絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

いろいろな方の演奏

2006年11月11日 16時29分03秒 | 一絃琴
一弦琴という非常に珍しく弾き手も極端に少ない楽器でも
流派というか、いろいろ枝分かれしているのが不思議だと
思っていましたが、何の演奏でもそういうことはあるのでしょうね。
そして、閉鎖的だったり排他的だったりするのも世の常?なのかも。
もし、一弦琴の真髄、というものを追い求めるならば
そんな小さいことには捉われないはずですが
真髄、なんていうことを考えずとも一弦琴は弾けますし
なんの支障もないのかもしれません。

もうあと、聞いていないのは須磨寺の会と土佐の一弦琴の会
かしら。合奏ではなく、やはり独奏が聞きたいです。
それが一弦琴のよさというか、凄さがわかるのも『独奏』だと思いますから。
それにしても、いろいろな人の演奏を聴くたびに思うのは
うちの先生のような音を出せる人がひとりもいない、ということでした。
聞いて鳥肌が立ち、気持ちがしーんとする、
「一弦琴て、こんな音だったの!」と思われるような音。
苦悩する人のこころの内に響き合い、苦しみを浄化する音。
(調子の悪いときもあるようですが)
また一方、『唄』の存在も大きく、このよしあしで演奏の雰囲気も
変わってしまうようではあります。

とにかく、また、新しい発見もありで
これでちょっとは現状を打破できるでしょうか。

同じく珍しい楽器

2006年11月11日 16時07分16秒 | 一絃琴
これは、『二弦琴』という楽器です。
今回、こんな珍しい楽器の演奏も聞けてほんとに行って良かったです

一弦琴より短いような気がしましたが、どうなんでしょう。
弦は、一弦琴は絹ですが、これはナイロン製でしょうか?
一弦琴より音がはっきりしていて明るいような気がしました。
演奏方法はほぼ同じように思いました。
(唄の部分が多いですね)

肝心の演奏会

2006年11月11日 15時59分56秒 | 一絃琴

話題がきものにそれてしまいましたが、肝心の演奏会のことを
書かないといけない

当日携帯から写真を送れなかったのは、なんとなく会場が
そういう雰囲気じゃなかったからです(入り口からして)
なかでの写真は、みなさん関係者も含めバシャバシャと撮っていました。
デジカメで、フラッシュなしでも撮れてよかったです。

合奏だけでなく独奏もありましたので
それぞれの人の特徴もよくわかりました(だれが誰かわからないですが)。
ただ、先生の独奏というのがなかったので、ちょっと残念でした。

大きい会場でマイク有りなので、本当の音色というのはどんなんだか
いまひとつわかりません。しかし、皆さん相当練習されてこの会に
望んだのではないかと想像するくらいよく合っていました。
(松竹梅は緊張からかちょっとバラバラな部分もありましたが)

他の人が演奏を聴いてどんな風に思ったかはわからないですが
わたしはやはり「指」が気になりました。
また、音がほんとうはどんなのか…
一つの発見として、『唄』は琴音に沿うべきだ、ということがありました。
聞こえない声は、聴衆からしたら迷惑この上ないけれども
琴音に対してボリュームのありすぎるのも、一弦琴に不釣合いかも?
ということです。
お二人ほど、とても雰囲気の良い『唄』をうたわれるかたが
いらっしゃいました。どちらの方も、なにか他の邦楽をされているような
そういうものを感じさせる歌い方に思えました。
すごく、ゆったりとして風情がありました。


笛もありましたよ。


踊りもありです。劇場はほぼ満員でした。