バナナケーキとタルトタタン

子どもの頃、バナナは贅沢品だった。 大きなグローブを連ねたような房のバナナを、どういうわけか父が一度だけ持ち帰ったことがあって、小躍りしたのを覚えている。 今や年中ある安い果物の代表格だけど、それこそ三つ子の魂なんとやらで、時折、妙に食べたくなる。 3～4本一袋に入ったものを買うと、ほぼ私以外食べないので暑い時期はすぐにシュガースポットが出る。 1つずつラップにくるんで、ジプロックに入れて野菜室 . . . 本文を読む