ソノシート

 ソノシートを知っているのは、昭和で言えば40年代までの生まれ、つまり今の30代後半までの人だろうな。その、ソノシートが付いた雑誌や書籍を出版していた「朝日ソノラマ」が今年の9月末で廃業だそうな(詳しくはこちらを参照)。ソノシートは音しか出ないけれど、今で言えばがDVD付きの雑誌や書籍みたいなものだ。

 ソノシートは「朝日ソノラマ」の登録商標だが、エレクトーンやゼロックスと同じようにほとんど普通名詞化していて、本来の一般名詞であるフォノシート、シートレコードなどと呼ばれているのには出くわしたことがないね。

 ソノシートはほとんど紙のように薄いペラペラのビニールシートで出来た、多くは直径17センチのレコード盤で、音質は劣るが、非常に廉価に出来るために雑誌の付録によく付いてきたりしたものである。そんなソノシートも「朝日ソノラマ」から出されたのは1989年が最後だというから、ちょうどCDが普及し、LPが一気に姿を消した時代に同時に姿を消していたらしい。

 今でも古本屋で探せばソノシート付きに雑誌や書籍を見つける事が出来るかも知れないな。もっとも、再生装置の方がなかなか見つからないかも知れないけれど。

 ソノシートについてもう少し詳しくお知りになりたい方はウィキペディアのこちらのページをご覧あれ
 フリスビーよろしく投げて遊んだりはしたけれど、PCの外部記憶装置がカセットテープだった頃(パソコンではなく「マイコン」と呼ばれていた頃だ)に、プログラムをソノシートに記録(勿論アナログエンコード)して配布されたことがあるとは、さすがの郷秋<Gauche>も知らなかったぞ。

今日の1枚は、今年撮影した数少ない紫陽花の中から。
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