続・ミッション・インポッシブル

「おはよう！　楽母クン、本日のミッションは『一円玉救出作戦』だ」というお話でございます。

あのですね、豪邸にお住まいの方には分からないかもしれないんですけど、楽母のように建て込んだ所に住んでますと、物干し場が２階、という所多いですよね？
つまり１階の屋根の上にベランダが乗っかっていて、そこに洗濯物を干す、という造り。けしてお庭に干せたりしないんです。

で、洗濯物を干していて、ふっと目に入ってしまったんです。
ベランダの床は一枚板ではなく、すのこ状に少し隙間のあいた床になっています。
たぶん、その隙間から落ちたと思われる一円玉が床の下・・・１階の屋根の上に落ちていた。このすのこ状の床板の隙間は１センチほど、とても手が入りません。
それに、一円玉のほかにもなんだか土ぼこりのような汚れも積もってます。
思ったんですね、掃除しよ！　ついでに一円玉も救出しよ！

これがね、なかなか大変だったわけです。まず、非常にどんくさいうえに怖がり、という私。　ベランダの柵を越えて１階の屋根の上に降りることから始まるのですが、屋根ですので当然、斜めになってますし、エアコンの室外機が2台、邪魔をするように並んでいます。　この悪条件に重ねて、屋根とベランダの隙間も30センチほど。
そこに箒とちりとり。箒がね、持っていたのは柄の短いものだったんです。だからゴミや一円玉まで届かない。で、柄の長いものを買ってきたら、今度はそれが室外機にぶち当たって思うように動かせない・・・という有様。
どうするかっていうと、わたくし、もう屋根から落ちるぎりぎりのところまで下がって、室外機の下の隙間を通して箒をベランダの床下？まで渡して、遠隔操作するほかなく。　怖かったですよ。後ろみたら裏の家との３０センチほどの隙間だけ。つかまるところもないのに、利き手は箒を繰っている。ここに落ちたら、時々あるじゃないですか、犬や猫がへんな所に落ちてレスキューが救助するニュース。私も壁をぶち壊して助けてもらうわけね、なんて思いながら。

ベランダ下と屋根との間のゴミは髪の毛のようなものに土ぼこりが絡まりあって、ふかふかの汚れた綿、みたいなもの。箒の先にひっついてほとんどは取れました。
一円玉も無事、救出できたんですけど、残ったわずかのゴミがちりとりを使えないので取れない。　これを屋根の端っこに集めて・・・部屋に戻って掃除機で上からで吸い取って終了。・・・一円玉のほかに、息子のモノと思われるリングも発掘いたしました（なんで？）。
綺麗になって、お金も粗末にしないですんで、これはこれでよかったんですけど、普通に道端に落ちている一円玉を拾うのに、三円分の労力がいる、と聞いた覚えがあります。　私は箒を買ってくるところから始まって、屋根の上での恐怖との戦いもあり、さて、金額に換算して、どれだけの労力を要したのでしょうか？