寓居人の独言

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朝日新聞の編集思想迷走す(20140912)

2014年09月12日 13時15分40秒 | 日記・エッセイ・コラム

 個人に関する噂話でも噂された者に極めて不愉快な思いをさせ、その被害はひどい場合には失職しその結果生命にも及ぶことがある。無責任な噂話を流すことは絶対にいけないことである。

 昨日のTVニュースや12日付けの新聞で、「朝日新聞木村伊量社長が記者会見の場で「東電撤退」報道に関して誤報であったと謝罪し、さらに「「慰安婦問題」報道に関しては一部の内容を取り消しながらも謝罪しなかったことについて、謙虚であるべきだった。反省している」と述べた。とつたえている。

 原発事故時の「東電撤退」報道に関しては未曾有の事故に対応していた東電社員および実務を担当していた下請け会社(下請け会社という表現が適切でなかったらお詫びする)の社員をどれほど傷つけたことか。TVドラマでは報道でもニュースの裏付けをきちんと取っている。裏付けのない身勝手な報道は犯罪に相当するのではないかと思う。

 さらに「慰安婦問題」では、マスコミの誤報が国にこんなに甚大な被害を及ぼすのかということを朝日新聞が実証した。「慰安婦問題」に関する一連の記事は吉田清治氏の証言に基づいて報道したという。その場合でも裏付けとなる証拠を確認しなかったらしいことは重大な落ち度と言うほか無いだろう。一連の記事によって国際問題にも発展し、関係国の市民に間違った排日運動の格好の材料とされ更に外交関係にも利用されることとなった。これも噂話と同じように尾ひれが次々について広がってしまい、収集するのに莫大な経済的負担と長い時間が必要になる。その間の精神的負担も莫大なものとなるだろう。

 これは社長と編集担当取締役が謝罪しただけでは済まされない問題である。

 私が学生だった頃、朝日ジャーナルという雑誌が学生の間で流行していた。この雑誌を読まないと革新的な学生になれないといわれるほどだった。すべてがとは言わないが共産主義を崇拝するような記事が多かったと思う。その頃の編集思想が未だに続いているのだろうか。私は大学卒業後就職した職場で、共産党員と称する組合幹部と大激論をしたことを思い出した。そのことについてはいつか記事にすることがあるかもしれない。