果てしなく続く砂の世界。自然が支配しているように
見える場所で壮絶な人間同士の争いが行われていました。
この映画はアラビア半島でまだ石油が発見される前の
話です。
映画の初めのシーンは一人の男がオートバイに乗って
道路を走っている場面から始まります。オートバイはス
ピードをあげたとき自転車に気が付き避けようとして転
倒し死亡してしまいます。葬儀の時、新聞記者が取材す
ると、事故死した人物には毀誉褒貶いろいろな評価が伝
えられた。その男は、アラビアのロレンスと呼ばれ、伝
説の人物になったトマス・エドワード・ロレンスだった。
アラビアの民族を統合して独立国に育て上げたロレン
スはアラビア人の格好をしてアラビアに溶け込む一方、
イギリス軍人としての任務も果たさなければならなかっ
た。しかし、イギリスのアラビア半島にあける権益を確
実なものにすることは出来なかった。そういった意味で
ロレンスの評価は一定のものにならなかった。
映画の中で砂漠で生きていくために必要な湧水(井戸)
は命を懸けて守らなければならないものであり、それを
所有するものが権力を持つことになる。これが砂漠の掟
になっている。
砂漠は風が吹くと地形が全く変わってしまう。それは
荒れ地の上に砂が乗っており、風で砂が動くからだ。砂
の中に空洞があると蟻地獄に落ち込むように人間も落ち
込んでしまうことがある。そんなb面も描かれています。
2時間以上に及ぶ上映時間は長いと思いましたがあっと
いう間に終了してしまいました。
この映画のストーリーはともかく、映像のすばらしさに
圧倒されたのを思い出しました。
終了してしまいました。