絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

漱石の文章

2006年11月19日 21時28分47秒 | ボランティア
木曜日の研修では、いつものように「夢十夜」の第三夜をひとりひとり
朗読して先生のアドバイスを貰いました。
今回欠席が結構多かったのですが、それでもひとり5,6分読んで
解説していただいたので、延長になりました。(後半部分のみ)

一月に一回でも、20人近くの人前で読むのは緊張しますし
そのためにちょっとは練習していきますし、また他の方の朗読を
聞くのもほんとに勉強になっていると思います。
自分も同じような間違いをしていることに気がついたり、
上手に読んでいるところは真似をしたりして、なかなか収穫があります。
これは、どんなに自分ひとり家で練習していてもできないことです。

朗読の先生がいつもおっしゃるのは、読み手のこころのうちにその文章の
情景が浮かんでいないと、聞き手に何も伝わらないということです。
そういう意味では、この「夢十夜」第三夜は声に出して読めば読むほど
おどろおどろしく、ぞぞ~~~~っと鳥肌が立つような結末
読んでいる自分自身がまるでその闇の夜に居合わせたような感じまでする
すごい文章です。(一度、音読してみてください)
夜なんか、朗読練習した後ひとりでお風呂に入るのが怖い。
(そのあと、パソコンやっていたら急に勝手に音声がでて来たりして
 ちょっとやばいかも・・・次回はもう違う題材なので大丈夫かな

この研修は、対面朗読の初心者向けで始まったはずなんですが
蓋を開けたらこの道何十年のベテランの方がごろごろ。。。
みなさん、もう出来上がっているような上手さでした。