自室のカラーボックス群の一部です。二段のものを横にして、左は琴吹紬コーナーとし、右にはDVDなどの関連グッズ類を詰め込んでいます。
その下のカラーボックスにも、御覧のようにけいおん関連品が収まっていますが、これは仮収納であるので、いつでも押し入れに移動して空けられます。
私の初めてのインボックス・ジオラマは、この空間を利用することに決めました。
建築模型を作るのは、随分久しぶりのことです。以前のようにガチで本格的なものを作ろうとするのは、ちょっと難しいです。そこで、製作上での基本ルールを三つ決めました。
一つは、どこでも簡単に手に入る材料を使う、です。材料は木材とスチレンボードに分かれますが、いずれも気軽に入手出来ないと意味がありません。
二つ目は、コストを最低限におさえる、です。だいたいは100円均一ショップで買える材料および道具で充分ですから、総費用は3000円もしないと見込まれます。
そして三つ目は、原寸図を描いて全ての作業のベースにする、です。模型製作時に設計図は必須ですが、縮小図ですと寸法計算が面倒になり、パーツ作りの際にも間違いが起きやすいです。そこで今回は原寸図を描くことにしました。
まずは、カラーボックスの空間サイズを測定しました。奥行きは上図のように27センチでした。高さは26センチですが、今回は二階建てを作るわけではないので気にしなくて良いです。
幅は39.5センチでした。そこでジオラマの幅は39センチに決めました。幅39センチ、奥行き27センチが、今回のジオラマの平面規模として確定しました。
参考資料として、まずは上図の「公式設定資料集」を引っ張り出しました。
「けいおん部室」の公式設定図が二種類おさめられています。上図は西側からの俯瞰図です。
そして東側斜めからの俯瞰図です。この2つの図面を参照すれば、「部室」の基本的な輪郭がほぼおさえられます。ただ、劇中では若干の変更もあるので、細部についてはあまり気にしないことにしました。
A4サイズの5ミリ方眼紙を4枚つなぎあわせて、幅39センチ、奥行き27センチの平面規模を確保し、「部室」の基本輪郭をトレースしました。ジオラマの原寸図ですので、以降の製作においては、この図面の寸法に合わせて作業を進めることになります。
それで、各所に寸法を書き込んでおきました。パーツの組み合わせも考慮して、なるべく分かりやすい、作りやすい数値にまとめました。方眼を1ミリ単位でなく、5ミリ単位を基本としたのも、そのためでした。
なお、劇中の桜ヶ丘高校校舎は、南面していますので、この基本設計図も下を南とし、出入り口のある壁を東、HTTの机と椅子がある側を西と設定しています。
比較素材として、中野梓のきゅんキャラとねんどろいどぷちを置いてみました。ツインテールであるので、最も横幅があるからです。
図面全体のなかで見ると、こんな感じです。劇中の空間よりはやや狭くなっています。劇中の「部室」は東西の長さがもっとありますが、内部空間が限定されるインボックス・ジオラマにおいては、ある程度縮めるしかありません。 (続く)