気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

けいおん!の聖地をゆく15 その5 モケジョさんからの質問

2018年01月16日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 2017年12月13日、四条河原町OPA西の「柳小路TAKA」にて開かれた模型サークルの定期会合にて、モケジョのレイコさんに「四条のめやみ地蔵、って知ってます?」と訊かれました。「けいおん」の聖地に関しての話題で盛り上がっている最中にいきなり出された問いかけでしたので、面食らいました。

「・・・ああ、四条大橋の東にある仲源寺のことですな・・・」
「ええ、そうですそうです、仲源寺です。やっぱり御存知なんですね」
「四条通の八坂往来を行き来していれば、いやでも目に入ってきますからね。由緒ありげな室町期の門構えですからねえ」
「あ、あの門って、室町時代のものなんですか、知らなかった・・・」
「その仲源寺が、何か?」
「私、小学三年の時に眼疾になりまして、医者に通ったんですけど、祖母が「絶対にめやみ地蔵に参らねばなんねえ」と毎週の月曜日に連れていってくれたお寺なんです」
「ほう、すると参拝の効験はあらたかであったわけですか」
「はい、医者が驚いたぐらいに治りが早かったらしいんです。それ以来、毎月お礼のお参りを心がけているんですけど・・・」
 その信仰ぶりは本物だな、と感心しつつ、レイコさんの澄んだ瞳に、病気からの奇跡的な恢復が示されているのを改めて悟りました。医学が全てを解決するわけではないのかもしれない、とも感じました。

「その本尊は地蔵さんなんですけど、それよりも横のお堂にまつってある観音さんの方が立派なんですよね」
「そうです、千手観音菩薩坐像ですな」
「あ、そうです、千手観音でした。あの観音さん、宇治の平等院の阿弥陀さんに似てるなあ、って思うんですけど・・・」
 この言葉ほど、鋭く私の学究心を強く揺さぶったものは、ここ数年久しく無かったのでした。

 

 そこで、翌朝は早起きして四条河原町に向かい、四条大橋東詰の南座の前にてレイコさんと待ち合わせて、「四条のめやみ地蔵尊」こと仲源寺に行きました。四条大橋から、八坂神社に向かって南側歩道を歩くこと数分の位置です。

 

 四条通に面する山門は、室町時代末期頃の様式を示しますが、それ以上に唐門の形式をとっていることが重要です。唐門は格式の上では最上であり、一般的には皇族一統が使用する門とされています。かつては朝廷から重要視された寺院であったことがうかがえます。
 そして文学史のうえでは、門に架かる「雨奇晴好」の額もまた重要です。

 

 上図の説明文のとおり、志賀直哉の「暗夜行路」の一節に、この寺の額のことが出てくるからです。周知のように、志賀直哉は結婚後の新居を京都に構えており、衣笠、三本木、南禅寺北ノ坊などに住所を替えた経緯が知られます。南禅寺北ノ坊時代には、たびたび三条から四条あたりに出かけていたといい、この仲源寺にも何度か訪れていたようです。

 

 門脇に立つ解説板です。寺の草創は藤原時代の治安二年(1022)、開基は定朝とされますが、本尊像が地蔵菩薩であった事以外の詳細は伝わらず、鎌倉時代の安貞二年(1228)に防鴨川使であった中原為兼が中興して寺地を現在地に定めたことが知られるのみです。

 かつて定朝とその仏像を研究していた私は、当然ながらこの寺にも何度か足を運び、当時の住職に話を伺い、古文献なども見せていただいたことがありますが、いまに明らかな歴史の上限を中原為兼の時期より遡ることは不可能でした。

 

 要するに、京洛では稀な、定朝開基の寺院でありながら、その由緒は殆ど伝承の域を出ていません。度重なる鴨川の氾濫により、藤原期の寺観は失われて久しく、中原為兼が赴いた時点では廃寺同然であったものと思われます。定朝が手掛けた最初の本尊像も、いつしか失われて、現在は室町時代末期の再興像に替わっています。

 かつては広大な敷地を有したのでしょうが、現在の境内地は僅かで、本堂以下の諸施設が小さくまとめられて街区の中に埋没しつつあります。まっすぐに本堂に向かって合掌礼拝するレイコさんの後姿が、縮小されてもなお存続するこの寺の信仰力の一端を示しているかのようでした。

 

 本堂です。内陣の本尊地蔵菩薩像をじっと見上げるレイコさん。

 

 本堂の扁額です。目疾地蔵尊の俗称が、いつしか正式名称同然になっています。地元の方でも仲源寺の寺号を知らない人が居る、というのも仕方無いかもしれません。

 

 微動だにしない、レイコさんのお祈りが念仏と共に静かに続いていました。子供の頃に患った大病から救ってくれた地蔵尊への、尊敬と憧憬と感謝の心を常に忘れていないのでしょう。聞けば、模型サークルの定期会合に行く前にも、必ず立ち寄って手を合わせるそうです。

 

 さて、問題のお堂です。レイコさんが「宇治の平等院の阿弥陀さんに似てるなあ」と言った千手観音像がまつられています。

 

 京洛でも類例が稀な、藤原時代の丈六の千手観音菩薩坐像です。従来は十二世紀代に置かれて当時の観音信仰の一端を物語る遺品とされてきましたが、最近の研究成果を反映させてみると、もう少し古く見積もっても良さそうに思われます。十一世紀には含まれるでしょう。

 

 かつて、私はこの像も定朝の作ではないかと考えたことがありました。ですが、やや鋭さと明朗さを加味した作風は、どちらかといえば、定朝嫡流の系譜に置いてみるのが適切であろうかと拝察します。可能性の第一候補としては、定朝の嫡男の覚助、が挙げられるかもしれません。表情の柔和さを重く捉えた場合は、嫡孫の頼助のほうを作者に想定したほうが良いかもしれません。

 いずれにせよ、定朝開基の寺院でありましたから、その法灯は息子や孫が受け継いでいた筈です。したがって、定朝が本尊像の地蔵菩薩を彫ったのに倣い、息子や孫もそれぞれに仏像を彫って寺に奉納していてもおかしくありません。
 いまに伝わる千手観音菩薩坐像は、そうした寺の歴史と作善の流れの一コマ、として理解するのが良いでしょう。

 礼拝を終えたレイコさんに、これらの見解を簡単に説明しました。優れた仏像の多い京都でも、これだけの優品は珍しい旨を話すと、「定朝さんの開いたお寺の仏像なんですから、立派なんじゃありません?」と言われました。確かに、その通りです。
 そして、「宇治の平等院の阿弥陀さんに似てるなあ」という感慨も、ある意味正しい、と話しておきました。平等院も仲源寺も、定朝とその一門の造仏の系譜のなかに在った点では共通するからです。  (続く) 

