唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
スズキ・キザシ
白のボディーにクロームメッキのエンブレムですから見にくいのですが、Kizashi(注1)と書かれております。クルマに興味のない方にとっては「キザシ? 何それ」でしょうね。クルマ好きにとっては「キザシ? ありましたね、そんなクルマが」でしょうか。
「キザシ」は2009年から2015年の間にスズキが製造販売したDセグメントのセダンです。発売当初から新鮮味こそありませんでしたが外連味のない良い形だと、郷秋<Gauche>は思ったものでした。日本国内では6年の間に3,600台ほどが売れたようです(注2)。月販50台(注3)ですから、かなり希少なクルマですね。
今月初めに釧路に行ったとき、友人がそんなキザシで釧路空港まで送ってくれました。内装は黒のレザーでいかにも上級セダンらしい落ち着きがあり好ましいものでした。乗り心地(サスペンション)は不快ではない程度に引き締まった、郷秋<Gauche>の好みのものでした。
ところで、月に50台しか売れないクルマをスズキは何故に作ったのでしょうか。いや、50台しか売れなかったのは結果であって、実はもっと売れて欲しかったのかも知れませんが。なぜ作ったかと云うと、自動車屋さんとしては自社の社長の社用車に相応しいクルマが欲しかったからなんじゃないかと郷秋<Gauche>は思うんですね。
だってそうでしょう。スズキの社長がトヨタやホンダ、日産に乗っていたのではお話にならない訳ですから。だからと云って事実上「軽」専業のスズキがいきなりEセグメントのクルマを作れる訳もなく、頑張って作ったのがDセグメントのキザシだったんじゃないかと思う訳です。
で、キザシがなくなってしまった今、スズキの社長は何に乗っているんでしょうかね。今のスズキのラインナップからすると、二列目にヒコーキのファーストクラスのようなシートをセットした特別仕様のランディ(日産セレナのOEMモデル)か、エスクードかな? トヨタと業務提携した今は、案外レクサスだったりして。
注1:日本語の「兆し」からのネーミングらしい。
注2:Wikipediaによれば、「パトカー仕様としての導入台数は908台、これは日本国内におけるキザシの総登録台数の1/4に当たる」とのこと。この数字を信ずるならば、これを4倍した3,632台が6年間の総登録台数と云うことになる。
注3:フェラーリの月販台数(全モデル合計)と同じくらいです。
blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは6月13日に撮った写真を6点掲載いたしております。梅雨の晴れ間となった森の様子をどうぞご覧ください。
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