今年はとうとう中学・高校・大学の同窓会に全て出席しま
せんでした。この年になると年々参加者の数が少なくなる
のが、正直言って少し体調が悪かったこともありますした。
大分前の話ですが友人が亡くなり葬儀に参列したことが
ありました。彼の家は神道の信者だったので当然神式で
葬儀が行われました。私は神式の葬儀が初めてではなか
ったのですが、篳篥、笙、鉦、横笛などを演奏するのを初
めて見ました。それは厳かな雰囲気を醸しだし、重厚な葬
儀でした。
彼は大学時代にアイスホッケー部に所属し、学生の頃か
ら企業のチームに参加して活躍していました。卒業後地方
公務員として採用され、研究所のようなところで仕事をばり
ばりやっていました。
私が仕事場へ行くと彼の机の上には多種類のコーヒー豆
が置いてあり、どんなコーヒーを飲みたいかと聞いて豆を組
み合わせて挽き、入れてくれました。そのコーヒーは得も言
われぬ香りがし美味しかったのを思い出しました。
彼はそうして1日に10杯以上のコーヒーを飲んでいたよう
です。それが原因かどうか大腸ガンになって入退院を繰り返
したあげく若くして旅立っていきました。
彼の想い出は、学生時代に私がダンスをやっていることを知
り、パーテーに連れていけとけといって付いてきたことがあり
ました。その後彼はダンス教室へ通い半年もしないうちに師範
の資格を取ってしまいました。そしてパーテーへ一緒に行くと
女性が彼の周りに群がり何かと話しかけていました。一流に
なると人気が出るものだなあと感心したものです。その頃私は
やっと上級になったばかりでした。