 


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Armour Modelling 2018年2月号

2018年01月15日 | ガールズ&パンツァー

去る1月12日に発売された、Armour Modelling(アーマーモデリング)の2018年2月号です。「ガールズ&パンツァー最終章 戦車模型大作戦」と題する特集記事がメインで、表紙も話題のBC自由学園チームのルノーFT-17およびソミュアS35が飾っています。。
 モデルカステンでの案内記事はこちら。アマゾンでの案内記事はこちら

 

 発売日当日に、下宿近くの書店で買ってまいりました。モデルグラフィックの同種の特集記事と比べると、さすがに戦車模型専門誌だけあって、BC自由学園チームの個々の戦車キットに関する紹介は詳しく、読み応えがあります。人気のあるソミュアS35については、現時点での適応キットであるタミヤ製品での作例となっています。
 ただ、2月にはルノーFT-17、ソミュアS35ともプラッツより公式キットが発売されるので、今後は公式キット使用での作例紹介も出てくるものと予想されます。ソミュアS35の公式キットはエレール製品によるものですので、タミヤ製品との相違点をどのように処理するかが焦点の一つとなるでしょうか。

 

 上図のように、かねてアナウンスされていた、サメさんチームのマークⅣのタコム製品からの公式キット化が正式に決まりました。今までのガルパン公式キットの製品化の過程とは打って変わった、早すぎるほどのタイミングで発売されるようです。しかも素晴らしいことに、「象徴的なマスト部分はもちろん再現可能」とあります。関連のパーツがセットされるのでしょうか。
 2月に発売予定、とありますが、ルノーFT-17、ソミュアS35も同じ2月なので、新登場車輌3種類を一気に同時期発売するようです。1月31日にセンチュリオンが出て、2月にこれでは大赤字確定ですな・・・。

 

 上図のように、「最終章」第1話に登場した各チームの車輌とその適応キットが紹介されています。作例として継続高校チームのBA-10Mがホビーボス製品にて製作されています。既に当方はズベズダ製品にて製作しましたが、精度や仕上がりはやっぱりホビーボスの方が良いようです。さすがに6000円以上するキットだけのことはありますね。

 サンダース大付属高校チームのM20装甲車、プラウダ高校チームのBTR-70もそれぞれの適応キットが紹介されていますが、以前の記事で紹介した製品と同じです。と言うより、他に最適なキットがあまり見当たらないのでしょう。
 あと、M20装甲車のガンマウントリングの重機のマウント形状に関して「M63型マウントかな」と述べられています。言われてみればそんな形にも見えますが、劇中シーンでは肝心な部分が切れてしまっているので、正しいかは分かりません。マウントだけなのか、重機本体もついているのか、それもよく分かりませんが、ガルパンの戦車以外の車輌は武装は外しているケースが殆どなので、マウントだけであると見た方が良いでしょう。

 仮に、劇中車のガンマウントリングのマウント形状をM63型対空マウントのそれとみるならば、その形状については、トミーテックから発売されているリトルアーモリーの LD009番の1/12スケールM2重機関銃(対空銃架)のそれが分かりやすいと思います。1/35スケールの品はAFVクラブの「M2HB .50 機関銃セット w/M3型三脚 & M63対空機銃架」がズバリです。

 これらの車輌キットのうち、模型店でよく見かけたのはタミヤ製品のM20装甲車でした。次はこれを作ってみようかな・・・。

 


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けいおん!の聖地をゆく15 その4 豊郷小学校旧校舎群のライトアップ&イルミネーション

2018年01月14日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 去る12月7日の夜、出張の帰りに豊郷小学校旧校舎群に立ち寄り、ライトアップ&イルミネーションを観てまいりました。湖北特有の伊吹おろし風の冷たさに震えつつ、約30分ほどの撮影も楽しみました。
 今回は、写真画像集ということで、以下は画像のみ並べ、末尾に小文を追加しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とにかく、綺麗でした。この日は特に気温が低かったにもかかわらず、十数人ほどの見物客が来ていて、めいめいにカメラやスマホで撮影していました。旧校舎群の中に入れれば良かったのですが、夜なので閉館しているわけです。

 見物客の一人とカメラの撮影場所を譲り合った際に、少し立ち話をしました。彦根市から毎年見物に来ているそうで、今年は特に寒さがこたえる、こういうライトアップは夏場にもやってくれたらいいな、等と笑っていました。
 アニメ「けいおん」の聖地であることも御存知で、ここ以上の素晴らしい場所は無いよ、と断言しておられました。まったく同感でありました。

 


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継続高校 BA-10 完成です!!

2018年01月13日 | ガルパン模型制作記

 デカールは、上図のモデルカステンのガルパンデカールセットのVol.4の継続マークを使用しました。

 

 劇中の唯一の登場シーンの拡大画像です。BA-10Mの側面ドアに校章マークが貼られているのが確認出来ます。それ以外は不明ですが、上図を見る限りでは、砲塔や車体背面には貼られていないことが分かります。そこで、側面ドアの分を左右に貼ることにしました。

 

 サイズ的には、上図中央の4枚が適していると思いましたので、その2枚を使用しました。

 

 右側ドアに貼りました。

 

 左側ドアにも貼りました。車体を全て見渡しますと、前面や背面にはマーキング出来るスペースがあまり無いことが分かりました。それで、今回貼った左右ドアの2ヶ所が全てであろう、と判断しました。

 

 側面観です。車体色がグレー味のかかったホワイトにて仕上がっています。思ったよりも落ち着いた色調なので、プラウダ高校チームのグランプリホワイト系のカラーとは明らかに違った雰囲気にまとまりました。

 

 トラックに砲塔を乗せた装甲車、というコンセプトそのままの外観です。ソ連軍はこの種の装甲車を数多く作って運用していますが、このBA-10は走行性能が劣るためにあまり戦績が芳しくなかったそうです。そのためか、フィンランド軍に鹵獲されたものは、エンジンを高馬力のフォードに換装したうえで使用されています。

 

 武装の面では、BT-7等に装備されているものと同一の砲塔を備えており、装甲車としては強力なタイプに属したそうです。

 

 BA-10は、実車の写真で見ても車外装備品を殆ど付けておらず、スコップのみが側面後方にセットされている事例が散見される程度です。ホビーボスのキットではそのスコップのパーツもありますが、他の装備品は車内に収納していたそうです。
 ちなみにガルパンの劇中車はスコップすら車外にセットしていませんので、外見もシンプルです。

 

