絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

演劇教室

2006年05月13日 14時24分42秒 | 子ども
昨日は小学校の演劇教室があり、保護者も観劇できるので
出かけていった。
案の定、なかなかじっとできなくて走り回る子どもさんもおり
他の子たちも、なかなか長時間静かにできない様子だった。
劇の間も、ちょっとした気の抜けた場面になると
途端に私語が多くなる。
しかし、緊張を要する場面展開のときには
シーンとしていたから、やはり、子どもは嗅覚鋭く
行動を選んでいるということのようだった。。。

1年のときから、毎年こういう行事の時にはでかけているが
(まあ、それがわたしの役割ということで)
いつからこんなふうに子どもたちが静かにできなくなって
きたのだろう。
全員集合時がやかましくなってきたのは、3年位前からか。
その頃すでに、授業開始時が守れなくなったクラスが
何組かあった。
しかし、そのことを学校側はさして問題視していなかった。
担任にも教頭先生にも言ったが
「今の子は、充分遊ばせないと45分持たないんですよ~」
などとのんきなことをのたまっておられた。

『ありの一穴』という言葉があるが
ひとりを見逃せば、もう、そのほかの子たちを
縛る根拠はなくなり、あと崩壊していくのは時間の問題だった。

いろいろと考えてしまうのだが
今の時代、ひょっとして教師自身45分が耐えられないのかもしれない
と思ったりする。
授業開始時が守れないクラスが出現した3年前
休み時間、職員室は先生たちでいっぱいだった。
ロング休みしかり、掃除の時間しかり。

教職という仕事を、プロ意識をもって、熱意を失わず
やり続けていくことは本当に大変だ。
しかし、『人間を育てる』という大切な大切な職業に就いた以上は
時間がきたら終了、というような考えでは続かない。
子どもたちは、動物のような鋭い嗅覚で
先生が、しっかり自分たちと向き合ってくれているかどうか
試してくる。どこまでもどこまでも、それは終わりがないのだ。
精神的にそうとうタフでないと先生自身がつぶれる。