イギリスが主導し開発を進めたい第6世代戦闘機「テンペスト」の開発に、これまでに参加を表明しているスウェーデンに加えイタリアが参加を表明。
第6世代戦闘機(2035年頃から制式化)はステルス性能はもとよりレーザー兵器、ドローンのスウォーミング(群制御)技術などの最先端テクノロジーを搭載した戦闘機とする見込みだが、課題は膨大な開発経費。これを自国一国のみで賄えるのは米国とロシアのみ。両国以外は国際連合チームでこれを開発しようと目論もんでいる。フランスとドイツが手を組み、イギリスはスウェーデンに加えイタリアを自陣営に引き入れることに成功。
一国で開発可能と思われる大国も、ロシアと中国は手を組む可能性がある。米国は経費と最先端テクノロジー開発の両面から日本を陣営に引きずり込みたいのかもしれないが、日本には日本の事情があり独自で、あるいはあくまでも日本が主導する形で開発したいのだ。
我が国は、F-15やF-16が搭載するエンジンを上回る推力15トンのエンジン「XF9」を独自に開発し、次世代戦闘機への搭載を視野に新型アクティブ電子操作アレイ指揮レーダーの開発も進んでいるが、これらを統合し機体に集約する経験に乏しいのが現実。米、英、仏、独、瑞のいずれかと手を組まなければ日の丸F-3は完成しないのだ。
「テンペスト」開発にイタリアが参加表明するなどすでにいくつかのチームができつつある中で果たして日本主導のチーム作りができるのか。この辺りが不得手な我が国故、経費や技術開発以前のチーム作りが大きな障害として立ちはだかっていると云える状況である。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、天日干しされている稲をバックにした彼岸花。
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