 以上で、継続高校チームのBA-10が、「最終章」第1話登場のBA-10Mタイプにて完成しました。製作日数は、2018年1月4日から1月7日までの4日でした。組み立てに2日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。
 使用したキットはズベズダの製品でした。ホビーボスの製品は高価なうえにパーツ数が多いので、楽そうなズベズダの方を選びましたが、バリやズレやガイドの見にくさもあって、楽に作れませんでした。パーツの一つ一つを丁寧に下処理し、仮組みをしてチェックする作業が欠かせませんでした。定価2000円代の安さには、それなりの事情が介在するものだと悟った次第です。

 今回、2018年のプラモ始めとして継続高校チームの車輌を作りましたが、継続高校チームの車輌といえば、BT-42の制作を2016年7月に中断したままです。放置期間が一年半にも及んでいますので、今回の制作をキッカケとして、なんとか再開しないといけないな、と思っております。

 

コメント (4)
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けいおん!の聖地をゆく15 その3 豊郷から宇治木幡へ

2018年01月12日 | 洛中洛外聖地巡礼記

  「部室」を出て、まだ続いている演奏を背後に聴きつつ二階に降り、校舎の両端まで行き来しました。二人の娘さんは、戦前の校舎建築に入る事自体が初めてだそうで、教室や廊下のしつらえ、たたずまい、雰囲気の全てが珍しく興味深かったようです。色んな事を質問してきましたので、分かる範囲で答え、解説をまじえました。

 特にマユさんは「登録文化財」という概念に関心があるようで、国宝や重要文化財とはどう違うのか、登録文化財になると何が変わるのか、等と訊ねてきました。そこで、文化財保護法について簡潔に説明した後、その1996年の法改正によって新設された登録制度があること、その基本となる原簿に登録されたものが「登録文化財」であること、対象が建造物に限られていたが2004年の法改正によって建造物以外の有形文化財にも拡大されたこと、を話しました。
 そして、従来の指定文化財(国宝や重要文化財など)よりも、規制や制約が比較的緩和されているため、建造物であれば、従来のままの使用が出来る、ということを話しました。豊郷小学校旧校舎群も、「登録文化財」であるから、役場機能の一部を担った施設として利用出来るわけで、これが重要文化財になっていれば、完全保存、原状復原維持、という鉄則に則って施設の再利用は著しく制限されること、文化財資料としての保管展示公開以外の使用形態は認められないこと、などを説明しました。

「それだと、ここが重要文化財になっていたとしたら、こういうイベントとか、酬徳記念館のグッズ展示とか、唱歌室のライブとかは、全部ダメになるわけですか」
「ダメとまではいきませんが、内容的には非常に制限されますし、何よりも国つまり文化庁の裁可が必要です」
「それって、難しいんですか?」
「場合によるでしょうね。完全保存、原状復原維持、という鉄則に反しないのであれば、普通は県レベルの裁量で判断して決裁される筈です。この場合の最終判断者は県の教育長ですかね」
「ああ、行政三役に次ぐポストですよね」
「はい。文化財行政は教育委員会が社会教育の一環として担当しますからね。遺跡の調査とか発掘とかも教育委員会の管轄です。だから教育委員会の活動状況をみれば、その文化財行政のレベルが分かるわけです」
「豊郷町の文化財行政のレベルは高いんですか?」
「残念ながら」
「どうしてですか?こんな立派な豊郷小学校という登録文化財がありますのに・・・」
「文化財があれば良い、というものではないんです。文化財を後世に伝えるためにどれだけの努力をして、歴史教育資料の一環として地域住民への普及と還元につとめているか、ということです」
「はあ・・・」
「例えば、文化財行政の基礎作業として、文化財台帳の作成と公開普及、というのがある。地元住民が気軽に手にとって読むことが出来るようなガイドブックとか、小冊子の形で、図書館などに常備されることが基本です。豊郷小学校だけでなく、豊郷町に伝わっている考古、美術、工芸、古文書、天然記念物などをリストアップして記録している図版つきの資料であることが望ましいのですが、豊郷町はいまだにそういうガイドブックすら作っていない。それ以前に、自治体史としての豊郷町史すら編纂していないのです。論外と言うべきです」
「やっぱり、あれですか、汚職疑惑とかで町長と住民が対立してリコールとかやってる騒動が大きいんですかね」
「大きいかどうかは分かりませんが、まっとうな形でちゃんと機能している自治体なら、そんな騒動は起こらないもんだと思いますがね・・・」

 話が終わったところで、廊下でのねんどろいど「わかばガールズ」撮影を試みました。廊下の床に並べるので、どうしてもカメラを床に置かざるを得ず、うつ伏せスタイルで寝転んで撮りました。
 二人の娘さんは「それはちょっと無理です。撮れないです」と苦笑していました。「済みませんが撮ってもらえませんか」と、それぞれのスマホを渡されましたので、数枚ずつ撮ってあげました。

 

 廊下は、本来ならば陽光が差し込んで明るい筈ですが、この日は終始曇りであったため、ちょっと薄暗い雰囲気でした。簡易レフ板を持ってくれば良かったな、と思いました。

 

 ですが、このアングル、この背景、この臨場感に勝るものはありません。豊郷ならばでの、最高最強のフィギュア写真である、と思います。

 

 一階に降りて、お馴染みのオブジェを撮影しました。

 

 イベントはまだ続いていましたが、私たちは一時間余りの滞在で切り上げ、退出しました。あらかじめ当日の予定を知らせてあったのですが、二人の娘さんは同行を希望してきましたので、その後もずっと同道することになりました。

 

 校門前の平沢唯。マユさんが「唯ちゃん、バイバーイ」と手を振っていました。

 

 近江鉄道で彦根まで移動してJRの新快速に乗り換え、一気に京都へ行って奈良線に乗り換え、上図の木幡駅まで行きました。

 

 駅の斜め向かいには、京都アニメーションの本社が建ちます。御覧のように「響け!ユーフォニアム」のポスター等が並んでいました。中に入ってみたいねー、とか話しましたが、もちろん中への立ち入りは出来ません。

 

 駅の北に、道路をはさんで京都アニメーションの直営ショップがあります。上図のように、二人の娘さんは嬉しそうにショーウインドー等をのぞいてスマホで撮影していました。何かあるんですか、と近づいていくと、「響け!ユーフォニアム」の限定グッズ類が展示してありました。

 

  二人の娘さんは共に「響け!ユーフォニアム」の大ファンであるそうで、聖地巡礼も既に一通りやっているそうです。しかし、ここ宇治木幡のショップは初めてでしたので、この機会に関連限定グッズを色々と買いたかったのだそうです。

 私自身は、去年の夏に旧店舗のほうへ行きましたので、移転新装していることを最近に知りました。上図の新店舗はスペースも倍ぐらいになって、ゆったりした感じになっていました。ディスプレーコーナーもあり、屋外催事にも使えるテラススペースがあったりで、色々なイベントも可能なようです。
 色々と購入しているお二人を横目に、けいおん関連の販売品を探してみましたが、生動画の原画と缶バッジしか見当たりませんでした。

