エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

うちの執事に願ったならば 9

2020-09-02 16:19:11 | 
高里椎奈 著  角川文庫  令和2年 8月25日 初版

うちの執事に願ったならば・・・になって9作目。
9作目にして完結版。

烏丸家27代当主になった花頴と、彼を支えようとする執事の衣更月。
花頴はもうすぐ20歳という若き当主。 衣更月もまた24歳という新米執事。
お互い、不本意な関係(笑)

若さゆえあれこれ思いがけない行動に出る花頴と、完璧な執事になろうとするあまり当主の願いを叶えつつもいら立つ衣更月。
勿論、衣更月はおくびにも出さないが花頴に対して思うところはあるし、花頴もまた衣更月の思いを分かっている。

当主になれば肖像画を描くのが習わしという烏丸家。
その画家をめぐるひと波乱。

このシリーズに限らず、薬屋探偵でもそうだったんだけれど、わたしは高里椎奈の本を読んでいると時々取り残される(笑)
彼女の独特(に思われる)文体や、文章の運びで訳が分からなくなること多々(笑)
あったま悪~~ぅと思う。

京極夏彦もそうなのよね。
なんか・・・取り残された感がつきまとうの。
まぁ、ちゃんと読め!ってことなんだけど。

花頴も成人式を迎えることになり、衣更月との主従関係も2年、相変わらずの不本意コンビはぶつかりつつも、お互いのうちにある信頼関係の糸が徐々に太くなってきているのを感じているようだ。
執事の衣更月のキャラクターがなんとも好き。 映画では今、病気療養中の清原翔くんが演じていた。 
シリーズが堂々完結!(帯より)したように、清原翔くんも早く良くなって、また元気な姿を堂々と見せて欲しいものだ。

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