エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

双風神

2022-06-19 15:08:23 | 
羽州ぼろ鳶組 ⑨  双風神

今村翔吾 著 祥伝社文庫 令和元年 7月20日 初版

今は亡き(初代の)長谷川平蔵の頼みで京都の火消し応援に駆け付けていた時に出合った京淀藩常火消しの野条弾馬に請われて、源吾と武蔵、風よみの星十郎が大坂に向かう。

大坂では激甚な災害をもたらす『緋鼬(あかいたち)』が頻発していた。
緋鼬とはいまでいう竜巻のようなものだと思われる。

これは自然災害というよりも誰かの仕組んだもの。

しかも悪い事に町人の町大坂では各々の火消し組が横の連帯をせずに独立していた。
竜巻に向かってはそういった個々の火消し組の力では太刀打ちできない。
そこで、、、星十郎の天下一とも思われる風読みの力が必要になる。。。

今作は、星十郎にスポットが。
そして、源吾と妙に気の合う弾馬も。

現代でも竜巻の威力はすさまじいが、江戸時代の木造建築などあっという間に飲み込まれ巻き込まれ火の海となる。

ひとつではなく4カ所同時に火の手が上がり、個別に消せば気圧?風圧??の関係なのか緋鼬が生まれる。
各々の組が横連帯の協力体制をもたない大坂の地で、いかに同時に4カ所の火を消すか。。。

わくわくする展開。

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