 

 周知のように、「響け!ユーフォニアム」はいまも新作が出ている、旬のアニメ作品の一つです。京都アニメーションスタンダードの細やかな作りや深い演出ぶりは、「けいおん」よりも洗練されたものに仕上がっており、描画技術およびグラフィック効果の向上振りがうかがえます。
 二人の娘さんは、「響け!ユーフォニアム」をテレビで見て京都アニメーション作品のファンになり、ついで「らきすた」や「日常」に親しみ、その後で去年の「けいおん」の再放送を見た、という成り行きなので、一番親しんでいるのが「響け!ユーフォニアム」であるわけです。
 それで、さっきまで豊郷に居たことが信じられないようなほどに、「響け!ユーフォニアム」の話ばかりしていました。

 その後、お二人とは帰路も同じだったため、神戸三宮にこの11月にオーブンした駿河屋の新店舗にも立ち寄り、次いで夕食も楽しんでけいおんの話題で盛り上がりました。私が2009年からの放送をリアルで視聴し、2011年頃までのブーム全盛期を見てきたファンの一人だったと知るや、いろいろ質問してきてブームの様相を知りたがっていました。
 そして、何度も「けいおんに出会うのが遅すぎましたー」と繰り返しては笑っていました。それから「響け!ユーフォニアム」の話になりましたが、今度は私が質問して色々教えて貰いました。

 それで、機会があったら「響け!ユーフォニアム」の聖地巡礼やりませんか、と言われました。その舞台である宇治は、私の場合、大変によく知っている地域ですが・・・・。

 


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継続高校 BA-10 作ります!! その4

2018年01月11日 | ガルパン模型制作記

 ラストのステップ9では、車輪類などを取り付けます。私の制作においては、車輪類は塗装後に組み付けることにしました。

 

 車輪類は、前輪と後輪と予備とに分かれます。タイヤはゴムパーツで、タイヤそのままの色ですが、今回はあえて全て塗装することにしました。

 

 左より、前輪2つ、予備2つ、後輪4つです。後輪の組み立て時にパーツD60またはI60のボルトのモールドを削っておかないとうまく接着出来ませんが、ガイドではその指示が抜けています。

 

 最後に、足掛けのパーツK2、K3を取り付けました。

 

 砲塔をセットしました。

 

 車輪類を仮組みして、異常が無いかチェックしました。これで塗装前の組み立てが完了しました。

 

 塗装に入りました。薄くサーフェイサーを吹き付けた後、ミスターカラーの62番のつや消しホワイトに、306番のグレーFS36270を4対1の割合で混ぜて本塗装を行いました。継続高校チームの所属車は、劇場版に登場したBT-42も含めて冬季塗装または冬季迷彩になっているという設定であるそうですので、基本的にはホワイトが基本カラーとなります。
 が、プラウダ高校チームの冬季塗装のホワイトと区別するため、ややグレーを混ぜた色調にして差別化を図ってみました。装甲車ですので、車体全てが同一カラーであるということにしました。

 

 続いて、タイヤ部分をポスカの黒で塗りました。

 

 ヘッドライトは8番のシルバー、車載機銃は28番の黒鋼色で塗りました。

 

 砲塔の同軸機銃も28番の黒鋼色で塗りました。

 

 バックランプは47番のクリアーレッドで塗りました。

 

 以上で、塗装作業が完了し、車輪類を全て取り付けました。 (続く)

 


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けいおん!の聖地をゆく15 その2 ねんどろいど「わかばガールズ」撮影

2018年01月10日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 12時過ぎに酬徳記念館を退出、旧校舎中央玄関口からお馴染みの階段を登って三階へ上がりました。上から音楽が流れてくるので、イベントに合わせて唱歌室でもライブをやっているのかな、と思いました。二人の娘さんは「完全にHTTの気分になれる」と楽しそうでした。二人とも、ウサギとカメの銅像を一つ一つスマホで撮りながら階段をのぼってゆきました。

 

 まず会議室に入りました。お二人は「うわあ、ここ完全に部室だよ?そのまんまやん」と大喜びでした。隣の唱歌室から流れてくる演奏音が、程良いBGMになっているのも良かったです。

 

 お二人は細かく見て色々指摘して楽しんでいました。机と椅子がアニメのと違うよ、ベンチにある色紙は2期OPの自己紹介のアレだよね、倉庫のドアの横にある食器棚があらへんやん、等と話し合っていました。奥のドアの向こうの、唱歌室ステージに通じるドアは、ライブ演奏のためか、閉じられていました。

 

 黒板の落書きも相変わらず賑わっていました。上図には、マユさんが書いたコメントも写っています。

 

 こちらのホワイトボードには、アイさんが書いたコメントも写っています。

 

 唱歌室でのライブはこんな感じでした。講堂での有料イベントに参加しなかったファンは相当数居たようで、その殆どが集まっているようでした。マユさんの指摘によれば、歌っていた女性の一人は、平沢憂のコスプレでした。けっこう目立っていました。
 演奏を聴きながら、アイさんが「もしかして、この部屋って、秋山澪ファンクラブのお茶会の部屋ですか?」と小声で尋ねてきましたので、大きく頷いておきました。

 

 「部室」に戻って、ねんどろいど改造「わかばガールズ」の撮影にのぞみました。今度はお二人も並べるのを手伝ってくれて、意外と立たせるの難しいですね、と言いました。ねんどろいどは頭デッカチで重心が上にありますから、支持座があっても不安定になりますね・・・。

 

 整列した5人を見て、最高ですよわかばガールズ、と連呼していたマユさん。私も気分は同じでした。この日の豊郷デビュー目指して、連日の改造作業を頑張ったのですから、感慨もひとしおでした。鈴木純の改造が一番手間取ったので、一時は間に合わないかもしれない、と思ったほどです。
 あとは、楽器の再現もやらないといけませんね。次の豊郷行きの機会に、「わかばガールズ」の演奏姿をなんとか実現させてみたいものです。1月14日に間に合うかなあ…。

 

 撮影中に、数人のファンが部室に入ってきましたが、その全員が必ず「わかばガールズ」にカメラやスマホを向けたのが印象的でした。こういったフィギュアの展示および撮影は、豊郷ではごく自然な、当たり前の行為の一つになっています。
 その何人かは、ねんどろいどの列がHTTではなくて「わかばガールズ」であることにちょっと驚いたような表情をしていました。一人が「あずにゃんがセンター・・・」と呟いていたのが聴こえました。

 マユさんは、拙ブログの記事にコメントを下さった方だけに、この「わかばガールズ」再現を一番楽しんでいたようです。「あずにゃん部長、頑張ってる感が良いです」とか「菫も直もカワイイ、次代の軽音部はこの二人が引っ張るんですよ」とか、とにかく嬉しそうでした。  (続く)

