FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>チーム&一般合同城ケ崎合宿②

2011-03-02 10:27:36 | クライミングレッスン報告
2月5日(土)
さて、ここ八幡野港から「ファミリークラック・エリア」とクライマーが呼んでいるクライミングスポットまで、海岸沿いの自然遊歩道を20分くらい歩かなくてはならない。
ここのエリアのクライミングは「クラック」と言い、岩の割れ目を使って登るスタイルのクライミングだ。
このスタイルのクライミングはボルトルートと異なり習熟が必要。
なぜならば、安全を確保するためのプロテクションは岩の割れ目に自分でセットしながら登らなくてはならないからだ。
これは究極の自己責任となるため、私のスクールではトップロープオンリーで体験してもらっている。
リードは大人になってから、自分の責任で行ってください。

トップロープを張るためにはそれに必要な装備がたくさん要る。特にファミリーは支点をかなり奥のほうからロープを伸ばして確保しなくてはならないため、ロープ、ビナなどの必要装備は他のエリアよりずっと多く、装備も重い。
子供たちにも分担して運んでほしい分を並べて広げ、子供たちに自分の分担分を自分で選んでもらう。
そして、自分で「運ぶ」と決めた装備は責任を持ってエリアまで頑張ってもらうことにしている。
今回は参加者が3人と少ないため、初参加のタクミやかんちゃんにも活躍してもらわなくてはならない。

一人1本ずつロープを選び、自分の個人装備以外に運ぶことにした。5年生のコーヘイとタクミは長いロープ、1年生のかんちゃんは支点作成用の短いロープ。コーヘイはさらに自分のボルダーマットも持っていくことにした。
5年生の2人は2人の装備をコーヘイのボルダーマットにまとめ、協力して運ぶことにしたらしい。2人であーだ、こーだ言いながら(そして時にはもめながら)エリアまで頑張った
かんちゃんはロープを肩にかけて、しっかりした足取りで歩く。そして「ボク、もう少し持っても平気だよ」と頼もしい

やっとファミリーエリアに到着。両側を壁に囲まれ、正面には波が打ち寄せている
「わー」と子供たちから声が上がる。たくさん流れ着いている大きな丸太。
ちょっとロビンソン・クルーソーになって、無人島に漂着した気分。
「これで小屋を造ろう」3人の頭の中は、すでに無人島漂着ストーリーが広がっていた。

続く