔知りばかり。そして客として観に来ている大半もそう。
要は、バンドマンの中だけでやっている様なものだ。

なあなあになっている空気の中でやるライヴ。
オレは嫌いだね。

「楽しくなるのに何が悪い?」という人間が居るのは解りきった事だ。ライヴやるんだったら、ライヴ中或いはライヴ後に何らかの反応が欲しいと思うのはバンドマンの心情として大きい。
だったら、知り合いばっかりで集まったらワイワイやれるじゃん、という形になって、件のライヴの内容へと形成されていく。

それがダメなんだよ。
広がらないだろう、他ジャンルに対して。
自分達がやっている事を見てもらう機会が。

ライヴに、自分の知人を客として呼ぶ事が決して悪い事ではない。
問題は、ライヴをやる側観る側が使い回しになっているかどうかだ。

「ライヴ観に来たから、今度はオレらのライヴに来てくれよ」みたいな利害関係はまっぴらごめんだ。
だから、オレは行きたいと思わないものに関しては先ず誘いがなければ当然行かないし、誘いがあっても、申し訳ないと思いながらも断る。
興味が少なからずあるものでも、その時の気分によるので、「行けそうだったら行く」という返事に留めている。

対バンした中で、カッコイイと思い、そこから知り合いになった連中のライヴがある場合は足を運ぶ傾向はあるが、ソレはオレが行きたいと思ったからに他ならない。彼らを観たい、と。

それに、
そーいうバンドを観るなら、出来るならば様々な音楽形態を持ったバンドが入り混じるイヴェントで観たい。
メタルに固執せず、良いバンドを観れる可能性があり、自分の感性を改めて研ぎ澄ませる機会が与えられる。
その上で、自分がお目当てにしているバンドに対してのめり込む事も出来る。

ぶっちゃければ、同じ様な音出している同じ様なスタイルのバンドばかりで、同じ様な曲ばかり演奏しているイヴェントは2バンド目辺りで飽きてくるし、疲労感も実のところ相当溜まる。
だから、その時に空気を変化させられる様なイヴェントの方が望ましい。
自分の嗜好に合う合わないは関係なしにしても、だ。

去年暮れに知り合う様になったカメラマンで、自身もバンドをやっている事もあり、仕事場にも足を運んでくれる様になった人が居る。
彼は自分でイヴェントを立ち上げても居て、そこではメタルに限らず様々な音楽形態のバンドを集めている。

意見はオレと同じ。
観てもらうなら、色んな「ヤバイ」バンドを観て欲しいという想いでやっている。
彼自体はメタルも好きで、実際やっているバンドもメタルのソレである。

でも、
メタルだけに限定した活動をするのは嫌いなのだと。
狭い範囲で活動しては、バンドのアピールに繋がる機会も狭くなると考えているそうだ。
イヴェント主催者の立場としても、観に来る人に様々なバンドの様々な形態の良いところを知ってもらいたいから、異種格闘技的な面子を揃えているんだそうだ。

自分達のやっている事が、メタルであるならば、ソレを他ジャンルの人間にもアピールしにかかれないといけない。
メタルである事を、同じメタルをやっているやつらに対してアピールしたって、何を今更って感じだ。
自分がメタルだと言い張るならば、もっとアウェイな立場でソレを言い張ってみろ、と。

オレはイヴェントに出る事も良い事ではあるが、やはり少しはバラけたジャンルと交える状態じゃないと面白くはない。
オレはそれによって知らない人達から良い反応を得たいとかはいい。
そーいうのは二次的な産物であって、期待は最初からしていない。
どうせ、オレらが呼んだ人達以外は、それぞれのお目当てのバンドが居るのだから。

オレにとって最も重要なのは、ソレ以前、つまり、ライヴをそーいう人間達の前で披露しているという事だ。
その場での反応があれば取り分け嬉しいものではあるが、それ以上に自分がメタルをやっている事を公で披露出来ている事が喜びである。

「オレはメタルである」。
この存在意義を持って、オレは自分の表現したい演奏をバンドでやっている。
やりたい事がソレであり、ソレ以外の期待を特に持ち合わせてはいない。
生きざまを、矯正される言われはない。


ハマれねェ

2015-10-07 02:49:00 | 音楽・ライヴ
SLAYERの『REPENTLESS』が先月リリースされたんだが、率直に言う。

ハマれない。
何故だか(苦笑)。

今回のアルバムは、ジェフ・ハンネマンが亡くなり、デイヴ・ロンバードが去ってから作られたものだ。
かつてはジェフの遺産が入り込むんじゃないかという噂も出ていたが、ケリー・キングの弁によれば「それはない」との事だった。
つまり、アルバムはケリー一人によって作曲/作詞(場合によっては、トム・アラヤが作詞)を手掛けられたワケである。

このオリジナルメンバー以外は、件の毒グモによるジェフの代役を務めているEXODUSのゲイリー・ホルトに、最早SLAYERではデイヴの後任はコイツしか務まらないんじゃないかと思う存在になった、ポール・ボスタフ。

レコーディングには基本的にはトム、ケリー、ポールの3人が携わり、ゲイリーはギターソロに関与。
コレは近年のレコーディング方式と変わりはない。まァ、ジェフが作った曲に関しては、リズムギターはジェフが弾いていたが。