 


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継続高校 BA-10 作ります!! その3

2018年01月09日 | ガルパン模型制作記

 ステップ5の続きです。砲塔を組み立てます。

 

 砲塔関連のパーツ類です。本体のパーツA1、A2、A3の合いがあまり良くないので、事前にヤスったりして調整しておきました。

 

 組み上がった状態です。ヤスったり削ったりして、なんとかピッタリ合わせました。ハッチはピットマルチ仕様にて開閉自在にする予定です。

 

 ステップ6および7では、車輪の軸部などを組み立てます。ステップ8では背面なども組み付けますが、パーツD43とD67は図面をみても取り付け位置が分からないので、省略しました。

 

 後輪の軸部のパーツです。

 

 組み上がりました。

 

 前輪の軸部、エンジンの一部、バンパーなどのパーツです。

 

 全て組み上がりました。

 

 続いて組み付けるパーツ類です。

 

 組み上がりました。

 

 全てシャーシーに取り付けました。底面の様子です。

 

 今回のキットでも、エンジンから車輪への動力伝達の仕組みがよく再現されています。後輪駆動であることが理解出来ます。

 

 背面部分、後部フェンダー内のリブ等を組み付けました。

 

 この段階で、シャーシーを車体にセットしました。ガイド指示では取り付け位置が明確に示されていないため、軸部の位置が定まった時点で車体に仮組みし、大体の位置を把握しました。

 

 ステップ8で取り付けるパーツ類です。パーツD51およびI51の穴が小さいので軸にはまりません。少し拡げておきました。

 

 全て組みつけました。

 

 後輪の軸部の状況です。

 

 背面につくのは雑具箱のようです。実車の写真で見ますと、もう少しサイズが大きいです。 (続く)

 


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けいおん!の聖地をゆく15 その1 唯梓誕の当日に豊郷へ

2018年01月08日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 2017年11月19日、「Yui & Azusa Birthday Party」が開催された日に豊郷小学校旧校舎群へ行きました。その経緯は以前に簡単な記事をまとめていますが、巡礼記としての形で改めて報告します。

 

 現地へは、当時JRがキャンペーン展開していた「関西1dayパス」を利用して行きました。この「関西1dayパス」は毎年の春秋の行楽シーズンなどに販売されますが、JR以外に対象となる私鉄や交通機関が時期によって変わるのが特徴です。近鉄だったり、京阪だったり、京都市営地下鉄だったりしますが、今回は珍しく近江鉄道が対象となっていました。
 つまり、今回の「関西1dayパス」を使えば、近江鉄道の区間全てが均一料金に含まれるのでした。関西の私鉄のなかでは運賃が割合に高いとされる近江鉄道ですから、「関西1dayパス」に含まれるのと含まれないのとでは大違いです。

 そのためか、今回は近江鉄道に乗っていた巡礼ファンらしき方々がかなり多かったように思います。以前から経営危機がささやかれる地方鉄道の一つとして、近畿圏では真っ先に名が挙げられる近江鉄道ですが、それがなんとか維持出来ているのは、豊郷への聖地巡礼の動きも影響しているのでしょう。
 しかし、既に沿線自治体の一部から補助金または維持協力金を得ている現状ですから、単独での経営はもはや成り立たなくなっているとみて良いでしょう。親会社の西武が冷淡なのも不安材料です。下手すれば経営規模縮小、最悪の場合は廃止してバス路線に置換、となるでしょう。

 

 今回は、現地にて、拙ブログに「わかばガールズの奥田直と斉藤菫を見たい」とのコメントを下さった兵庫県からの若い女性ファンと合流しました。私がねんどろいどを改造して「わかばガールズ」の再現を試みた一連のレポートを偶然見つけて、その後は拙ブログの他の記事も読んで、意外にもガルパンにも関心を持っていたために、常連読者になっていただいたようです。

 その方、マユさんはお友達のアイさんも連れて来ていました。二人は昔から京都アニメーション作品のファン同士として交流し聖地巡礼も楽しんできたそうです。けいおんファンでありながら、二人とも豊郷へは今回が初訪であったそうです。
 理由を聞くと、「近いからいつでも行ける、と思ってましたので」と笑っていました。確かに兵庫県から滋賀県は遠くありません。

 

 当日の天気は上図のごとくでした。雨が降らなかったのが幸いでした。講堂で行われるイベント「Yui & Azusa Birthday Party」の受付が始まっているようでしたが、マユさんもアイさんも申し込みはしていないらしく、とりあえず学校の建物を全部回りたい、けいおんグッズの展示コーナーをまず見たい、との希望を述べてきました。

 

 そこで、最初に酬徳記念館に入りました。テーブル席はイベント開始待ちのファンで賑わっていましたが、展示コーナーは閑散としていました。それで落ち着いて見学出来ました。お二人は早速盛り上がって、楽しそうにおしゃべりしながら、展示品の数々に釘付けになっていました。
 私は私で、今まであまり見ていなかった展示品を中心に見ていきました。定期的に展示内容の入れ替えが行われているようで、行く度に「これは前にあったかなあ」と思ってしまうような品が少なくありませんでした。

 

 本棚を転用した展示スペースには、透明ビニールシートが懸けられて展示品の保護がはかられていますが、それ以外は上図のようなむき出し展示で、うっすらとホコリにまみれている品も少なくありませんでした。

 

 何か置かれて、どのような品であるかが、よく分からない感じの、ゴチャゴチャした並べ方には一考の余地があります。折角の寄贈展示品が「その他大勢のガラクタ」みたいに見えて悲しいものがあります。
 そのことは、マユさん達も何度か指摘していて、もっと綺麗に並べて欲しいよね、等と小声でささやき合っていました。

 

 しかし、酬徳記念館のけいおんコーナーのボリュームはお二人の予想を超えていたようで、とにかく見るもの全てに感動し大喜びでした。アイさんが「もっと早くに来れば良かったね」と話していました。
 それで、「けいおん」のファンになったのはいつからですか、と訊ねたら、「去年(2016年)なんです」と答えてきました。なんでも、2016年からのNHK-BSの再放送で観てファンになったそうです。現在のけいおんファンのかなりの割合が、こういう新規ファン層で占められているらしいのですが、そういえばガルパン仲間以来のナガシマさんも同じで、今では超のつくディープマニアに成長してエレキギターも弾きまくっているようです。

 

 お二人のテンションが最高潮に達したのが、上図のキャラクターパネルを見た時でした。あずにゃんを家に飾りたい、と連呼するアイさんでした。マユさんは、これ売ってるんですか、と。
 売ってるのであれば、私がムギのパネルを買いたいぐらいですよ・・・。

