今回のインボックスジオラマ製作における主な素材はスチレンボードですので、それを切るためのツールが必要になります。私はプラモデル製作においてもそうですが、常用するツールを最小限に抑えています。今回の製作においては、上図のデザインナイフと金属定規の二つのみで事足りました。
いずれもダイソーにて100円で売っているものです。デザインナイフは、以前からプラモデル用のデザインナイフの予備として持っていましたが、金属定規は曲尺しか持っていなかったので、今回40センチの直尺を購入してまいりました。今回のインボックスジオラマのサイズの長辺が39センチであるからです。
デザインナイフの刃は、このように尖ったタイプです。立てて刺すと、直角にカット出来ます。スチレンボードを切る際、コーナー部にナイフを垂直に立てて刺しこむと、綺麗に角をつけることが出来ます。
このダイソーの品には、替刃セットもありますから、一緒に買っておくと重宝します。
このように、ボード上にあらかじめ引いておいたカットラインに定規をあわせ、ナイフの刃を垂直にあてて、定規に沿って切ります。力を入れなくてもスッと切れてゆきます。一度に切らずに、二、三度ナイフを走らせれば、パッと切り離せます。
こういうふうに切るので、定規がプラスチック製や竹製ですと、ナイフの刃が定規をも削ってしまいかねず、カットラインもズレてしまいます。だから金属定規を使うのが良いわけです。
このように、楽に切れますので、スチレンボードでの建築模型製作はサクサクと進んで気持ちが良いぐらいです。100円のボードですから、切り損じたり、間違ってカットしてしまったりしても、気軽に買い足して再トライ出来ます。
カットした壁面パーツに、板張り部分や窓の輪郭線をトレースしました。窓の幅は4センチ、高さは12センチです。壁面の上端は天井の位置になります。今回のインボックスジオラマでは、天井板を取り外し自在の仮パーツにとどめる予定です。
同じものを2枚つくり、カットして除く部分には×印をつけました。こうしておけば、間違って切ってしまうことがなくなります。
窓部分をカットしました。
カットした一枚のパーツを仮に立ててみました。中野梓を添えてみますと、「部室」の壁と窓らしい感じになりました。
二枚ともカットしました。
そして二枚を重ねて仮に立ててみました。これが「部室」の南側壁面パーツとなります。この後、二枚を糊付けして丁寧に貼り合わせて完成させました。 (続く)