真南風ふけば~♪

沖縄本島北谷にあるダイビングショップ『BIG DOG沖縄』は、少人数でのんびりダイビングが好きな方にピッタリ!

BIG DOG 沖縄

「ビッグドッグ沖縄」は、沖縄本島の北谷にあるダイビングショップです。 ソフトコーラルのお花畑といわれるダイビングポイント『砂辺』の近くにあります。 ビッグ ドッグ沖縄 〒904-0113  沖縄県中頭郡北谷町宮城1-147 ℡&Fax ;098-926-2105 お急ぎの場合は、090-2569-6319まで。 http://www.bigdog.jp/

山之口獏詩文集

2007-01-05 | 沖縄の本
山之口獏は、明治36年生まれ沖縄出身の詩人です。
沖縄県立第一中学校時代には、方言罰札に反発してウチナーグチを使い続け、方言札を独り占めしたそうです。19歳で東京に出てから、59歳で亡くなるまで詩を書き続けますが、これらはもちろんヤマトグチです。

この本には詩だけでなく、日記やエッセイも入っていて「青年時代」というエッセイで、沖縄に対する思いを語っています。

行きつけの喫茶店でコーヒーを飲んでいると、常連の一人が日焼けした顔で入ってきて「沖縄へ出張に行って来た」と言います。山之口が沖縄出身とも知らず「酋長の家に招待されて丼で泡盛を飲んだ」とか「土人がどうした」とかいうことを語ります。それを瞠目して聞いている喫茶店の娘に、結婚を申し込むつもりの山之口は、自分が沖縄人と知ったらどうなるだろうと、一抹の哀愁に襲われてしまいます。これは、昭和初期の頃の話です。



コンプレックスを抱えながらヤマトで生きた山之口は、戦後1958年に2ヶ月の間沖縄に帰郷しますが、大きなショックで茫然自失になり、しばらくは文章も書けなくなり、それからわずか4年後に59才で亡くなったそうです。下の「弾を浴びた島」は、一見あっさりとした印象を受けますが、その奥に深い悲しみがあります。


「弾を浴びた島」
  島の土を踏んだとたんに
  ガンジューイとあいさつしたところ
  はいおかげさまで元気ですとか言って
  島の人は日本語で来たのだ
  郷愁はいささか戸惑いしてしまって
  ※ウチナーグチマディン ムル
  イクサニ サッタルバスイ※ と言うと
  島の人は苦笑したのだが
  沖縄語は上手ですねと来たのだ

  ※沖縄言葉まで すべて 戦争でやられたのか※




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