 

 イベントの開始時刻が近づいたのか、ファンの大多数がぞろぞろと出て行って、テーブル席にも落ち着いた静けさが戻りました。一服しようと下に降りて席につき、それぞれ持参の飲み物を飲んだりして休みました。
 その際に、持参したねんどろいど改造の「わかばガールズ」を机上に並べて披露しました。

 

 その後しばらくは、「わかばガールズ」の話題で盛り上がりました。コミックスのアニメ化やって欲しい、という願望は共通するようで、けいおんのストーリーをHTTだけでまとめてしまってるアニメシリーズはなんか勿体無い、という見解でも一致しました。
 マユさんは、ねんどろいどの改造の具体的なやり方なども熱心に質問してきました。出来たら自分もチャレンジしたいのだそうです。

 それで、ブログ記事に書いた改造の顛末をもう少し詳しく紹介しました。全体的に作業のメインはパテでの造形になります、と述べたところ、「パテってエポキシですよね、タミヤのを買えば良いんですか?」と、詳しそうな感じでした。
「実は、模型も大好きなんです。見るのも作るのも。時々プラモデル作ってます」
「ほう、何のプラモデルですか」
「軍艦です」
「えっ・・・・」

 聞けば、「艦隊これくしょん」や「ハイスクール・フリート」も好きなのだそうです。それを聞いて咄嗟に思ったのは、自身が数百隻の軍艦プラモを作ってきた過去は伏せておこう、ということでした。
 なぜそう考えたのかは自分でもよく分かりませんが、今の私はガルパンのプラモがメインになっていますから・・・。  (続く)

 

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継続高校 BA-10 作ります!! その2

2018年01月07日 | ガルパン模型制作記

 ステップ3の続きです。車体の各所にパーツを取り付けます。仮組みして、パーツの取り付け順番を確かめました。

 

 車体下部の装甲板K6およびK7を最初に取り付けました。

 

 次いで、前部フェンダーのK4およびK5を取り付けました。K4およびK5の取り付け位置は、K6およびK7を先に付けないと分からないのでした。

 

 フェンダーのK4およびK5は、上図のような状態で取り付けました。ガイドの三面図を参照しながら調整しましたが、ズベズダのキットはとにかくパーツの取り付け位置がハッキリしません。

 

 下から見た状態です。この位置でいいのか、と少し不安になるぐらいの、大雑把な取り付け状況です。後のステップで取り付けるシャーシーI87を試しにあてて、軸部の位置をイメージしてみました。さほどの違和感はありませんでしたので、次に進みました。

 

 機銃を取り付けました。ガイド指示ではマウントK25の内側から銃身K9を通すようになっていますが、K25の穴が大きいので、K9は外からはめ込みました。

 

 ヘッドライトを取り付けました。これもパーツの取り付け位置がハッキリしませんので、図面を参考にしました。念のため準備しておいた、戦時中の実車の写真も大いに役立ちました。

 

 左側ヘッドライトのすぐ下に、警笛のK33を取り付けました。

 

 最後に、気になっていた機銃装甲K31の整形を行いました。もともとパーツの大きさが僅かに大きく、縁がはみ出していたためです。さらに内側に隙間もありました。ヤスったり埋めたりして直しました。

 

 ステップ4ではエンジンやシャーシーなどを組みます。ステップ5では車体後部の各部品を取り付けますが、御覧のように、初期型のBA-10Aか改良型のBA-10Mのいずれかを選んで作る事が出来ます。劇中車は改良型のBA-10Mですので、右側の組み立て図に従います。

 

 上図の右上にシャーシー関連、左手前にエンジン関連のパーツを準備しました。エンジンは、かなり細かく分割されています。しかし、パーツをはめ込む穴はほとんどが小さいので、ピンバイス等であらかじめ拡げておかないと組み付けも出来ません。

 

 エンジンが組み上がりました。GAZ-MMと呼ばれる50馬力のエンジンをよく再現しています。BA-10はフィンランドとの冬戦争において24両がフィンランド軍に鹵獲されましたが、フィンランド軍はエンジンを95馬力のフォードV-8に換装したうえで使用したそうです。
 「最終章」第1話にワンカットだけ登場した継続高校チームのBA-10は、フィンランド軍が鹵獲して使用した史実が元ネタであるようですので、エンジンもフォードV-8なのでしょうね・・・。

 

 シャーシーI87に取り付けたエンジンです。完成すれば上半分は見えなくなります。エンジンの前に付けるラジエターのパーツD20のダボと、シャーシー側の穴が合いませんので、ダボの片方をカットして取り付けました。
 また、シャーシーI87の後端を11ミリカットする指示がガイドにありますが、実際には20ミリぐらいカットしないと、シャーシーの組み付けが出来ません。とりあえず、18ミリの位置でカットしておいて様子をみることにしました。

 

 下から見るとこういう感じです。この状態でシャーシーを車体に取り付けることになっていますが、その取り付け位置がガイド指示ではハッキリしませんので、軸部や車輪を仮組みする段階までシャーシーの接着は保留にしておきました。

 

 そこで、ステップ5に進みました。

 

 ステップ5で取り付けるパーツK19、K20およびバックライトK34です。K19、K20の上面に小さな蓋状のものがモールドされています。何かの容器なのでしょうか。初期型のBA-10Aには付いていない部品で、改良型のBA-10Mから付きますので、これを付けるとBA-10Mになります。継続高校チームの劇中車はBA-10Mですので、上図の部品は必須となります。

 

 取り付けの際に、ピッタリ合いませんでしたので、ヤスったり削ったりしながら隙間なく合うように調整しました。バックライトのK34も取り付け位置が分かりにくかったので、実車の写真を参考にして位置を決めました。 (続く)

 


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ぺあどっと ガールズ&パンツァー Ⅲ号突撃砲F型 エンディングVer.

