数十年後には、政権末期にコロナ禍に襲われ、布マスクを配って人気回復を図ろうとするもむしろ批判され、唐突にその職を辞した人として語られる(かも知れない)首相の後を継いだ人は、今度は就任直後の最重要課題として携帯電話の料金値下げに取り組んだ首相として語られることになるのだろうか。
一国のリーダーが取り組むべきは10年後、50年後、さらには100年後を見据えて日本経済を持続的に発展させ、世界の中で信頼されるに足る国にすること、そしてそのことを成し得る人を育てることではないのかと私は思う。なのにだ、この首相の最初の仕事が「携帯電話料金の値下げ」だ。
もちろん、携帯電話の料金が下がれば国民は喜ぶ。少なくとも使いもしないマスクが配られた時よりは喜ぶだろう。私だって嬉しい。しかし、日本において高いのは携帯電話だけではなく家賃もガソリンも高速道路の通行料金だって高い。なにに何故、携帯電話だけが値下げなのか。理由は簡単。大手三社をいじめればすぐに安くなるから。そして携帯電話の料金が安くなれば、自分の株が上がるから。
分かり易と云えば実に分かり易い図式である。しかし、これが一国の新しいリーダーが真っ先に取り組むべき問題なのかと考えた時、一体全体誰がこんなリーダーを選んだのかと云う思いに至る。どこかの国のように国民が直接に選ぶ訳ではない。しかし、(投票した)国民が選んだ政党の代表が国のリーダーとなる仕組みの日本においても、結局は国民が選んだことになる。つまり、国の政治を嘆くことは、結局は情けないないリーダーを(結果的に)選んだ不甲斐ない自分自身を嘆くことなのだ。残念だが、これが事実だ。
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