知念実希人 著 文春文庫 2022年 11月10日 1刷
今いちばん好きな作家さん。
もともと医療物って好きだし、現役のドクターなので病院でのことは(多分)とてもリアルだろうから。
これは事件を起こした容疑者らの心の闇に迫る精神鑑定医の物語。
普段から気になっていたことがあって。
心神耗弱状態だったとか、精神病院に通院していたという実績?があると、不起訴になったり無罪扱いになったりする現状。
確かに、ひどい精神病を患っていて正常な判断ができず、『悪魔に命令された』なんていって、なんの接点もない人を刺し殺したりする事件は後を絶たない。
逮捕されても理解できないことを口走っているというような報道も耳にすることがある。
でもさ、本の中でも書かれているように、犯人が例え精神病を患っていて正常な判断ができなかったにしても殺された方はたまったもんじゃないし、ご遺族がそれで納得する??
愛する我が子や夫を無残に殺されたのに、犯人はおとがめなしなんだよ。
時々、『詐病』を疑う事件もあるよね。
他の身体的な病気と違って、精神的なものはレントゲンで写せるものでもなくて、その気になれば『フリ』も出来ると思うの。
病気を患っている人が正常な人のまねはできなくても、正常な人が(精神)病気のまねはできると思うんだなぁ。
勿論、鑑定医やその道のオーソリティがみれば詐病かどうかは分かるのかもしれないけれど。
そういうことをすごく考えされられる一冊でした。
今いちばん好きな作家さん。
もともと医療物って好きだし、現役のドクターなので病院でのことは(多分)とてもリアルだろうから。
これは事件を起こした容疑者らの心の闇に迫る精神鑑定医の物語。
普段から気になっていたことがあって。
心神耗弱状態だったとか、精神病院に通院していたという実績?があると、不起訴になったり無罪扱いになったりする現状。
確かに、ひどい精神病を患っていて正常な判断ができず、『悪魔に命令された』なんていって、なんの接点もない人を刺し殺したりする事件は後を絶たない。
逮捕されても理解できないことを口走っているというような報道も耳にすることがある。
でもさ、本の中でも書かれているように、犯人が例え精神病を患っていて正常な判断ができなかったにしても殺された方はたまったもんじゃないし、ご遺族がそれで納得する??
愛する我が子や夫を無残に殺されたのに、犯人はおとがめなしなんだよ。
時々、『詐病』を疑う事件もあるよね。
他の身体的な病気と違って、精神的なものはレントゲンで写せるものでもなくて、その気になれば『フリ』も出来ると思うの。
病気を患っている人が正常な人のまねはできなくても、正常な人が(精神)病気のまねはできると思うんだなぁ。
勿論、鑑定医やその道のオーソリティがみれば詐病かどうかは分かるのかもしれないけれど。
そういうことをすごく考えされられる一冊でした。
(祈りのカルテ・・再会のセラピー)
図書館で借りている内の一冊
好きな作家さんなので、一番先に読み終えそう
他に全然違う作家さんの作品・・ノンフィクション三部作を年末に知り合いから「よかったら、これ読んで!」と、ポンと渡され四苦八苦・・ちっとも進まないの
先日の「楽母」さんのブログ・・すごく共感しました
人間なんだし。完ぺきではないと思っています。人間が人間を鑑定するなんて
中には間違いもあると思っています。
数年前に『優しい死神の飼い方』に出会ってから知念作品のファンになりました。
現役医師でお忙しいと思うのに、作品の質が下がらないのは流石です。
自分でも買いだめた本が何冊かあるのに、あまり好みじゃない本もあって、段々後回しに(笑)
ゆっきーさん
目に見えない分野の診断は本当に難しいと思います。 ただ、この本の中には精神鑑定医や精神科の医師の第一番に身につけねばならない条件や、病気のある程度のパターンはあるみたいですね。
詐病で自分の罪をややこしくしていた観察中の入院患者はもともとナースだったので病状に詳しいとか、今だとネットなんかでもどんな症状かしらべられるじゃないですか。
それがあまりにドンピシャのパターンで、かえってそこが嘘くさいとか見破られるんですが、現実でもそういうことありそうに思いました。