寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(40)「アラビアのロレンス」

2016年07月15日 10時20分34秒 | 寓居人の思い出話

 果てしなく続く砂の世界。自然が支配しているように

見える場所で壮絶な人間同士の争いが行われていました。

 この映画はアラビア半島でまだ石油が発見される前の

話です。

 映画の初めのシーンは一人の男がオートバイに乗って

道路を走っている場面から始まります。オートバイはス

ピードをあげたとき自転車に気が付き避けようとして転

倒し死亡してしまいます。葬儀の時、新聞記者が取材す

ると、事故死した人物には毀誉褒貶いろいろな評価が伝

えられた。その男は、アラビアのロレンスと呼ばれ、伝

説の人物になったトマス・エドワード・ロレンスだった。

 アラビアの民族を統合して独立国に育て上げたロレン

スはアラビア人の格好をしてアラビアに溶け込む一方、

イギリス軍人としての任務も果たさなければならなかっ

た。しかし、イギリスのアラビア半島にあける権益を確

実なものにすることは出来なかった。そういった意味で

ロレンスの評価は一定のものにならなかった。

 映画の中で砂漠で生きていくために必要な湧水(井戸)

は命を懸けて守らなければならないものであり、それを

所有するものが権力を持つことになる。これが砂漠の掟

になっている。

 砂漠は風が吹くと地形が全く変わってしまう。それは

荒れ地の上に砂が乗っており、風で砂が動くからだ。砂

の中に空洞があると蟻地獄に落ち込むように人間も落ち

込んでしまうことがある。そんなb面も描かれています。

 2時間以上に及ぶ上映時間は長いと思いましたがあっと

いう間に終了してしまいました。

 この映画のストーリーはともかく、映像のすばらしさに

圧倒されたのを思い出しました。

終了してしまいました。