2018年01月06日 | ガールズ&パンツァー

 昨年12月23日に発売された、「ぺあどっと ガールズ&パンツァー Ⅲ号突撃砲F型 エンディングVer.」です。親善試合時と全国大会時の2種類がリリースされていますが、私は上図の全国大会時のほうを購入しました。
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 パッケージの裏面には、カバさんチーム4人のミニフィギュアの乗せ方等が示されています。下にアニメの劇中車の画像もありますが、車体色が濃い目になっています。以前にプラッツの公式キットを制作した時に、このカラーに忠実に合わせています。

 

 なので、今回の製品のカラーがやや明るめになっているのが、新鮮に映りました。ピットロードさんなりの解釈ではこのようなカラーになるのか、それとも公式が指定するカラーがこれであるのかの、いずれに相当するかは分かりません・・・。

 

 可動部分は砲身のみのようで、ハッチ類は全て開放状態で固定されています。

 

 カバさんチーム4人のミニフィギュアです。毎度のことながら、見事な仕上がりです。さすがはピットロードさん、アニメキャラクターの雰囲気を忠実に再現していらっしゃいます。

 

 それぞれの定位置に乗せてみました。操縦手のおりょうはエンジン点検ハッチから身を乗り出していますが、実際には不可能な有り方ですね。左衛門佐と同じハッチから出入りしているそうですが、二人を同じハッチにセットするのは無理ですので、このような変則的な表現にせざるを得なかったのでしょう。

 

 デフォルメされたミニサイズながら、戦車もよくアニメ劇中車の特徴および雰囲気を外していません。

 

 以前に制作した、1/35スケールのⅢ号突撃砲F型と並べてみました。プラッツの公式キットで作ったもので、現在はパッケージ等がリニューアルされていますが、中身はそのままであると聞きます。

 

 例によって、1/35スケールモデルの半分ほどの大きさです。 車体色の違いもよく分かります。今回のエンディングVer.のほうが、史実のドイツ軍車輌にも見られたカラーです。劇中車はアニメの色調になるので、暗めのジャーマングレーになっています。

 

 折角なので、1/35スケールモデルの方にも4人を乗せてみたいところですが、あいにくハッチ類を全て固着して開閉自在にしていないため、出来ませんでした。

 右の1/35スケールモデルは、四年前の2014年1月に作ったもので、私のガルパン車輌プラモの第三作目にあたります。当時はガルパンキャラクターのミニフィギュアというものが殆ど出ておらず、ピットロードさんのエンディングVer.シリーズも発売されていませんでした。それで、1/35スケールモデルにミニフィギュアを乗せるという発想がまだ私の中にありませんでした。
 当時制作したガルパン車輌はハッチを接着していましたが、Ⅲ号突撃砲F型の次にM3中戦車リーを作る時になって、カラコレやスイングなどの新作情報が相次いだため、M3中戦車リーからはハッチ類は開閉自在とする方針に変えました。

 でも、その頃は、発売されるミニフィギュアはみんなあんこうチームの5人ばかりでしたので、他チームのメンバーが登場するだろうとは余り思えなかったのでした。今考えると、隔世の感がありますね・・・。

 


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継続高校 BA-10 作ります!! その1

2018年01月05日 | ガルパン模型制作記

 2018年度の最初のガルパンプラモデルは、年末に視聴した「最終章」第1話に初登場した車輌のいずれかにしようと決めていました。それで、年末年始に三回視聴して、初登場の車輌の種類と細部を観察し、だいたいの事が把握出来ましたが、いざ模型店に行ってみると、対象車輌のキットが殆ど見当たりませんでした。

 なかでも、大洗女子学園の新たな仲間サメさんチームの搭乗車マークⅣが人気を集めていたようで、店によっては売切れていましたが、別の店では豊富に積んであり、7000円近い価格にもかかわらず数人が購入していました。私もマークⅣは作ってみたいので、買おうかなと迷いました。

 しかし、マークⅣに関しては、いずれタコムの製品を公式キット化する旨がプラッツより明言されています。またBC自由学園チームのソミュアS35は既にエレール製品の公式キット化がアナウンスされ、ルノーFT-17もモンモデル製品からの公式キット化が予告されています。
 それで、これらのキットについては、公式キットの発売を待つことにし、その他の車輌のキットを探し回りました。模型店だけでなく、中古ショップも数軒あたってみました。

 

 その結果、上図のズベズダのキットを1500円で入手しました。ソ連軍の装甲車BA-10です。継続高校トリオがサウナに入っているシーンで、外に停めてあった車輌です。継続高校のマークがドアについていますので、アニメ本編においては、初めて見るBT-42以外の所属車輌です。よし、これを作ろう、と決めました。

 

 劇中シーンです。BA-10の姿が登場するのは、このワンカットのみです。

 

 組み立てガイドです。ズベズダはロシアのメーカーですので、ガイドもロシア語表記です。ズベズダのキットは以前にプラウダ高校チームのZis151トラックの再現製作にて利用しましたが、それはイタレリからのOEM製品でした。それで、ズベズダの純製品キットを扱うのは、今回が初めてでした。

 

 中身はこうでした。パーツ数は少ないほうだと感じました。バリなどが結構目立ちましたので、パーツを切り出す際の処理もきちんとやることにしました。「ズベズダのキットは色々と不備があるから、仮組みして慎重に進めるべき」、「ランナーから切り離す時のカット位置を間違えるな」、「ダボ穴とかズレてるし、下手すると穴も無かったりするから気をつけろ」との模型サークルでのアドバイスの数々を思い出しました。

 

 ステップ1から3までの組み立て工程です。車体を組み立てます。今回の劇中車はワンカットで遠景の一部に過ぎませんので、細部の仕様などは気にしなくても良いと考えました。ストレート組みでも問題ありませんので、ガイド指示に従ってゆきました。

 

 車体のパーツ群です。

 最初に、車体下部を組み立てました。

 

 続いて、上部車体を組み立てました。

 

 パーツのダボ穴がズレていたり、取り付け位置がハッキリしない箇所があったりしました。図面を参考にして修正を進め、取り付けてゆきました。例えば、ハッチのパーツK22、K23、K26、K27の位置がズレますので、K1にモールドされている突起はあらかじめ削っておく、といった具合でした。

 

 パーツの合いもあまり良くないので、事前にヤスったり削ったりして微調整する作業が欠かせませんでした。

 

 上図のパーツK41は、上下の車体パーツを合わせる際に内部の斜面に沿って傾いてしまいますが、これは垂直に接着しないといけませんので、仮組みしながら接着位置を確認し、垂直になるように整えました。

 

 上下の車体パーツを貼り合わせました。この段階での外見は、BA-10のA型に見えます。劇中車はBA-10MつまりM型ですので、更にパーツを加えてゆくことになります。 (続く)

 


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三度目のガールズ&パンツァー「最終章」第1話視聴

2018年01月04日 | ガールズ&パンツァー

 

 きょう1月4日から正月休みを頂きましたが、年末年始の勤務の疲れがありましたので遠出をする気も起りませんでした。それよりはガルパンを楽しみたい、という気持ちが強かったので、姫路のアースシネマズへ行き、三度目のガールズ&パンツァー「最終章」第1話視聴にのぞみました。

 三度目ともなれば、ストーリーもほぼ頭に入っているのでゆったりした気分で楽しめました。細かいシーンや様々なワンカットの場面を細かく観察したりして、それまで気づかなかった部分も色々と発見しました。ガルパンはいずれの作品も全力できっちりと盛り込んで作られているので、楽しみ方も色々にあります。

