校舎内の見学コースを最後まで回って、正面中央玄関に戻り、外に出ました。
木造校舎の外観が懐かしいです。というのも、私自身が通っていた小学校にも木造校舎があり、雰囲気的には似たようなものであったからです。普段の教室は鉄筋コンクリート校舎に入っていたのですが、理科室とか音楽室とかが木造校舎のほうにあって、そちらで授業を受ける機会も多かったのでした。
いまでは登録文化財に指定され、外観もそのまま保たれています。改修されがちな窓枠部分などが古くからの状態をとどめているのが貴重です。そして外壁の黒っぽい板と白く塗られた窓枠とがコントラストを成して印象に残ります。
校舎の右手に回る道があったので、試しに歩いてゆくと、上図のような場所に着きました。講堂などを含めた奥の校舎の脇でした。既視感のある景色でした。ああ、あの場所だ、とすぐに思い出しました。
劇場版で、あんこうチームの面々が夕方のひと時をぼんやりと過ごしていた場所です。上図右の校舎端の倉庫の脇で、秋山優花里だけが臨時の炊事場を設けて楽しんで夕食の準備をやっていた場面がリアルに思い出されます。
その際のシチューみたいなのが、劇場版に登場していた唯一の食事メニューではなかったかな、と考えました。あとはポテトチップスとか干し芋とかのおやつ類だった筈です。
戻る途中で表校舎の脇の流し場を見ました。これとよく似た設備が私の小学校にもあり、手洗いや清掃作業でよく使用したことを思い出しました。横の教室は広くて共同学習室のような趣がありました。
校庭に出て、東側に小屋のような施設があるので近づいて見ました。これまた、どこかで見たような感じのある建物でした。
小屋を囲むフェンスの出入り口に回って中に入ると、小屋の様子がよく分かりました。ああ、あの小屋だ、と気付きました。劇場版にて、カモさんチームがやさぐれて引き籠っていたウサギ小屋、でした。遅刻を取り締まってくる、と言って冷泉麻子が講堂からここにやってきたわけです。
内部もそのままでした。カモさんチームの三人が座り込んでいた位置が、そのまま廃タイヤの位置に示されていました。そしてキュウリをかじっていたわけです。そういえば、金春希美がキュウリの短い方を園みどり子に渡していましたね・・・。
実際にウサギやニワトリの飼育小屋として使用されていたようで、動物の名前を記したプレートも、劇場版にてそのまま再現されていました。折り畳み椅子が積み上げてあるのも、そのまま描画されていた筈です。
とにかく、何から何まで忠実に劇中にて再現されているので、見ていて楽しく過ごせました。時間的には一時間に満たないコースでしたが、劇場版の各シーンと重ねてリアルに見られるので、濃厚かつ感動的な聖地スポットであると思いました。ガルパンファンならば、なんとかして行くべき価値のある場所です。 (続く)