エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

木村伊兵衛 写真展 ~パリ残像~

2016-04-12 07:58:30 | おでかけ
写真にはまったく疎いので、写真家の名前を挙げろといわれても3人ぐらいしか分からなくて、この木村伊兵衛さんも名前は知らない人でした。
ただ、何度かこの人の写真は目にしたことがある、というぐらい。

電車の中吊りポスターでみて、ああ、行ってみたい!と思いました。

Ihei Kimura Afterimage of Paris 1950s

1950年代のパリ残像。

いきなり、生まれ年の写真がお出迎えしてくれました(笑)

だいたい、パリがかっこいいよね。 街並み自体がおしゃれ。
もちろん、写真のなかの、パリジャン・パリジェンヌもおしゃれ。

1954年っていったら、昭和29年で、もはや戦後ではない!と言われたらしい年だけど、日本のそのころの風景って、三丁目の夕日なんかでも見かける通り、ごった煮的なわさわさ感があって、全体に貧しいよね。
ちょうど今我々が東南アジアの新興国に感じるようなエネルギッシュだけど、がちゃついてるような。

でも、パリはそんながちゃつきはなくて、大人の、とか洗練された、っていうような言葉が思い浮かぶ。

絵画展にあるようなものすごい装飾的な額縁じゃなく、白のプレーンな額に納まっているたくさんの写真。
どれもがほ~っと、見とれてしまう。

見せ方もなかなかセンス良くて、写真の飾られた壁面に、木村さんの言葉やちょっとした何かしらの文字が書かれているのも好ましい。

今でも女性誌あたりで、パリジェンヌに倣う着こなし術、なんていうのが特集されたりする。
それを見て、ほんとにシンプルだけどセンスのいい着こなしを見て素敵だなって思うけれど、この60余年まえのパリの女性たちもすごくおしゃれ。
センスって、やっぱり元から備わってるんだろうなぁ。

私には写真の構図とか、技術とかそういうものはさっぱり分からないけれど、とにかく見ていると当時のパリの様子がストレートに伝わってきて、ああ、この時代の花の巴里、花の都へものすごい憧憬を覚える。

写っている人物、街角、建物、どれもがすごく素敵だった。

久しぶりに小さな額に飾ろうと思って何点かはがき大のものを買ってしまった。
伊勢丹7F 美術館『えき』で会期はこの24日(日)まで。

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2 コメント

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うん (ポンチ姫)
2016-04-12 19:34:07
昔は、良かったです( ̄◇ ̄;)
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そうね (楽母)
2016-04-12 20:32:11
ポンチちゃん
あのころ君は若かった。
あのころ僕はバカだった。

降る桜(はな)や 昭和は遠くなりにけり。
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