 今回利用したアースシネマズ姫路は、初視聴の時も利用していますが、近畿地方以西では唯一の重低音センシャラウンド上映施設であるせいか、大阪の梅田ブルク7、京都のTジョイ等よりも観客の入りが好調であるそうです。そのためか、週替わりの入場特典も初日で品切れになることが殆どであるそうです。

 上映期間は、とりあえず6週目の1月19日までは確実のようですので、それまでにもう一回ぐらいは観ておこうかな、と思います。
 この第1話のみでDVDが出るとは考えにくく、第2話が公開された後に2話収録の形でDVDが発売されるとみておりますが、仮にそうなるとしても、ずっとずっと先の話ですね・・・。

 

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ガルパン「最終章」第1話に登場した車輌のプラモデル

2018年01月03日 | ガルパン模型制作記

 ガールズ&パンツァー「最終章」第1話には、新たなチームの登場にともなって新たな戦車および車輌も幾つか加わりました。既にモデルグラフィック等で速報が紹介されていますが、そのうち、1/35スケールのプラモデルでの再現が可能なものを紹介してみましょう。

 

 大洗女子学園チームの新たな戦力として劇的なデビューをなしたサメさんチームの搭乗車、マークⅣ雄型です。上図は、よく知られているタミヤ発のモーターライズ仕様キットです。ほぼ劇中車に近いとされていますが、海賊旗が掲げられていたアンテナマストは自作が必要です。
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 マークⅣ雄型のキットは、上図のタコムの製品も知られています。こちらはモーターライズ仕様ではない通常のキットです。劇中車の全体的な雰囲気はむしろこちらの方に近いのではないかとする見解もあるようです。このキットにおいても、海賊旗が掲げられていたアンテナマストは自作が必要です。
 既にプラッツからは、このタコムの製品をもって公式キット化する旨がアナウンスされていますが、海賊旗が掲げられていたアンテナマストもパーツ化されるかどうかは不明です。
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 BC自由学園チームの隊長マリーの搭乗車、ルノーFT-17のキットはモンモデルやアールピーエムから発売されています。FT-17は、砲塔が鋳造型とリベット接合型の2種類があり、いずれもキットが出ていますが、マリーの搭乗車は鋳造型砲塔のタイプです。

 

 そのモンモデルの製品をもってしての公式キット化が早くもアナウンスされています。既に1/72スケールでの公式キット化がフライホークモデルの協力によって実現しており、1/35スケールの公式キット化も間近とみられていましたが、2018年2月の発売予定が決まったようなのは喜ばしいことです。
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 同じくBC自由学園チームの副隊長の一人安藤の搭乗車、ソミュアS35は、既にプラッツより公式キット化のアナウンスがありました。元キットはエレールの製品で、発売予定時期は2018年2月頃であるそうです。
 ソミュアS35は、タミヤの製品がよく知られて劇中車再現にも用いられているようですが、劇中車はその細部の特徴からみてエレール製品も参考にされているようです。ただ、エレール製品では砲塔右側面の形状が合わないなどの欠点も以前から指摘されており、それが公式キット化に際してフォローされるかどうかは、まだ分かっていません。
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 なお、もう一人の副隊長押田が搭乗するARL-44のほうは現時点で1/35スケールのキットが全くありません。第二次大戦終結時にモックアップのみが完成していたという、ガルパン戦車道のレギュレーションでもギリギリの超マイナーな存在です。大した活躍もしないまま退役しているため、母国フランスのメーカーですらキット化していません。
 ですが、ガルパンに登場したことにより、知名度も人気も一気に上がっています。それを契機としてのキットの新規開発がなされるかもしれませんね・・・。期待しないで気長に待ちましょう・・・。

 

 継続高校チームの三人がサウナに入っているシーンにて、屋外に停めてあった車輌がBA-10です。ソ連軍の砲塔付き装甲車輌の一種です。史実では、フィンランド軍が冬戦争にて鹵獲して使用していたそうで、それが劇中車のネタになったようです。
 BA-10は、初期型がBA-10A、改良型がBA-10Mと呼ばれ、他に鉄道用装軌型のBA-10ZhDがありますが、劇中車はBA-10Mです。
 上図はホビーボスの製品で、BA-10Mです。他にズベズダの製品も知られ、そちらはBA-10AとBA-10Mのいずれかを選択可能です。なお、日本のメーカーからは出ていません。
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 プラウダ高校チームが雪原での移動に使用していた軍用スノーモービルはNKL-16です。上図のトランぺッターの製品が1/35スケール品としては唯一であるようですが、このNKL-16は輸送用のNKL-16/41にあたります。
 劇中車は、装甲を追加したNKL-16/42で、外見も形状も少し異なりますが、そのキットは残念ながら出ていません。したがって、劇中車の再現工作を試みるならば、相当の改造が必須となります。
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 プラウダ高校チームが、無限軌道杯の試合観戦シーンにおいてベンチ代わりに使用していた装甲車輌はBTR-70です。車体色はロシアングリーン、移動用車輌としての扱いになっているとみられますので、武装は外されているようです。
 劇中のワンカットにて、車上に11人ものメンバーがでていますが、それだけの人数が上に乗れる広い車体サイズの車輌として選ばれたのかもしれません。適応キットは、上図のトランぺッターの他、ズベズダ、レベルなどから出ています。初期型、後期型、アフガン仕様の三種類が出ていますが、劇中車は初期型のようです。
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 試合観戦中のサンダース大付属高校チームの背後にある車輌は、米軍の高速装甲車M20です。複数のメーカーから様々なスケールの製品が出ていますが、1/35スケール品は、上図のタミヤ発の製品がよく知られています。
 劇中車に仕上げるには、車載機銃を外したうえで、同位置についているカゴ状の部分を再現する必要がありますが、そのカゴ状部分の形状がいまひとつ不明なのが難点です。さらに丸めたシートを車体側面後方に装備しているため、そのパーツを何らかの形で調達しなければなりません。デカールは、モデルカステンのガルパンデカールセットVol.4に含まれるミニサイズのものが4枚必要になります。
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「Febri」 Vol.46 

2018年01月02日 | ガールズ&パンツァー

 去る12月26日に一迅社より発売された、フェブリの46号です。ガルパン「最終章」第1話公開記念の特集記事を50ページにわたって掲載しており、大変に読みごたえがあります。
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  うち12ページは「ガルパン最終章エンサイクロペディア」になっています。第1話分だけで12ページもあるとなれば、全6話で一冊ぐらいにまとまってしまいそうです。既に刊行されている冊子版の増補改訂にて追加収録されるにしても、ずっとずっと後のことになりそうですね。

 個人的には、インタビュー記事にて、コミック版に出ているチームはアニメには出ない、と言わんばかりの部分が興味深かったです。BC自由学園は例外、ということなんでしょうか・・・。

 


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