ケリーは「ジェフであればこんな風にやる筈だろう」という構想で曲も作ったらしく、成程不穏な雰囲気に関しては、ジェフを意識している感じはある。

しかし、
意識して作ったものと、自然に出て作られたものでは、差が出てくる。
ケリーのソングライティングを貶すつもりは毛頭ない。彼もSLAYERの名曲群を作り上げてきた一人なのは間違いない。
だが、ジェフと同等の質感を再現する事は不可能だ。

何というか、気負い過ぎている感じが強く、柔軟性を失っている気がする。
そういえば、『GOD HATES US ALL』もケリーが完全に主導権を握っている状態だった。
あのアルバムに関してはメンバー間でも色々と問題が生じ、内容は正にSLAYERなんだが何か無理してるっぽい感じはあった。

そこに生じた違いは、やはり埋めつくし難いものなのだろうな、と思うのは時期尚早なのか。
まだ、アルバムと向き合う必要はある。

あと、ドラマー観点から言えば、デイヴとポールの質感の違い。

ポールの凄さは勿論承知済み。
何せ、音源でやったことを忠実に表現するからね。
デイヴは時が経ってからかなり変化(進化っつって良いのかな?)させ、過去のアルバムでのドラミングを表現しなくなったのに対し、ポールは絶対にそこを崩さない。
コレはEXODUSやTESTAMENTに関わった時も同様で、第一線級スラッシュメタルバンドの中での腕の振るいから、「鉄人ドラマー」と称されるのもごもっともである。

しかし、そこは飽くまでもオリジナルメンバーのやった演奏をプレイするに当たっての凄さである。
自身がオリジナルで携わるプレイに関しては、別の話となる。

「ポールはデイヴよりも優れたドラマー」という評価をする向きも当然居るのは承知しているが、ソレは上述した事に限って言えば、の話だとオレは思っている。
技術面で言えば、これまで歴戦の猛者バンドに入り、その殿を務めてきたポールは間違いなく「上手いドラマー」であり、デイヴよりもテクニックを持ち合わせていると考える事は可能だ。

だが、
デイヴはSLAYERの黎明期を支えてきたドラマーであり、異常なまでに個性の強いドラマーでもある。
現代のドラマー視点から見れば、デイヴよりも速くテクニカルなドラマーは腐るほど居る。
そのドラマー達ならば、デイヴのやってきたSLAYERのドラミングをこなす事も難しい事ではないだろう。
しかし、彼の凄まじさはドラム全体に現れる個性的なドラミングだ。
ソレが既にSLAYERの初期から埋め込まれたグルーヴであり、そのグルーヴはSLAYERから離れても尚、存在し続けている。

彼のグルーヴを真似する事は出来ない。
この意見は、ジェフとケリーとの違いに於いても言える事だ。

自身の存在を音としてそのまま表しているかの様な個性を発揮している人間は素晴らしい。
そして、バンドにとっても重要なものになる。

メタルシーンにとっても、あれだけユニークな演奏者が揃っているバンドも稀有な存在だ。
メンバーの抜けた穴は、やはりとてつもなく大きい。




第一公園

2015-10-04 02:15:00 | 音楽・ライヴ
暦の上では昨日になるが、
SCARIFEED PARKより帰宅。

今回はSCARIFEEDが結成30周年という節目を迎え、そのお祝いイヴェントをやる名目上で、息のかかったバンドが出演。
ちょっとだけ演奏披露する形式で、オレはE.O.D.で参加。

まァ、
今回のメインは何と言っても、EARTHSHAKERのヴォーカルMARCYと、ギターのSHARAがスペシャルゲストとして参加し、SCARIFEEDと一緒に演奏する事である。
元々SCARIFEED自体が、EARTHSHAKERを中心とした日本のハードロックのカヴァーをやるバンドであったので、コレは正に夢の共演である。

MARCYとSCARIFEEDは、EARTHSHAKERが結成30周年を迎えた際に企画したトリビュートバンド大会で優勝した折の絡みで、既に何度か共演済みだが、今回そこにSHARAが絡むのは初。
改めてプレッシャーもかかったに違いない(笑)。

MARCYとSHARAはソレ以外に、ソロ活動としての演奏も披露する形になったので、SCARIFEEDのメンバー各人と共に、90分近い演奏時間を持つ状態になった。
が、それ以外のバンドメンバーは、10分有るか無いかの演奏時間。
イヴェントの趣旨を考えれば然るべき処置ではあるが、当然ながらライヴをやったという感覚は非常に薄い。
しかも場所が場所で、集まった客層も客層だしね(苦笑)。

因みに、
今回は第一回で、次回は12月19日。
こっちはSCARIFEEDというよりは、E.O.D.の為といった感じが強いイヴェントで、HIDE氏と交流があった田川ヒロアキ氏をゲストとして迎える事になっている。
この第二公園はちゃんとしたライヴ構成で、E.O.D.も相応の持ち時間で演奏する。

しかし、直に見たMARCYは、CHOKEのぐ血氏にホントにそっくりだった(笑)。
ぐ血氏がマーシーに対してコマーシーと言われたのも納得である(笑)。
あと、SHARAのMCは絶妙なトーンと間によるトークがツボった。
MARCYとは違った方向で、この人も面白かった。

今月は金銭面的に流石に苦戦を強いられるので、打ち上げに参加はしなかったが、最後にROZALIAの淳氏とちょっとしたドラムトークで盛り上がった。
今月12日にあるライヴでまた会う事になっているので、DreadnoughTの雅氏と一緒に交えて話が出来たら、面白そうだ。