今日は「敬老の日」。空を見上げると鰯雲が頭上を覆っていた。気温は27℃だが体感は少しヒンヤリする。子供の頃からこの季節が大好きであった。何と言っても自然が恵んでくれるいろいろな食べ物がたくさんあるからだ。山へ行けば家族全員のリックサックに入りきれないほど栗が取れたし、アケビの実を食べ飽きるほど食べることが出来た。下を見ればいろんな種類のキノコが山ほど採れた。中でもハツタケや松茸は美味しかった。そして最も嬉しかったのはサンマを毎日食べることが出来たことだ。 こんがり焼いた40cmほどもある大きなサンマを1本頭から尾まで骨も内臓も残すところ無く食べたものだ。いつもは川で釣ってきたハヤ、ウグイ、まれに鮎それからドジョウしか食べたことがないので何とも言えない味だった。
秋の訪れを告げる鰯雲は何故あのように鱗状に出来るのだろうかと不思議に思ったものだ。今ではその理由が明らかになっているが当時は不思議でしょうがなかった。1900年に流体の対流についてベナールが研究・観察した結果を発表し、高校の物理の教科書でも簡単に説明している。これから冬に向かってカルマン渦とともに雲の動きを見るときれいな模様を観ることが出来る。
私たちもたまには空を見上げて自然の創り出す美しさを観察したいと思う。