絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

想念

2006年11月14日 09時54分34秒 | 一絃琴
一絃琴の(他の方の)演奏を聞いたのは、この春以来でした。
子どもの都合などで、10月も11月も演奏会には出られなかったので
久しぶりに聞くことができて、大変勉強になりました。

この琴をどんな気持ちで弾いているのか、あるいは習おうと思ったのかは
人それぞれですし、必ずしもいにしえの文献の著述に従うようなあり方でなくても
良いようにも思います。
むしろ自分の考えが、あるときいにしえの言葉と一致するように感じたとき
はじめて(それらの人々の思いを)実感できるのかもしれません。
言葉の字面だけに捉われて、その方向へ向かおうとしても
それは、意味のないことのようにも思えます。

はじめに「琴弾きの在り方」ありき、ではなく
自らのあり方の後に、「一絃琴奏者」のあり方が決まるのではないかと
僭越ながら思うのです。(当たり前のことですが)

十人十色、百人百様、顔が違えば声も違う、琴の音色も違う
人それぞれ、自分の想いを載せて一絃琴の演奏は行われると
いうことなのでしょう。