
前回、黒森峰女学園チームのSd.Kfz.222 四輪装甲車を作りましたが、他チームの装甲車輌も作ってみたくなりました。すぐに思い浮かんだのは、プラウダ高校チームのBA-64装甲車でした。テレビシリーズの第11話に登場しています。

このBA-64装甲車も、全容が出ておらず、上図のように車体の前部と左側面の一部のみが描かれます。実車では装備されている7.62ミリDT機関銃が外されてプラウダの校旗が掲げられています。おそらくカチューシャとノンナが移動用に使用しているのでしょう。

キットは、日本のメーカーからは出ておらず、台湾のビジョンモデルやウクライナのミニアート、ロシアのEASTERN EXPRESSから出ています。このうち、ビジョンモデルやミニアートの製品は大阪や京都の量販店や大型専門店で割合に見かけます。
上図は、半年ほど前に購入しておいた、ビジョンモデルのキットです。初回限定仕様として、女性兵士のレジンフィギュアが追加されています。このメーカーのBA-64装甲車は、軌道車タイプや雪地型タイプのキットもあって楽しいです。

パッケージの中身です。小さな車輌なのでパーツ数も少ないです。真ん中に見える黄土色のパーツが、女性兵士のレジンフィギュアですが、これは今回の制作では不要となります。
このキットの制作ガイドには誤記があり、その訂正表が付せられていますが、残念なことにその訂正表の一部にも誤記がみられます。制作時によく注意して確認する必要があります。
今回のキットにおいては、ガルパン仕様への工作は、車載機関銃を付けない、の一点のみです。劇中に全容が示されていないため、全ての細部の状況が不明ですが、描かれている範囲だけを観察しますと、実車との相違点はありません。そのまま素組みで組み立てても良いだろう、と判断しました。

ステップ1でトランスミッションとシャーシを組み立てます。ステップ2では車軸部分を取り付けます。

トランスミッションのパーツ類です。その前方のエンジン部分はパーツが見当たらないので、省略されているようです。車体を組んだ際に、車内に見える部分のみが再現されている形です。

トランスミッションが組み上がりました。

シャーシのパーツ類です。

シャーシが組み上がりました。台湾製のキットは、AFVクラブの製品もそうですが、日本製のキットとあまり差が無いので、組み立て易く、仕上がりも良いです。

小さな車輌なので、各パーツが繊細で組み立てづらいように思えますが、実際には逆で、スラスラと進みました。トランスミッション本体の取り付けは、前端の左右のみで接着するので、後ろは宙ぶらりんになっています。次第に垂れてくるので、接着剤が固まってパーツが固定されるまでは、上図のように横にして持ちました。

ステップ1の組み立てが終わりました。

続いて、車軸部分のパーツを切り出しました。

全て取り付けました。ステップ2の組み立てが終わりました。

下から見ると、中央のトランスミッションの前後でシャフトをかませて車軸に動力を伝えている様子がよく分かります。四輪駆動のシステムはこうなっているのか、と納得しました。

トランスミッションには二つのレバーが付きます。トランスミッション上部に付く斜めのレバーは変速用で、右側に付く短いレバーは2駆と4駆の切り替えレバーであるようです。 (続く)